グライドライド・エボライドを履いたランナーの声は?アシックス新テクノロジー搭載シューズの特徴
Mar 13, 2020 / SHOES
Apr 13, 2021 Updated
春になり、走りやすい季節になってきましたね。暖かい日が続くと、「ランニングを始めようかな」と思ったり、新しいランニングシューズで気持ち新たに走り出したい! という方も多いはず。
そこで、今回はアシックスの走行効率を追求したランニングシューズ『ENERGY SAVING FAMILY』シリーズをご紹介していきます。
ぜひ、シューズ選びの参考にしてみてくださいね。
目次
ENERGY SAVING FAMILY(ライドシリーズ)とは
アシックスの新たなテクノロジーが搭載されたランニングシューズのシリーズENERGY SAVING FAMILY(エナジーセービングファミリー)。走行効率を追求して設計された、アシックスのテクノロジーとデザインを組み込んだ、走行効率を追求したシリーズです。正式名称ではありませんが、METARIDEやGLIDERIDEなどのシューズ名からRuntrip Magazineではこのシリーズを紹介している記事で『RIDEシリーズ(ライドシリーズ)』『RIDE兄弟』といった呼び方もしています。
2019年、アシックスが東京マラソンに合わせて発表したフラッグシップモデル『METARIDE(メタライド)』がRIDEシリーズの代表的なモデルですが、注目するポイントはソール(靴底)の厚さです。ミッドソールにはFLYTEFOAM(フライトフォーム)テクノロジーを利用した “やや硬めの層” と、FLYTEFOAM PROPEL(フライトフォームプロペル)テクノロジーを利用した “やわらかく弾むような感覚の層” が採用されています。
この厚さのあるミッドソールが接地時の衝撃を緩衝し、ストライドの効率を高めることで、長距離のランニングを快適にサポートしてくれます。一歩踏み出す度に感じる、スムーズで効率的な足運びが、より楽に、より長く走れるよう後押しします。
つま先が弓状に反り上がったGUIDESOLE(ガイドソール)
RIDEシリーズの最大の特徴は、ソールのつま先部分が反り上がったGUIDESOLE(ガイドソール)。『ゆりかご』のような構造で重心が自然と前傾するような、走行効率を追求して設計されたアシックスのテクノロジーです。「シューズ自体が意思を持って進むよう」だとアシックスは表現しています。着地するごとにGUIDESOLEの構造によりコロンと転がるように進みます。アシックスの新しいチャレンジとしてデザイン・開発されたGUIDESOLEテクノロジーは、接地時の衝撃を緩衝し、ストライド効率を高めることで、長距離のランニングをサポートします。この構造を使ってアシックスが目指したのは、速く走ることではなく、エナジーセービング(疲労をためづらい)をすること。GUIDESOLEが採用されたシューズは、無駄な力を使わずに、より長く、より楽に走れるようサポートするシューズだと言えます。
初心者にもおすすめアシックス「RIDEシリーズ」のシューズ
アシックス『RIDEシリーズ』に詰まったテクノロジーや開発の経緯をご紹介してきましたが、ここからはどのようなモデルが展開されているかご紹介していきます。まずは、2019年に登場したフラッグシップモデルのMETARIDEから。
METARIDE(メタライド)
2019年の東京マラソン直前に発表されたMETARIDE(メタライド)は、これまでにない全く新しいコンセプトのシューズでした。これまで業界として『いかにランナーが速く走れるようサポートするか』に重きが置かれる風潮がありましたが(もちろん今もそれは変わりませんが)、そんな中『ランナーが長く楽に走れるようサポートする』というコンセプトのもと登場したのがアシックス『METARIDE』でした。
中足部に独特な空洞が空いているのが特徴。この形状により、着地から蹴り出しまでがスムーズになっています。フルマラソンで最後まで走り続けたいランナーには、ぜひおすすめしたいシューズです。
■メタライドのレビューはこちらから
GLIDERIDE(グライドライド) 2
メタライドと同様のコンセプトで開発されたGLEDERIDE(グライドライド)。高い走行効率を持ちながら、クッション性を高めて幅広い層のランナーが履きやすいシューズです。2021年には2代目モデルのGLIDERIDE 2が登場。前作GLIDERIDE 1の魅力は継承しつつ、安定感やフィット感がアップデートされました。安定感が高められたことにより前作で特徴的だった転がる感覚は弱くなりましたが、初心者やサブ5を目指すランナーにとってはちょうど良いでしょう。
こちらの動画では『GRIDERIDE』愛が溢れる2人による、新作GLIDERIDE 2のシューズレビューをしています。どのような点がアップデートされたのか、詳細に語られています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
■GLIDERIDE 1のレビューはこちら
RIDEシリーズのなかではMETARIDEの次に登場したGLIDERIDEですが、METARIDEと比較するとどのような魅力があるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。
魅力①|スピードを出せる軽量感
グライドライドが登場して、メタライドから変わったポイントはなんといっても軽量化されたこと。メタライドは315g(メンズ27cm)で、グライドライドは290gほど。グライドライドは軽量になっているため、ビルドアップ走などでも、シューズの重さについて全く違和感がありません。「楽に走れる」というシューズの構造上のサポートに加えて、軽量化によってスピードを出せるようになったのです。速さではなくより長い距離を楽に走れるというコンセプトで作られていますが、初心者だけではなくマラソン3時間台のランナーにもオススメのランニングシューズです。
魅力②|大きな動きを受け止めるクッション性
メタライドは、その重量感によって安定感に繋がっていました。グライドライドの場合は、軽量化された分ストライドが伸び、動きが大きくなりやすいのです。着地の衝撃は大きくなりますが、ソールのクッション性が非常に優れているため、吸収してくれます。ソールの柔らかさは手で触るだけでもわかり、メタライドとの大きな違いと言えます。
魅力③|メタライドよりも購入しやすい価格
フラッグシップモデルのメタライドが29,700円(税込)。対して、グライドライドは17,600円(税込)と比較的購入しやすい価格であることも魅力です。1万円以上の価格差があるにも関わらず、機能がぎゅっと詰まったグライドライドは魅力的なシューズと言えるでしょう。ライドシリーズのランニングシューズを購入したいと考えている方は、ぜひグライドライドを購入して見てはいかがでしょうか。
■グライドライドを紹介した記事はこちらから
■自由にランニングを楽しめるグッズをRuntrip Storeで販売中
EVORIDE(エボライド)2
メタライド、グライドライドに次いで登場したEVORIDE(エボライド)。少ないエネルギーで足を前に運べるのが特徴です。着地時のやわらかな感覚とともに足が楽にスムーズに回転するような、快適な足運びが体感できます。前作のEVORIDE(1)から軽量化が図られましたが、クッション性はさらに高められてます。シリアスランナーのレース用や、スピードトレーニングとしても活用できるシューズです。
■エボライドをご紹介している記事はこちらから
RIDEシリーズを着用したランナーたちの声
アシックスの新シリーズとしてランナーから注目を浴びているRIDEシリーズですが、SNSでも多くのランナーが実際にメタライドやグライドライドを履いて走っているようです。使用するシーンは、主にジョギングや長い距離を走るロング走が多いようです。
RIDEシリーズのシューズを履いたランナーは、その特徴に好印象を受けているようです。また、初心者からフルマラソンなどを走るランナーまで幅広い層が使っています。
実際に履いたランナーからは「グライドライドは足が自然に前へ出るように感じる」という声や、「グライドライドは厚さがあるのに、重さをあまり感じない」という感想、「反発が強い」という印象を受けたランナーもいました。
新感覚の“ポンポン系” NOVABLAST(ノヴァブラスト)
こちらは、RIDEシリーズのモデルではありませんが、アシックスから2020年に登場した『NOVABLAST(ノヴァブラスト)』も注目されています。ノヴァブラストの最大の特徴は “弾む”こと。ナイキのリアクトやアディダスのBOOSTのようなソールが弾むものとしては有名ですが、ノヴァブラストには『FF Blast(FLYTE FORM Blast)』というソールが搭載されています。クッション性がありながら、跳ねるような反発性を持った素材です。
ジョギングなど、ゆっくり走るときにこのシューズを履くと楽しく走れるでしょう。これからランニングを始める初心者の方々へ向けて作られたシューズではありますが、ある程度走り込んでいるランナーも使えるシューズです。実際に、速いペースにも対応できるので、ビルドアップやウェーブ走にも使えるかもしれません。
■NOVABLASTの紹介はこちらから
Runtripの公式YouTubeチャンネル『ラントリップチャンネル』ではNOVABLASTを履いて走った感覚について語っています。ぜひ、こちらもチェックしてみてくださいね!
新登場シューズ|METASPEED Sky
2021年3月30日にASICSから発表された最新レーシングシューズ『METASPEED(メタスピード)』シリーズ。カーボンプレートを搭載した厚底レーシングシューズです。走法の違いに応じて設計され、ストライド走法に対応するMETASPEED Skyが4月9日に発売(METASPEED Edgeは6月発売予定)。
これまでアシックスが培ってきたテクノロジーが搭載され、優れた反発性を発揮する『FF BLAST TURBO』がミッドソール全面に採用。着地時に跳ねるような感覚が得られてストライドの伸長をサポート。また、ミッドソール内部に搭載されたカーボンプレートにより、安定性と推進力を得られます。
シューズレビューでお馴染み、シューズアドバイザー 藤原さんによると「履き心地はグライドライドと似ているため、ぜひグライドライドとセットで履いてみて欲しい」とのこと。シリアスランナーだけではなくステップアップを目指す方にっても、5〜10kmのレースで使用できるというMETASPEED Sky。
詳しくは動画をご覧ください。
暖かくなるこれからの季節、ランニングのお供にぜひRIDEシリーズのランニングシューズを履いて楽しく走っていきましょう!
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