低酸素トレーニングはトップ選手だけのものじゃない!! 意識高い系ランナーをくすぐる環境の変化
Nov 03, 2017 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
本格的にマラソンシーズンが到来!目標とするレースに向けて、練習を積んでいらっしゃるランナーの方が多くいらっしゃると思います。スタートラインに立つまでの「練習の質」をどのように設計されていますか?
マラソン選手を始め、サッカー選手、競泳選手など、持久力を必要とする多くのトップアスリートたちが標高の高い地域での高地トレーニングを実施。そんなトレーニングが実は一般的になっているのです。近年、高地と同じような低酸素環境を人工的に作り出すことが可能となり、平地にいても高地と同じような効果を得られるトレーニングができるのです。この人工的な環境を用いたトレーニングが「低酸素トレーニング」と呼ばれて注目を集めており、まだ提供している施設は数は少ないものの、一般ユーザーに向けて展開されています。
果たしてこの低酸素トレーニングにはどのような効果があるのでしょうか?
低酸素トレーニングの効果とは?
平地に比べて酸素が薄い環境でトレーニングすることにより、心肺負荷をかけ、酸素効率の上昇や、エネルギー生産量の上昇、持久力強化、肺活量をアップさせることができるとされています。噛み砕くと、酸素を10吸ったとして、それを体内に循環させて走っていたところを、低酸素の環境下で酸素を6しか吸えない状態でトレーニングすることで、「身体がより酸素を運搬しよう」とする能力が高まるというもの。そうすることで、酸素消費効率が上がっていき、有酸素能力の向上が平地でトレーニングをするよりも効率的に行えるという。また、身体が酸素を効率良く運搬するためのエネルギーを生み出すことで、脂肪燃焼効果も高いというデータが見られいるそうで、汗を掻く量や汗を掻き始めるスピードも上がるとされているのです。
これが室内の酸素濃度を調整する機会。トップランナーは自らこの機会を購入し、自宅に置いたり合宿所に持ち込んでトレーニングしているそう……。
低酸素トレーニングを体験してみよう!
今回低酸素トレーニングを体験させてもらったのは、表参道駅や明治神宮前駅から歩いていける好立地の「SPORTS SCIENCE LAB.」。輝かしい経歴の持ち主で、今も現役で東京五輪を目指す八木 勇樹選手率いるエキスパート集団が運営しています。
まずは問診票を記入し、心拍数とSPO2(体内にどれだけ酸素が回っているかを表す数値)の測定を終え、安全に低酸素トレーニングを行えるかどうかを確認します(当日食事を抜いていたり、飲酒をしているという方はNGです)。
そして低酸素ルームに入ったら、3分間身体を慣れさせるために待機。その日の体調やトレーニング目的によって歩行かランニングを選び、直近の自己ベストや現在のトレーニング内容と照らし合わせ、スタッフが設定してくれたペースで最大40分間走る。それで外を120分間走ったのと同じ効果があるというのだから驚きです!
八木選手曰く、ランニングの練習に欠かせないジョグの質をあげるのに、この低酸素トレーニングをぜひ取り入れてほしいそう。ジョグは本来脚の筋力を向上させたり、脚休めに取り入れる方が多く、なんとなく10kmくらいをゆっくり走ってみようといったアクティブレストのような要素で捉えがち。それを低酸素トレーニングにスイッチすれば、休むつもりだった日さえも強化の日に早変わりし、より効率的に質の高いトレーニングが積めるというわけです。いわば、疲労しないのにトレーニング効果が高く、しかも怪我や故障のリスクが限りなく少ないといった、これまでだと考えられない魔法のトレーニングのようです。
この低酸素室内ではトレッドミルでのみ走りますが、ここでの低酸素トレーニングをより濃くし、目標に近づくように、クロカン走やトラックでの練習など多彩な視点からプロの選手がアドバイスをしてくれるので、ここに行くだけでランニングに対するやる気がみなぎるパワースポット。
実際に低酸素トレーニングを実施されたシリアスランナーの方は、フルマラソンのタイムを20分以上縮めることに成功されたそう!すぐに結果が出るわけではないですが、この低酸素トレーニングを取り入れている時期が長ければ長いほど、競技成績に直結することが世界中で証明されています。
そして、効率よくトレーニングするこの方法を知り、実践しているランナーが急増しているそうなので、まだ体験したことがない方は是非一度足を運んでみられることをオススメします!
SPORTS SCIENCE LAB
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