2018年11月25日

実際の距離は15kmではなく19km? 驚きの中スタートした日光国立公園マウンテンランニング大会

「実際の距離は15kmではなく19km? 驚きの中スタートした日光国立公園マウンテンランニング大会」の画像

世界遺産を走る――。
そんな稀有な体験ができるトレイルランニングの大会がある。
日光国立公園マウンテンランニング大会だ。
修学旅行や観光のメッカとしても名高い日光は、1999年12月に、世界遺産に登録された。東照宮、二荒山神社、そして輪王寺の建造物と、周辺の自然環境が一帯となって形成する文化的景観が評価されたのだ。

ふだんは走れない東照宮の表参道にスタートとゴールのゲートが設けられ、紅葉真っ盛りの時季に日本百名山の男体山や、二百名山の女峰山の大自然も楽しめるこの大会。2016年の第1回目からトレランフリークの人気を博し、今年も30㎞コースに約1000名が、15㎞コースには約500名が参加した。
11月11日に開催された第3回大会を通して、肌で感じたその魅力をレポートしたい。

便利な大会専用列車に乗って、トップ選手と交流

今年はある新しい試みがなされた。浅草駅から東武日光駅まで直通の、大会専用列車の運行だ。せっかく日光に来てもらうのだから、日光を楽しんでほしい。そんな大会実行委員会の思いが、東武鉄道、東武トップツアーズの協力で実現した。これに乗れば、受付やコースの説明などは車内で行われるので、着いたらすぐに観光ができるというわけだ。今回は27名が参加。中には愛媛や仙台から、という人も。

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今年から実施された大会専用列車の運行
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車内では受付などの手続きや大会の説明などが行われた

大会専用列車を利用した、ともにトレラン歴5年の松本澄香さんと中田淳子さんは「こういう企画はいいですね。大会の前日は、日光を満喫したかったので。東照宮のライトアップも楽しみです」と話していた。ちなみに、大会を特別後援している日光東照宮のライトアップは、大会の開催時期に合わせて9日から11日までの限定で行われる。

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日光東照宮は大会の開催時期に合わせてライトアップされる

大会専用列車には、星野由香里選手と福島舞選手という、2人のトップトレイルランナーも乗車。軽妙なトークで、車内を盛り上げた。大会のコースプロデューサーでもある星野選手は今年、UTMFでは4位に入り、スカイランニングのワールドシリーズでも大健闘。一方、今大会のゲストランナーの福島さんも、今年の活躍は目覚ましく、スリーピークス八ヶ岳トレイル38kで1位になるなど、3つの大会で頂点に立っている。

星野選手は8月に、日本百名山にもなっている日光の男体山(2486m)を24時間で実に8往復し、昨年自身が打ち立てた新記録(7往復)を更新した時の話を披露。さしもの星野選手も挑戦が終わると、車に乗る時に足が上がらず、手で持ち上げなければならなかったそうだ。

ふだんの練習内容を教えてくれたのが福島選手。平日は仕事をしている福島さんは、10㎏を背負っての通勤ランや、仕事が終わってからの皇居の周回など、ロードで鍛えている。ロードランの月間目標は600㎞。土日を山でのトレーニングに充てているそうだ。

レースに向けて日々ストイックな生活を送っている星野選手と福島選手だが、ともにお酒好きの側面も。福島選手は「下山後のビールがトレランの醍醐味」と言って、参加者を笑わせていた。

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星野選手(左)と福島選手(右)は軽妙なトークで車内を盛り上げた

 

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日光到着後は、2人は気さくに、参加者との記念撮影に応じていた。

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