なぜ、NIKEの“厚底”がいいのか!!「NIKE MEDIA FAST CAMP」でその理由を知る

“私は走るスピードを上げた。吐く息は白い輪を描いて霧の中に消えていく。体が目を覚まして、頭の中がはっきりしてくる素晴らしい瞬間を味わった。ろっ骨や関節がやっと緩み出し、固体から液体になるように体が溶け始める瞬間だ”

“もっと速くと、自分に言い聞かせた。もっと速く”

これは、ナイキ創業者のフィル・ナイトの話題の著書、SHOE DOG(シュードッグ)の冒頭部分である。彼が、生まれ故郷のオレゴン州ポートランドで走っているシーンだ。ランナーであれば誰もが持ち得る感覚 ― “もっと速くと、自分に言い聞かせた。もっと速く”

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その言葉、その感覚をより体感すべく、筆者の私は、とある秋の陽気な一日に軽井沢の地を駆け抜けていた ― “ここは日本のオレゴンだ”

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“NIKE MEDIA FAST CAMP”としてメディア関係者向けに軽井沢で行われたこの2日間に渡る合宿。ナイキのシューズを手にとって実際に履いてみる。そのシューズの性能をスピードトレーニン
グで感じてみたり、一流のアスリートの生の声を聞く最高の機会となった。

一流のアスリートと本気の製品を体感

「厚さは速さだ」 「きみの常識をうちやぶれ」

この二つのキーワードは、現在ナイキジャパンが発信している“厚底シューズ”のキーワードである。ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%と、ナイキ ズーム フライの厚底のイノベーション。それらを実際に手に取ってみて、それを履いてみて初めて理解できる。この2つのシューズは、特殊な製造工程によって現在は大量生産が困難であることと、人気のシューズであるため現在品薄状態が続いている。まだ手に取っていない人々も多いが、我々にとってもこれは千載一遇のチャンスとなった。

「なぜ、NIKEの“厚底”がいいのか!!「NIKE MEDIA FAST CAMP」でその理由を知る」の画像藤光譲司選手の素晴らしいバネに驚く一同

NRC(NIKE+ RUN CLUB)のコーチとペーサー、そして陸上短距離の藤光謙司選手と、長距離の設楽啓太選手の豪華布陣とともに長野県佐久市の競技場でのスピードトレーニング。我々はウォーミングアップから、ナイキ ズーム フライを履いてその厚底の独特の感触を掴んでいく。一流アスリートやコーチによる走り方や、体の使い方のレクチャー、ラダーなどの基礎的な動き作りなど、我々にとっては非日常的な体験である。普段、間近で彼らの動きを見ることはあまりないが、やはり圧倒される。それだけ、今までに鍛練と努力を重ねてきて完成されたフォームだということだろう。

「なぜ、NIKEの“厚底”がいいのか!!「NIKE MEDIA FAST CAMP」でその理由を知る」の画像右から設楽啓太選手、奥の秋本真吾コーチ、手前の藤光選手の素晴らしいフォーム

ウォーミングアップや動き作りを追えた後は、スピードトレーニングとして1000mや400mや200mなどをペーサーや藤光選手、設楽選手とともに走った。このとき、ナイキ ズーム フライを履いているものもいれば、私のようにナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%に履き替えるものもいた。ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%はナイキ ズーム フライよりも耐久性に劣るが、新たに開発されたフォームを搭載したクッション性とフルレングスのカーボンプレートによる推進力と反発性はナイキ ズーム フライよりも上をいく上位モデルである。カーボンプレートが入ったナイキ独自の技術を実際に体験することができた。

「なぜ、NIKEの“厚底”がいいのか!!「NIKE MEDIA FAST CAMP」でその理由を知る」の画像ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%の感想を一言でいうならば「弾んでいる」

このナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%を履いてみて、反発をもらうというよりかは、少ない力で前に進むことができるシューズという印象を受けた。私は、つま先から着地するフォアフット走法なので、よりこのシューズの恩恵を受けることができ、恩恵を授かることでピッチが少し速くなり、ストライドが少し伸びたので、結果的に速く走れるように感じた。最後に走ったBreaking2ペース=1km2分51秒ペースでの1000m走でも、そのペースよりも速い2分48秒で走ることができた。

更なる活躍を誓う2人のオリンピック選手

スピードトレーニングのあった1日目の夜には、NRCのMIDORIコーチの司会のもと、藤光謙司選手と設楽啓太選手の2人のオリンピック選手によるトークセッションが行われた。

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この夏の陸上のロンドン世界選手権の4×100mリレーで日本の銅メダルをもたらした藤光選手は、

「陸上競技の成績を残す事が一番ですが、これからも陸上競技をたくさんの人に知っていただけるようにもっと色々なことにチャレンジしていきたい」

と、積極的に自分の競技について発信していく姿勢を話した。また、藤光選手は普段の練習時にナイキ ズーム フライを使用しており、

「今までのクッションのあるシューズとは違って、接地してからのレスポンスが速くてお気に入りのシューズです」と話した。

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一方の設楽啓太選手は、12月の福岡国際マラソンでの初マラソンを控え、マラソンを走ることになったキッカケとして今年2月の東京マラソンでの出来事を話した。

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「悠太には負けられないです。弟が東京マラソンを走っている姿を見て自分も“マラソン”で頑張りたいと思いました」

設楽選手の表情は真剣そのもの。マラソンへの強い思いがみてとれた。設楽選手は普段の練習やレースでは、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%やナイキ ズーム フライを使用しており、今後もこの厚底シューズとともに、兄弟そろって2020年東京オリンピックのスタートラインに立つことを夢に描いている。

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今後も注目の厚底シューズ

今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして福岡国際マラソンで活躍したナイキの厚底シューズ。そのナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%の特徴は

1. 軽い、弾む、クッション性
2. 少ない力で前に進むことができる
3. 疲労を後に溜めない

今までソールが薄くて軽いシューズが、長距離走において速く走るための定番とされてきたが、今その定説が崩れようとしている。そして速さだけでなく、選手はクッション性を求めている。激しいトレーニングをこなすためには、故障を防ぐためのクッション性も重要である。正月に行われる箱根駅伝では、多くの選手がこの厚底シューズとともに快走する姿が容易に想像できる。

“もっと速くと、自分に言い聞かせた。もっと速く”

フィル・ナイトの精神は、今もアスリートたちによって引き継がれ、そしてナイキの情熱はナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%という最新の技術を搭載したシューズを生んだ。これからしばらくは、特に日本の駅伝やマラソンにおいて、厚底シューズの恩恵を感じる選手も多くなるだろう。今回は例年以上に、箱根路を走る選手たちの足元に注目してみるのも面白いはずだ。

すしマンが執筆した記事

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