走ることが“好きではなかった”タレント・中村優さんが走る理由

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タレントの中村優さん。18歳の時にグラビアアイドルとしてデビューしました。29歳にして、芸能歴は11年というベテランです。もともと歌手を目指していたところから、数々のオーディションを受けており、歌手とは違う道を辿ることになったが、目にかけてくれた方々のおかげで事務所に所属し、デビューが実現した。そんな中村さんは、今や自身でファンランイベントを開催するほど、ランニング中心の生活になっている。

ランニングが好きではなかった過去から、今に至る経緯を聞いてみました。

 

走り始めたきっかけを教えてください

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走るきっかけは、タレント活動をする中で、ホノルルマラソンを走る仕事が舞い込んできたこと。それまでスポーツは好きで、中学はバドミントン部に所属していたが、それ以降はボディシェイプのためにジムでトレーニングをしていたものの、走ること自体はあまり好きではなかったという。

『ハワイに行きたい!』『ホノルルマラソンなら一生に一度は走ってみたい』という気持ちから、半年前から練習をスタート。家の近くを20分ほど一人で走るところから始め、その後はコニカミノルタの練習会で練習を積み、5時間切りを目標にして出場。4時間49分と見事目標をクリアした。

『めちゃくちゃ辛かったです。練習していたといえ、今思えば練習量が全く足りていなかったですね。初マラソンまでに走った最長距離が17kmでしたから(笑) 未知の世界だったので、緊張でガチガチで本当に怖かったです』

今なら30km走が必要なことや、スピードや持久力を養うメニューをこなさなければならないことは理解しているが、この時の中村さんには何も判断する軸がなく、フィジカルの強さだけで走ったという。

『辛かったですが、目標を掲げてそれを達成するという経験自体が初めてだったんです。まだ18歳だったので、人生の経験値も浅かったのもあって。だから、有言実行できたことにとても感動しましたね!マラソンはしばらくいいかなって思いましたけど(笑)』

コニカミノルタの選手が並走し、ペース配分などアドバイスをしてくれたものの、脚が痛くて何度も止まってはストレッチを繰り返した初マラソンだった。

 

そんなに辛かったのに、なぜ走り続けようと思われたのですか?

『ホノルルマラソンで目標を達成できて、良い思い出だけが残ったんです。痛みや辛かったことは、すぐに忘れてしまいました。それよりも、自分が頑張ったことが目に見える成果(タイム)として認識できた喜びに、ホノルルから帰国した後もずっと気持ちが高揚していたんです。』

走り始めるために初めて買ったシューズも、ホノルルマラソンが終わる頃には練習とレースでボロボロになっていた。優さんは、そのシューズをそのままハワイに思い出として捨ててきたそう。そして、帰国してからすぐ走りたい気持ちが新鮮なうちに新しいランニングシューズを購入。そこからは、ストレス発散や美しい身体づくりのために、自宅の近所を自主的に走る期間が数年続いたという。

 

本格的にマラソンを再開

自主的に走り始めて2〜3年が経った頃、またフルマラソンを走る仕事をいただく。

24時間マラソンなどでトレーナーをやっている坂本氏と、4時間30分を切ろうという企画だった。しかし、その練習過程で膝を痛めてしまう。初めての故障だ。膝が完治しないままレースに出場し、途中アイシングやストレッチを行いながら完走したため、目標は達成できなかった。しかも、初マラソンのホノルルよりも遅いタイム。

『それがめちゃくちゃ悔しかったですね。故障したことも悔しかったし、目標を達成できなかったことが何よりも本当に悔しかった。初マラソンの時よりもちゃんと練習を積んだ結果が、ベストタイムではなく膝の故障だったんです。もう、人生本当にうまくいくことばかりじゃないんだなって痛感しました。それで、またすぐチャレンジしようという気持ちになったんです』

頑張ったのに、質の良い練習も積んできたという自負があったのに、やる気だけでは乗り越えられない壁に直面し、自分への不甲斐なさに落ち込んだ優さん。

もう一度、目標達成をした時の達成感を味わいたい!

再チャレンジする意義を見つけた優さんは、今度は仕事ではなく自分で出場を決めてエントリーし、初めてプライベートでマラソンに出場する。絶対に、4時間30分を切る。湘南国際マラソンという舞台で、それを達成することができた。

 

もっと大きな感動を得たい

そうして走り続けているうちにランナー仲間が増えていった優さん。周囲にウルトラマラソンを走っている仲間が何人かいたという。

体力ならあるし、私にもできるんじゃないか?と興味を持ち始めたが、決意をしたのは別の理由だった。

『もともと、自分に自信がなかったんです。何か大きなことを成し遂げてきたわけでもなかったし。タレントのお仕事は好きですが、”これでいい”っていう正解がないんですよね。自分なりに考えてより良い仕事内容にしようといつも思っているのですが、誰もそこを肯定してくれるわけでもないので、もっとこうすれば良かったのでは?といった不完全燃焼の気持ちがどうしても残ってしまっていた時期で。なので、仕事で得られる充実感というものがわかりづらかったんです。でも、100km走ることができれば、初めてフルマラソンを完走した時よりももっと大きな達成感が得られて、自分の中で確固たる自信に繋がるんじゃないかって』

周りで応援してくれる人はもちろんいるが、それを周囲に吐き出すことが苦手だったという優さん。ネガティブなことを周りに聞かせるのは申し訳ないという気持ちから、自分の中で蓄積されていたモヤモヤ感を吹き飛ばしたい、自分にとって良いことをもたらすのは自分の決断だと思い、ウルトラマラソンへのチャレンジを決意した。

 

初めてのウルトラマラソンに向けて

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