ASICSからも弾む系ランニングシューズ登場、「NOVABLAST」で20km走ってみたら……

「ASICSからも弾む系ランニングシューズ登場、「NOVABLAST」で20km走ってみたら……」の画像

みなさんこんにちは! Runtripの大森です。

Runtrip Magazineの記事を書くのは久しぶりになりますが、久しぶりに編集チームからシューズレビューの機会を貰えたので頑張って紹介していきたいと思います。

さて、2月25日(火)にASICSの最新シューズ『NOVABLAST(ノヴァブラスト)』が発表されました。メディアを呼んだローンチイベントでは試し履きの機会もありましたが、ランニングシューズは室内で数メートル走るだけでは、なかなか深い部分までわからないことも多いですよね。

幸いなことに、今回は事前にこのシューズを履くことができたので、さっそく20kmほど走ってみました。その中で感じたことをレビューしていきたいと思います。

ASICSからも出てきた”ポンポン系”

「いつもの道をはずませよう。」それがこのシューズのタグラインです。

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このメッセージからも見てとれるように、NOVABLASTの最大の特徴は『弾む』ことにありそうです。弾むといえばランニングシューズの中ではNIKEのREACTやadidasのBOOSTといったソールが有名ですが、ASICSは今回『FF Blast(FLYTE FORM Blast)』というソールを発表しました。クッション性と反発性は相反すると言われてきましたが、最近はクッション性がありながらも”ぽーんっ”と跳ねるような反発性を持った素材が出てきています。個人的には『ポンポン系』と呼んでいます。ちなみに、他にこう呼んでる人に会ったことはありません。(笑)

さっそくNOVABLASTを履いて走り出してみると、案の定というか、タグライン通り”ぽーんっ”とよく弾みます。思わず「おぉ!」と言葉がでる感じ。いやぁ、本当好きです、『ポンポン系』。

レーシングシューズという感じではありませんが、自宅の周りをジョギングするような、どうしても退屈になりがちなトレーニングでこういうシューズを履くと、それだけで楽しい気持ちになれますよね。

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接地の感覚としては、大きく沈み込んでから跳ねるというよりも、硬めに張られたトランポリンの上に飛び乗るようなイメージかなと思います(実際、ローンチイベントでも『トランポリン』という表現をされていました)。クッション性も高いのですが、接地してから弾み上がるまでのタイミングが短いので、思ったより、早く足が戻ってくるような感覚になります。ですので、走り慣れた人は、もしかしたら普段よりもジョギングのペースが速くなってしまうかもしれません。私はだいぶ速くなってしまいました(笑)

「ちょっと脚が重いな〜」と感じる日などに履いてみると良さそうです。重量は27cmで約275グラム。そこまでの重さを感じなかったのもよかったです。

なぜこれだけ跳ねるかというと、配布資料の中にこんな記載がありました。「軽量で反発性に優れた独自開発のスポンジ材”FLYTE FORM Blast”を全面に採用し」、「中央部分にくぼみを付けることで荷重がかかった時に変形しやすく」なっているそう。

確かに裏側にはしっかりとしたくぼみがありました。また、かかと部分にはひし形のデコボコも刻まれており、この形状も接地時に変形し、戻るチカラで反発を生んでいると考えられます。

NOVABLASTはビギナーだけが対象のシューズではない

NOVABLASTは、これからランニングを始めるエントリー層や、カラダを動かすことが好きでも、距離やスピードを追いかけることを目的としていない方達が主なターゲットになるかと思いますが、ある程度ランニング歴のある方でも十分にこのシューズの使い所があると思います。ここからは『NOVABLAST』の楽しみ方として、ぜひ試していただきたい走り方をご紹介します。

このシューズを履いた時は、できれば同じペースで走らずに、ジョギングの中でもスピードをあげたり下げたり変化をつけて走ってみて欲しいです。かかとや中足部など、着地する位置に変化を持たせてみると、弾み具合が微妙に変わって感じられるはずです。なんだかいつもと違う、コックピットに乗っているようなワクワク感を感じられ、マンネリしがちなランニングがきっと楽しくなるかなと思います。意外と速いペースにもついてきてくれるシューズなので、ビルドアップやウェーブ走にも使えそう。

また、ナイトランで履いてみるのもオススメです。特にローンチ時のカラーは夜に映えるネオンカラーになっていて、写真を撮っても楽しいかもしれません。

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ナイトランではネオンカラー部分がよく目立つ

反発しつつも安定感も維持

これだけ反発性とクッション性があると、どうしてもグラつきやすかったり安定感が乏しくなってしまうのですが、NOVABLASTは思っていたよりも高い安定性がありました。かかとの実寸よりもソールの幅が広めになっていて、このあたりが着地の際の安定感に繋がっているかと思います。

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かかとよりもソールがだいぶ広めに飛び出ています

とはいえ、インターバルをバンバンやるとか、3分/km台で押していくようなトレーニングにはむきにくいかなと思うので、あくまで『普段のランを楽しくしたい時』の着用がおすすめです。

レースシーズンも終わりに差し迫ってきた時期。最近は大会の中止も相次ぐ中で、目標がなくなったランナーの方の走るモチベーションを高めてくれるような”楽しいシューズ”だと思うので、ぜひ一度試してみてください!

NOVABLAST概要

価格 16,000円(税別)
カラー メンズ ブラック×ブラック、ディレクトイルブルー×ホワイト、メトロポリス×ブラック
ウィメンズ ブラック×ブラック、アクアリウム×ホワイト、シートロック×ホワイト
サイズ メンズ 24.5cm〜29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm、31.0m、32.0cm
ウィメンズ 22.5cm〜26.0cm(0.5cm刻み)
公式ページ 公式ページはこちら

 

「ASICSからも弾む系ランニングシューズ登場、「NOVABLAST」で20km走ってみたら……」の画像
軽量性と反発性を両立した、ニューコンセプトフラッグシップモデル
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軽量性と反発性を両立した、ニューコンセプトフラッグシップモデル

今回のシューズは、動画でも感想をご紹介しています!ぜひご覧ください。

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