攻略しがいのある『マウンテンマラソン』こと奈良マラソンで2泊3日の観光ラン!

『マウンテンマラソン』を初体験

奈良マラソンといえば、なんといってもその高低差の多さ。初めて走るランナーは驚くことでしょう。10km手前に40mの上り、20km手前に70mの上り、30km手前で70mの上り、35km過ぎに30mの上り、フィニッシュ前に20mの上りがあります。『マウンテンマラソン』と呼ぶ人もいるそう。

もちろん、上った分の下りもありますが、脚と心肺への負担が大きい関西屈指のハードなコースといえるでしょう。

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スタート前のまだ元気な時……(笑)
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ゲストの方々と共に手を振る『せんとくん』

毎年「寒い」と言われている奈良マラソンですが、今年はレースの中盤以降に晴れ間が見られ、気温が上昇。筆者はCブロックからスタートするも、最初の下りと沿道の歓声にアドレナリンが出て、そこそこ飛ばしてしまい、サブ3ペースで入るつもりが中間点を2時間44分ペースの1時間22分台で通過(ちょっと反省……)。

とはいえ、上りと下りで、ある程度のペースで走ることは爽快でした。奈良マラソンの見所といえる中盤の天理の山は、奈良の中心部とはまた違って、とてもハードな上り下りが続きます。集団がバラけやすいので、記録を目指す人にとって、しっかり集中して走らないといけないポイント。序盤は街の景色を楽しみながら走っていましたが、所々にメリハリがあって、あっという間に時間が過ぎていきました。

そこそこ飛ばしすぎたので、後半はゆっくり走ることに。高低差が多い天理のエリアは、片側一車線で沿道からの声援も聞こえやすいです。折り返しコースということもあって、知り合いのランナーとすれ違う時にも元気をもらえます。また、エイドでは『冬場でもしっかりと食べてもらえるように』との主催者の想いから、“ぜんざい” や温かいつゆで食べる “三輪そうめん” など、体が温まるメニューを楽しむことができます。

35km過ぎの急坂には、今回のスペシャルゲストの有森裕子さんが。ここはとても勾配のキツい坂で、有森さんの励ましがハードなコースに挑むランナーを後押ししていました。ここからは市街地に入っていくので、沿道の声援も増えます。奈良公園の近くということもあって、鹿が沿道に現れます(本当です)。

最後は沿道の声援もあり、シーズンベストでフィニッシュ。奈良マラソンは序盤と終盤に世界遺産の景観の街中を走り、中盤は奈良公園や天理の山の中など自然を中を走るコースですが、やはり中盤の坂が印象的でした。

地元奈良のランナーは「このコースがええんですよ」と、話してくれました。

「攻略しがいのある坂。それが奈良マラソンの魅力」

他の地域の都市型マラソンとは一味違うハードなコースで、地元の人が誇りに思っている大会のようです。

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