『世界最高記録シューズ』シリーズの5代目『アディゼロジャパン5』が登場

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みなさん、こんにちは。藤原商会代表シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回はアディダス『アディゼロジャパン5』のご紹介です。

大森敏明氏プロデュースでフルモデルチェンジ

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あの名工 “三村仁司” 氏の影に隠れてしまっていた感がありますが、アディダスフットウェアラボ、ディレクターの “大森敏明氏” が全面的プロデュースしたアディゼロジャパンシリーズ5代目のモデル。正月の箱根駅伝直前の12月に、青山学院大学を応援する『エバーグリーンパック』として日本先行発売されました。

実は、このシューズ、海外では『アディオス』という名前で親しまれ、契約アスリートから市民ランナーにまで、とにかく人気のある日本企画のレーシングモデルなんです。他社のどのジャパンレーシングシューズにも、インターナショナルでここまで人気があるモデルは見当たりません。

エチオピアの皇帝 “H・ゲブレシラシエ” がこのモデルを履いてフルマラソンの世界最高記録を樹立。それ以来、多くのアディダス契約ランナーたちが『世界最高記録シューズ』として愛用してきました。

“W・キプサング” や “D・キメット” もその一人。5回連続で、アディダスのシューズを履いた選手たちが世界最高記録を塗り替えることになります。

ちなみに、わたくし藤原もジャパンシリーズを初代からずっと履いています。特に『アディゼロジャパン2』は、2016年の東京マラソンで自己ベスト(2時間35分58秒)を出した思い出のシューズでもあります。

ジャパンとは、どんなシューズか

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このシューズは、エナジーリターンが高い『ブーストフォーム』を踵からほぼ全面に配置し、ゴム毬のような、バウンジーなライド感が特徴のシューズです。

しかし、全てをブーストフォームにしてしまうと、柔らかいので、安定感が損なわれてしまいます。ジャパンでは、従来素材EVAで安定感とブーストフォームでバウンド感を絶妙にブレンドさせたソールになっています。

ちなみに、TPU(熱可塑性ポリウレタン)で出来たソールなので、EVAのようなスポンジソールの弱点であるヘタリ現象が起きません。つまりそのバウンドの耐久性もお墨付きというわけです。

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そして、”ジャパン”という名前のとおり、典型的な”日本人ラスト”のシューズです。特に、この5代目はラストを全面的に見直して、前足部に丸みがあり、踵が細い扇型の足型の人にピッタリです。4代目よりも、しっかりとウエストが絞れて、フィット感が増しました。

実測サイズは、長さと足回りが同じぐらいです。幅が広く見えるようなランナーは、 こういった扇型の幅面のシューズがピッタリ合うかもしれません。

ちなみに、ボストン8との違いは、ラストにあります。足型がすっきりしているランナーは、ジャパンよりボストンがオススメですね。

どんな用途でオススメのシューズか

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そして、“アディゼロ”とついている品番は、基本的にライトウエイト。レーシングシューズと考えていいのですが、アディゼロジャパン5は、まさに典型的なテンポアップランモデルです。

長い時間走行するのに必要な、構造的な前方への助力と軽量性を兼ね備えた、ジョグでもテンポアップランでも使える、多目的に使える万能シューズと言えます。

履いた瞬間、前回モデルのようなドロップ差は感じないのですが、テンポアップした際の接地の “安定感” が素晴らしいシューズです。ドロップの効いたソールは坂道になっていて、デイリートレーナー(トレーニングシューズ)のような誘導感から蹴り出しまでスムーズにする形状ですね。

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わたくし藤原は、レースペースランや乳酸作業閾値(LT)ランでよく使用しています。フラットに接地する感触、自然に前へ足が出る感じがとても好きです。3分25秒〜 4分00秒ぐらいのペースで使用しています。

フルマラソンなど、長く速いペースで走り続けるために。接地感を大切にしたいトレーニングに。そして、本番用に。

是非お試しあれ。

アディダスアディゼロジャパン5

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・価格:15,400円(税込)
・重量:224g (27cm)
・ドロップ:9.5mm(ヒール21.5mm /前足部12mm)
・アッパー: 新しくなった『マイクロフィットラスト』が従来のフィット感を維持しながらスムーズに推進力を生み出す設計
・ミッドソール:精密に作られた小さな雲の上を走っているようなはき心地の『ブーストフォーム』と、一般的なEVAより40%軽量の『ライトストライク』を組み合わせたミッドソール
・アウトソール:自動車や自転車に採用されている『コンチネンタルラバー』が高いグリップ性を発揮し、『トルションシステム』はスムーズな重心移動を実現している

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