ゆっくり長い距離を走る「LSD(ロング・スロー・ディスタンス)」の効果って? おすすめのシューズもご紹介
May 02, 2025 / SHOES
May 02, 2025 Updated
多くのランナーにとってなじみ深いトレーニング法『LSD(ロング・スロー・ディスタンス)』。その名前は聞いたことがありつつも、トレーニング効果や意識するポイントを知らない人は少なくないはずーー。
今回はスポーツMC・ヤッホーカレンさん、プロランニングコーチ・髙橋良さん、KARHUランニングアドバイザー・大川隼平さんとともにLSDの効果やポイント、LSDを行う際におすすめのランニングシューズをご紹介します。
LSDで見込める6つの効果とは?

カレン:今回はLSDの効果を解説しつつ、LSDにおすすめのシューズをご紹介します。ゲストとしてプロランニングコーチの髙橋良さん・KARHUランニングアドバイザーの大川隼平さんにお越しいただきました。
髙橋:LSDは「ロング・スロー・ディスタンス」の略語であり、ゆっくりと長い距離を走るトレーニング方法です。
長い時間、ゆっくりとしたペースで体を動かすことはフルマラソンに向けたトレーニング方法として非常に有効です。身体的な面はもちろん、長い時間走り続けるメンタル的な部分でも意味があります。とくに春先から初夏にかけての時期はLSDを行いやすい気候なので、ぜひこの期間にチャレンジしていただきたいです。
またLSDは良いフォームを身につける練習にもなります。長い時間走るなか、自分なりに長く動き続けるための効率的なフォームが習得できるためです。
カレン:LSDを行うなかで気を付けるポイントは?
髙橋:最も大切なことは走るペースです。理想はとても余裕があるベースで走ってほしいのですが、余裕があるとついついペースが上がってしまいます。そこで意識したいのが「会話ができるペースで走る」こと。また1人で行うときには「鼻呼吸ができるペース」を意識すると良いでしょう。
カレン:LSDを行う時間の目安は?
髙橋:理想は90分から120分です。走り始めたばかりの方には少し長いと思うので、最初は60分くらいでも良いと思います。
時間ではなく距離を目安にしてしまうと「なるべく早く終わらせよう」と思い、ついついペースが上がってしまうことでしょう。そのため距離ではなく時間を目安にすることがおすすめです。
カレン:LSDにはどのような効果がある?
髙橋:得られる効果は大きく分けて6つあります。①心肺機能の向上、②持久力の向上、③脂肪燃焼効率の向上、④怪我のリスク軽減、⑤(フルマラソンなど長い距離を走るレースに向けた)精神的な強さやリフレッシュ、⑥効率的なフォームの習得です。
カレン:ランナーにとって嬉しい効果が盛りだくさんですね! ちなみに、LSDにおすすめシューズはありますか?

髙橋:KARHU『MESTARI RUN 1.5』がおすすめです。接地時の安定性が高いため、ゆっくりとしたペースで長い時間走り続けるLSDではとても履きやすいシューズだと思います。
大川:本シューズにはKARHUの特徴である『FULCRUM(フルクラム)』を搭載しています。ミッドソールに逆三角形のパーツを搭載しており、コロンと転がるように、前へスムーズに進むことができるのです。またミッドソールには『AeroFoam』を搭載しており、長い距離を走る際にも適したクッション材となっています。
シューズの重量は約340g(27cm片足)となっており、他のシューズと比較すると少し重たく感じるかもしれません。しかし安定性の高さからゆっくりと走るLSDにもってこいのシューズです。
髙橋:適度に重さのあるシューズの方がペースを上げすぎてはいけないLSDには向いていると思います。実は私もこのシリーズを愛用しており、昨年は3カ月程で600km以上は着用して走りました。今回アップデートされた本作は個人的にも気になります。
大川:おっしゃる通り、シリーズ最新作となる本作ではアップデートが施されています。大きな特徴としてアッパー部分のフィット感が増しているんですよ。
髙橋:私も実際に履いてみましたが、足にちゃんとフィットするシューズだと感じましたね。
大川:加えてカラーリングがブラックで落ち着いたデザインになったので、ランニング時はもちろん普段履き用のスニーカーとしても履きやすいと思います。
カレン:それでは実際にこのシューズとともにLSDを体験していきます!
楽に、長く走るための動きづくりをご紹介!
髙橋:今回はMESTARI RUN 1.5を履くので、KARHU独自の機能・FULCRUMを活かして走りたいと思います。そのために体の真下にしっかりと着地することを意識して、接地したあと前へスムーズに重心移動できるように走りましょう。
ウォーミングアップとして、体の真下に接地できるための動きづくりを行い、LSDを実践したいと思います。
髙橋:まずは腰に手を当て、腰骨から脚を前に出すイメージで歩いてみましょう。
最初はゆっくりと行いつつ、慣れてきたらだんだん早めに歩いてみてください。
髙橋:今度は地面をしっかり踏み締める動作をつかむ動きづくり『片足スキップ』を行います。ポイントは踏み込んだ脚の勢いで反対の脚が上がること。スキップをしながら片足ずつ踏み込んでいきましょう。
脚をストンっと落とし、その反発で全身が跳ねる……そのようなイメージです。慣れてきたら反対の脚もやっていきましょう。こちらも次第にペースアップしていくと良いですね。
カレン:ウォーミングアップも行ったので、これからLSDを行います!
髙橋:今回はLSDのポイントとしてご紹介した、お互いに会話しながら走りたいと思います。また鼻呼吸で走ることも意識してみましょう。
周りの景色を見ながら、ゆっくりと走るといいですよ。現在のペースは7:00/km程です。普段はもう少し速いペースで走ることが多いと思いますが、会話をしたり景色を楽しむことでペースが上がってしまうことを防止できます。
鼻呼吸で走ることで充実したLSDに
カレン:LSD、お疲れ様でした! 実際に走ってみるとウォーミングアップの効果もあいまって、シューズが前へコロンと転がる感覚をつかむことができ、とても楽しく走ることができました。
また会話しながらだと長時間走っていることを忘れられて、とても心地よく走ることができましたね。
大川:鼻呼吸を意識しながら走ると呼吸がいつもよりきつくて、トレーニングをやっている感覚を味わえました。また鼻呼吸だとペースが上がりにくいので、充実したLSDになりました。
髙橋:ベテランのランナーほど、ついついペースアップして走ることが多いでしょう。会話できるペース、もしくは鼻呼吸で走ることを意識したLSDを行い、日々のトレーニングを見直すことも大切だと感じます。
髙橋:MESTARI RUN 1.5はさまざまな箇所から接地してもコロンと転がる感覚を味わえるので、LSDはもちろんウォーキング用としてもおすすめのシューズだと思いました。
カレン:ジョギングにも、そしてウォーキングにもおすすめのMESTARI RUN 1.5。価格は税込19,800円です。KARHUは東京にてランニングイベントも開催しています。
大川:1カ月に2回、千駄ヶ谷のショールームにてグループランニングを開催していますので、ぜひご参加ください。
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ランナーにとって嬉しい効果が見込めるトレーニング法・LSD。そんなLSDを日々のランニングに取り入れるために、MESTARI RUN 1.5は心強い味方となってくれることでしょう。本シューズはRuntrip Storeでも取り扱っていますので、商品詳細をご覧ください。
また、Runtrip Channelの動画でも詳しい動きづくりについて見ることができます。ぜひ、そちらもチェックしてみてくださいね。
詳細情報
KARHU|MESTARI RUN 1.5
・価格:¥19,800(税込)
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※回答期限|2025年5月31日(土)まで
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