【通勤ラン】“普段着で帰宅ラン”するサブスリーランナーも!! 男女6名のリアル
Oct 31, 2018 / MOTIVATION
Apr 26, 2019 Updated
(写真 倉島周平)
通勤ランのエキスパートにお集まりいただき、それぞれの通勤ラン事情を聞く“通勤ラン座談会”が都内近郊で行われました。十人十色とも言えるバラエティに富んだ内容で、”通勤ラン決定版”ともいえる内容に。男女6名が参加したこの座談会で明らかになった、6名のディープな通勤ラン事情をレポートします。
6名のプロフィールは、通勤ラン座談会・前編より。
前編のハイライト
通勤ラン座談会・前編では、通勤ランのなかでも6名全員が帰宅ラン派ということで、帰宅ランについての話題に。時短、満員電車回避、マイペースで自由に走れるなどといったトピックについて会話が盛り上がりました。そして、話題がバックパックやウェアなど通勤ランでのギアの話になった時
「この格好で走って帰ってるんすよ」
という衝撃的な発言が。そう話すのは“BEAMS RUN CLUBのリーダー” 牧野英明さん。2018年の東京マラソンで2時間52分06秒という初のサブスリーを達成した実力派ランナーです。牧野さんは、現在2時間以上かけて都内まで通勤しているそうですが、自宅の最寄りの駅の1つ2つ手前の駅で降りて帰宅ランをしているそうです。
牧野さんの帰宅ランの走る内容は、他の5名と遜色ないのですが、明らかな違いはその格好。“普段着で帰宅ランをする”サブスリーランナーの牧野さん。アパレルの仕事に従事するからこその斬新な発想を持つ、アパレル系ランナーのカリスマです。
「通勤に時間がかかり帰宅してから走る時間の確保が難しいので、時短で帰宅ランをしています。荷物を減らしたいですし、洋服屋に勤めていますのでダンサーやスケーターの格好のような普段着で走ります。例えば、伸縮性のあるビームスのスケボー用のチノパンで、手ぶらで走って帰ります」
ランニングで使える古着を探す
普段着で走ることを違和感なく話す牧野さんに、他の5名は興味津々の様子。それもそのはず、彼らは基本的にスーツなどのビジネススタイルで、そもそも“普段着で走る”という発想がないのです。また、多くの通勤ランナーやトレイルランナーたちは、コンパクトで機能性の高いバックパックを使用していますが、牧野さんはバックパックを使用せずに、古着を活用すると話します。
「収納性の高いランニングに使えそうな古着を探すんですよ。このNike ACGのジャケットベストなんかは“着るバッグ”なんです」
牧野さんはこの発想を“アパレル的なアプローチ”と表現します。このようなジャケットベストは本来、アウトドア用品としてカヌー用や釣り用に開発されている商品です。しかし、それらを「ランニング時に使えないだろうか?」と考えるのが牧野流。帰宅ランは手ぶらで走り、トレイルランニングなどの時にこの“着るバッグ”を着用するそうです。