競歩のオリンピック選手が行う夏の暑さ対策とは? トップアスリートから学ぶトレーニング方法や体づくり

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強い日差しにジリジリとした暑さが続く夏。レジャーや旅行にはもってこいの季節ですが、ランナーにとっては試練の季節とも言えます。「いざランニングをしよう!」と思っても、思うように体が動かない、暑さで心が折れてしまう、走った後の疲労回復が遅い……そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、東京2025世界陸上 20km競歩・35km競歩2種目の代表に内定している丸尾知司選手(愛知製鋼)に夏の暑さ対策についてお聞きしました。 世界陸上やオリンピックは夏に開催されることから、競技時間が最長の競歩種目は暑さ対策が欠かせません。丸尾選手が暑さ対策で使用しているアイテムや気をつけているポイントとはーー。

1.トレーニングのポイント

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暑い時期のトレーニングでは、トレーニング内容に応じた時間帯の管理がポイントです。

長い距離を走るトレーニングは早朝などの涼しい時間帯に実施。丸尾選手も暑いなか長時間のトレーニングを行うと体にダメージが蓄積してしまい、秋頃には体が疲弊してしまうと話します。

一方、気温の高いなか短い距離をスピードを上げて練習することで、暑熱順化(体が暑さに慣れ、体温調節がしやすくなること)が進むというメリットもあると丸尾選手。暑いなかトレーニングを行いたい場合は、短い時間・距離で集中的に実施しましょう。

体調管理には十分な注意が必要ですが、夏の間も無理のない範囲でトレーニングを続けることでパフォーマンスを維持することができ、秋以降の結果にもつながります。

2.リカバリーのポイント

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夏のトレーニング後、丸尾選手が意識しているのは「食事の前に身体を冷やす」ということ。体の深部体温を冷やすことで、栄養が吸収されやすい状態をつくることができます。

食事内容で気を付けるポイントは、たんぱく質をしっかりと摂り身体の回復を促すこと、果物などの水分が多い食材を選ぶこと。食欲がないときには無理してたくさん食べようとせず、複数回に分けて食べても大丈夫。1回の食事量ではなく、1日のトータル量・バランスで考えることが大切です。

ただし冷たいものばかりを食べるのではく、1日の終わりや食事の終わりには温かい食べ物・飲み物も摂取しましょう。胃を温めることで、内臓疲労を軽減させます。

3.補給アイテム

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丸尾選手が補給に使用しているのは『Precision』という補給アイテム。トライアスロン競技の経験と研究をもとに開発された『Precision』は、汗をかくことで失われてしまう電解質と、消化の良いエネルギーを効率的に摂取することができます。

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出典:shop.pfandh.jp

アイテムのラインナップにはドリンクミックス、ジェル、タブレット、ソフトキャンディータイプがあり、運動中も摂取しやすい口当たりとなっています。

夏の暑さがしんどいと感じる方は、体から多量の電解質が排出されてしまっている可能性があります。排出される電解質、特にナトリウムの排出量は個人差が大きいため、こうした補給アイテムを使って脱水症状を防ぎましょう。

4.トレーニング・レースに役立つギア

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過酷な環境のトレーニングやレース前は、緊張や疲労から心の余裕がなくなってしまうもの。注意力が低下し、体調不調やケガ、夏は脱水や熱中症のサインを見逃してしまうかもしれません。

そこで役に立つのが自身の身体の状態を把握できるギアです。丸尾選手が深部温度を測るために使っているのが『CORE 深部温度センサ』。ランニングウォッチと連携し、リアルタムで体温を確認できます。

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出典:corebodytemp.jp

夏のトレーニングやレースでは、スタート前にできる限り深部体温を下げることで、体温上昇を抑え高いパフォーマンスを発揮できます。

5.おわりに

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今回は東京2025世界陸上 20km競歩・35km競歩2種目の代表に内定された丸尾選手が実践しているトレーニング方法、使っているアイテムを踏まえた夏の暑さ対策についてご紹介しました。暑い中長時間の競技を行う丸尾選手が実践している内容ということで、自身のトレーニング・レースに取り入れてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。

また丸尾選手の世界陸上の出場日は、35km競歩が2025年9月13日、20km競歩が2025年9月20日となっています! コースは明治神宮外苑で、Runtrip編集部ではヤーリーが応援隊長になり、現地応援を実施します。ぜひ現地で、もしくはテレビの向こうで、一緒に丸尾選手を応援しましょう!

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Runtrip編集部・ヤーリー

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