2017年3月25日

接地感と反発感のバランスが見事な、ナイキスピードルナレーサー4

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みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原岳久です。
さて、本日ご紹介するのは、「ナイキ スピードルナレーサー4」です。

いきなりですが、「日本のレーシングシューズ市場」がかつての携帯電話のように、ややガラパゴス化状態であるのはご存知ですか?

いわゆる「日本企画レーシング」には各メーカーがこだわりを持っていて、実際に履くアスリートも同じ感覚。日本企画レーシングしか履かない選手も少なくありません。特徴は全体的に非常に薄底のスタイル、中にはテクノロジーよりも感覚を重視するのか、EVAという素材1枚で作ったソールにこだわる選手もいるくらいです。マラソンシューズという和製英語がこれにあたり、ナイキで言えば、「ルナスパイダー」、「ズームスピードレーサー」あたりのシリーズが該当あたります。

一方、ワールドワイドで展開している「インターナショナル企画の商品」は、見た目がそれとは違っていて、ソール全体が厚めのものが多いです。日本人選手にはメジャーではない路線と言えるかもしれません。今回ご紹介する「ルナスピードレーサー4」は、まさにインターナショナル企画の商品と呼べるものになっています。

「ルナスピードレーサー4」は、ルナロンというEVAの高発泡素材を使っていますので、非常にソフトなクッションです。一方同じラインで、以前ご紹介したズームストリーク6は、ズームエアーという反発重視のクッション素材を使っています。

お気づきかもしれませんが、ナイキは、ルナとズームで同じようなラインナップを展開しています。見方にもよりますが、日本企画・インターナショナル企画ともに、「回転数をアシストする」という共通の目的をもって作られているので、同じようなものがダブって存在していることになりますね。ズームは日本市場のために用意されたラインと言えます。このラインがややガラパゴス化してるんです。

前置きはさておき、わたしは足型とのマッチングと反発感が好きで、インターナショナル企画のルナレーサーを好んで選んでいます。前モデルから2代目になりました。日本人としてマイノリティーですかね(笑)。

なぜ私がルナレーサーを選んでいるかと言うと、それは結局「速く走る、走りたい」という欲求に応えてくれるシューズだからです。それはズバリ、接地感と反発感のバランスです。もちろん回転数をあげるためのアシストとして、軽いことも大事ですが、軽さはどれも軽いです、はっきり言って(笑)。レーシングシューズは、回転数をあげる努力をアシスト(接地感)して、その力の伝達を良くする(反発感)必要があります。日本企画レーシングは接地感を、インターナショナル企画レーシングは反発感をそれぞれ強調されている印象というと分かりやすいでしょうか。

「ルナスピードレーサー4」はとにかく軽い。実際の重量(215g・27.cm)よりも軽く感じます。そして、一見フワフワして接地感が少ない感じ(日本企画と比べて)なのですが、前方方向にバンバン反発してくれます。そこがとても好みのシューズなんです。

このように、力の伝達(斜め前方向に)がうまく行けば、速く走るアシストとしては、ものすごい薄くて接地感が強くなくても充分なんだと感じます。そして、もっと簡単に言うと、「このシューズを履くとなんか結果(タイム)が良い」という現象が起こる。結局レーシングシューズを履く意味って、結果=速く走れた!が出なければ意味がありませんよね?

つまり、速い選手が履いているからとか、友人ランナーのオススメだからとか、そういうことではなくて、自分が速く走りたいという欲求に対して、どれだけ「速く走れそう!」と思わせてくれるか、それがポイントではないでしょうか。それが接地感の場合もあるし、反発感の場合もある。伝統や見た目だけではなくて、自分はどういう点を重視するのか、を知ることが大切ですね。

みなさんも「なんか進む、進みそう」「なんかタイムが出る、出そう」というシューズを、是非探してみて下さい!


 

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