【旅×ランニング】ねぶた・鶴・白神山地。旅ランで巡る「青森県奥津軽」の魅力。

りんごの生産と、夏の『ねぶた祭り』で有名な東北地方の青森県。

青森のりんごは食べたことがある人も多いと思いますが、東北の夏を熱狂させる『ねぶた祭り』は現地で体感したいものです。

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高さが23mを超える『五所川原立佞武多』

青森県には『青森ねぶた』『弘前ねぷた』『五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)』という『三大ねぶた祭り』があり、夏には県内各地でねぶた祭りが開催されています。

今回は五所川原立佞武多が例年行われている五所川原市を含む、青森県奥津軽の旅ランにオススメのスポットを紹介します。

ローカル鉄道旅×太宰治×田園風景が楽しめる五所川原コース

青森空港から車で40分ほどの五所川原市は、小説家の太宰治や演歌歌手の吉幾三の出身地としても知られていますが、陸上では、モスクワ世界選手権女子マラソン銅メダリストの福士加代子選手(ワコール)が五所川原工業高校を卒業しています。

五所川原での旅ランのスタート地点は、津軽鉄道の『津軽五所川原駅』。冬の『ストーブ列車』が鉄道マニアにお馴染みの津軽鉄道、車窓から見る奥津軽の田園風景が趣深く、旅の始まりに期待が高まります。

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津軽鉄道の車内には、時間帯によって津軽半島観光アテンダントの女性が乗車しています。。アテンダントの津軽弁による観光案内は、この鉄道旅の見どころの1つ。鉄道を下車してからこの田園風景の中を走って巡ることを考えると、事前にガイドを受けた方が旅の満足度は高まるでしょう。

青森県奥津軽地方での最初の旅ランは、春には桜が綺麗に咲き誇る芦野公園駅で下車して、スタート地点の五所川原駅まで南下して戻るコース。

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コースの途中に、『走れメロス』でも有名な太宰治の生家である「太宰治記念館『斜陽館』」があります。太宰治のファンに限らず、走るという言葉に敏感にランナーなら、斜陽館には足を運びたいところ。この立派な建物を見れば、津島家(太宰治の家系)が当時、この地で名を馳せたことが想像できる立派な建物です。

斜陽館を後にし、津軽路の田園風景を横目に再びスタート地点に向けて南下。鉄道ファンなら“1駅だけ”など、再び津軽鉄道に乗車して、小刻みに南下してみるのもいいかもしれませんね(小刻みに走って、小刻みに乗車してみましょう)。

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斜陽館から五所川原駅までは直線距離で約11km。五所川原駅付近まで戻ってくると、そのマンホールからも立佞武多の雰囲気が感じられます。

五所川原市で毎年8月4~8日に開催される『立佞武多祭り』は、高さ23mの山車が五所川原の街を練り歩きます。『立佞武多の館』では、その壮大な山車を実際に見て、祭りの雰囲気を体感することができます。

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その高さや大きさが印象的な立佞武多祭りの山車

これぞまさに、立佞武多職人が製作する芸術作品。館内の展示では歴代の山車を見比べたり、青森や弘前のねぶたとの違いを知れるのも、『立佞武多の館』の魅力の1つかもしれませんね。この立佞武多の館が、今回の五所川原市でのラン旅のゴール地点です。

【五所川原コース】全長15km前後:片道コース(津軽五所川原駅 → 電車移動 → 芦野公園 → 斜陽館 → 立佞武多の館:津軽鉄道に乗車して途中に走行距離短縮可)

オススメの人:鉄道ファン、田舎好き、太宰治ファンのランナー

『鶴の舞橋』で名の知れた鶴田町で “ツル” を見つけよう!

五所川原駅から車で20分ほど南下したところにある鶴田町は、江戸時代に丹頂鶴が飛来したと言われる場所。平成になって津軽富士見湖に架けられた『鶴の舞橋』が見どころの1つです。

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JR東日本の『大人の休日倶楽部』の広告で紹介されたことでも有名なこの橋は、鶴が羽を広げたようなアーチ形で全長約300mの日本一長い木造の三連太鼓橋としても知られています。

青森県奥津軽の旅ランコースの2つ目はこの鶴田町。鶴の舞橋の脇にある観光施設『ここにもあるじゃ』をスタートして、JR陸奥鶴田駅までの往復コースを走ります。

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鶴の舞橋の側にある丹頂鶴自然公園では、飼育されている丹頂鶴を見ることができます。鶴にちなんだこの町では、本物の鶴だけではなく、町のいたるところに鶴をモチーフとした建造物があります。

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JR陸奥鶴田駅は、丹頂鶴が羽を伸ばしているような屋根が印象的な駅舎。また、駅の近くの岩木川の河川敷には2羽の鶴像。この他にも、マンホールや街灯など至る所に鶴モチーフを見つけられるので、走りながら “ツル” を探すのも楽しいものです。

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このコースはスタート地点の鶴の舞橋や町での鶴の発見だけでなく、津軽富士とも呼ばれる壮大な岩木山をバックにした田園風景の道を走れるのも特徴です。田園の他にも…走れば『りんご』に会えてしまう! りんご畑を眺めながらのランニング、これぞまさに青森県奥津軽旅ランならではの醍醐味です。

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また、鶴田町には、ランニング後にゆっくり訪れたい『道の駅つるた 鶴の里あるじゃ』という道の駅があります。ここでは、町の特産品であるスチューベン(鶴田町が生産量日本一のぶどう)を使用した餃子を食べたり、本場青森のりんごなどを購入できます。

【鶴田町コース】全長13km前後:往復コース(ここにもあるじゃ ⇄ JR陸奥鶴田駅 )

オススメの人:りんご・果物好き、冒険・探検好き、動物好きのランナー

『白神山地』の町で、磯の香りを感じながら名犬に思いを馳せる

青森県奥津軽の旅ランコース3つ目は、鶴田町から西に車で30分の場所にある鯵ヶ沢町。世界自然遺産『白神山地』の町としても知られています。ブルーが映える日本海側の海岸線は旅ランにぴったりのコースで、夕暮れ時の鮮やかな夕日も印象的です。

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海の近くに来ると感じられる磯の香り。青い海はやはり壮大に感じました。シーサイドランは、島国の日本ならではの楽しみではないでしょうか。

コースの中盤の「海の駅『わんど』」には、かつてこの鯵ヶ沢町で『ブサかわ犬』として人気を博した名犬の『わさお』の写真パネルがあります。

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多くの人に愛されたわさおですが、2020年6月に永眠。現在、『わさおのいえ』がある菊谷商店には、養女『ちょめ』が、わさお家の歴史を継承しています。そして、飼い主が営む『きくや商店』は焼きイカが有名。

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コースの日本海沿いではイカ漁船や、天日干しされたイカ(イカのカーテン)を目にします。日本海の海風で旨味を凝縮された鰺ヶ沢町の天日生干しイカは、ふるさと納税の人気返礼品としても知られています。

そして、この鯵ヶ沢町の海の幸を楽しむなら、ヒラメを贅沢にヅケにしてご飯に乗せた、ご当地グルメ『ヒラメのヅケ丼』をぜひ。

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日本海沿いにある『汐風ドライブイン』ではこのヒラメのヅケ丼や、幻の魚と言われるイトウを味わえます。海沿いの席は眺めが良く、グルメと絶景が旅ランの満足度を上げてくれるでしょう。お腹いっぱいに美味しくいただきました。

鯵ヶ沢町に宿泊すれば、夕日を眺めながらのサンセットランや、朝の気持ち良いモーニングランを楽しめますよ。

【鯵ヶ沢コース】全長12km前後:片道コース(JR鯵ヶ沢駅 → わさおの家・ちょめの小屋 → 海の駅わんど → 陸奥赤石駅)

オススメの人:動物好き、犬好き、海好き、海鮮のグルメ好きのランナー

ここまできたら……世界遺産『白神山地』に足を運ぼう

青森県奥津軽の旅ランコースを3つ紹介しましたが、ここまできたら世界自然遺産として知られる白神山地に足を運びたいものです。鯵ヶ沢町の隣、深浦町にある白神山地の人気観光地『十二湖』や『青池』。鯵ヶ沢町から電車やバスでも行くことができます。

原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布する白神山地。今回訪れた十二湖・青池は、マイナスイオンたっぷりの空間で、心身ともにリフレッシュできました。

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今回のラン旅では、この青池ももちろん印象的でしたが、地元の方との会話で気づいたことがありました。それは、“地元の人にとっての日常の風景が、観光客にとっては特別である”ということです。

五所川原の津軽鉄道の鉄道旅、壮大な立佞武多、鶴田町の鶴の舞橋、丹頂鶴、スチューベンぶどう、鯵ヶ沢のイカ漁船や磯の香り、ヒラメのヅケ丼、そして白神山地の青池。

GoToトラベルキャンペーンで旅行の需要が高まっている、今がチャンス。青森県奥津軽地方は、自然溢れる景色をランニングで楽しみ、現地でしか味わえない感動や体験が満載の、魅力的な旅ランスポットだと今回改めて感じました。私にとってはいつの日かまた訪れたい旅ランスポットの1つです。

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