目線をあげる!! “マラソン大会で最高の写真を撮られる方法”を担当者が明かす

「次々とやってくる大勢のランナーの“ボリューム感”はそれまで体感したことがなかったんです。(休みを挟みたくても)カメラを降ろしたら撮り逃してしまうんじゃないかと思い、撮影のペース配分がわからなかったです。この時、ランナーズハイに似た“シャッターズハイ”のような感覚になっていました」

杉本さんのようなベテランカメラマンにとっても、東京マラソンの規模は他の大会とは桁違い。長時間の連続撮影に備えて、前日から水分コントロールをして、防寒にも念を入れて撮影に臨むそうです。杉本さん自身はマラソンを走ることはないそうですが、撮影の現場を通してランナーを敬うようになったといいます。

「そもそも、5, 6時間も走り続けるのはすごいと思います。トレイルの撮影では“よく、ここまで来られましたね!撮影していただきありがとうございます!” と、選手から激励されることもあります。長時間の撮影では、いかにポジティブに仕事に臨む姿勢を保つかが大切ですが、その一言だけでもすごく励みになりますね」

ランナーに刺激を受けて自らもマラソンへ

学生時代にサッカーをしていた営業部長の金成知さんは、当時サッカーをしている自分の写真がなかったと話します。金さんはフォトクリエイト入社前、2007年開催の東京マラソンの見学へ。厳しい雨のなかで行われたレースでキビキビと撮影するカメラマンを見て衝撃を受け、オールスポーツのサービスの魅力を感じたといいます。現在は営業部長として多くのスポーツ現場に足を運んでいます。

「私自身撮影はしませんが、営業担当として撮影現場に行きます。主催者と撮影場所についての調整から、実際の撮影現場でランナーとのコミュニケーションなどを行っています。いわゆる“声出し”です」

「目線をあげる!! “マラソン大会で最高の写真を撮られる方法”を担当者が明かす」の画像
©︎2018 All Sports Community 12月のさいたま国際マラソンでサブ4を目指す金さん

オールスポーツのサービスは撮影した写真を販売するだけでなく、より良い表情でランナーが写真に写るように、ランナーとコミュニケーションを取ることも含まれています。営業チームのメンバーは声出し以外にも風船を上げたり、旗を振ったりしてランナーにアピールをしています。金さんは、その過程でランナーに刺激をもらい、いつの間にか自分もマラソンに挑戦していたと話します。

「ランナーの皆さんとコミュニケーションを取っていると元気をもらえるので、いつの間にか自分もマラソンを走るようになって、入社後、フルマラソンに5, 6回挑戦しました。皆さんはレースの苦しい場面でも、楽しそうな顔で生き生きとしています。だからこそ、自分もやってみようと感じます」

フォトクリエイトの社員のマラソン大会への参加は強制ではないそうですが、それでも社員の1/3ほどがフルマラソンに参加しているそうです。

良い写真を撮影してもらうための“ポイントと方法”

ランナーの皆さんがより良く写真を撮影してもらうためのポイントと、その具体的な方法について杉本さんと金さんに伺いました。

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