短距離用“ピンなしスパイク”に桐生祥秀選手「アシックスの秘密兵器」
Jun 03, 2018 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
5月29日(火)、アシックスは創業者・鬼塚喜八郎氏の生誕100周年を記念し、商品開発やイベント実施など、新たなプロジェクトのプレス向け発表会・レセプションオープニングセレモニーを都内で開催。豪華なゲストアスリート陣によるトークセッションも実現し、会場の恵比寿ガーデンプレイス(ガーデンルーム)は大いに盛り上がりました。
「アシックスの秘密兵器」“ピンなしスパイク”を発表
創業者の鬼塚氏は1949年に前身の鬼塚株式会社を立ち上げ、「健全な身体に健全な精神があれかし」という創業哲学を基に、さまざまなスポーツ用品を世に送り続けてきました。特に創業当初から力を入れていたのが陸上シューズ。1968年メキシコシティ五輪男子マラソン銀メダリストの君原健二さん、女子マラソンで1992年バルセロナ(銀メダル)、1996年アトランタ(銅メダル)と五輪連続メダリストの有森裕子さん、2000年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さんは、アシックスのシューズを履いて世界のメダリストになりました。
そんな歴史あるスポーツ用品メーカーであるアシックスから、このたび新たなシューズ&アパレルが発表されました。今回の新商品は「アシックス」「アシックスタイガー」「オニツカタイガー」の3ブランドで発売され、いずれも鬼塚氏が生前に描いたヒマワリがモチーフ。黄色をベースとし、色鮮やかな赤やオレンジ、緑が散りばめられたカラフルなデザインです。
そして今回の式典の大目玉は、アシックスの新技術を駆使して開発された「次世代の陸上スプリントシューズ」(プロトタイプ)でした。新型シューズの発表時には、昨年9月に男子100mで日本人史上初めて10秒の壁を破る9秒98をマークした桐生祥秀選手も登壇。尾山基代表取締役CEOとともに除幕セレモニーを行いました。
この新型スプリントシューズ(スパイク)には従来のスパイクピンが搭載されておらず、アシックス独自の新技術であるカーボンファイバー素材をベースとした複雑な立体構造を靴底に取り入れたのが最大の特徴。これまでの陸上スパイクの常識からは大きくかけ離れた姿に、桐生選手も「アシックスの秘密兵器。早く履いてみたい」と感想を口にしました。
ゲストアスリート陣によるトークセッション
そしてその後では、“全員メダリスト”という超豪華布陣でのトークセッションが展開。前述の君原さん、有森さん、高橋さん、桐生選手の他、男子ハンマー投の室伏広治さん、パラリンピック男子走幅跳で2つのメダル獲得を誇る山本篤選手が登壇し、それぞれシューズへのこだわりなどを口にしました。
「私の場合は足首の硬さに特徴があることから、踵の厚さとつま先の厚さを合わせるのが難しくて、(オリンピックの)現地で本番2日前に踵の厚さを2mmほど張り替えて走りました。ここにあるのがその時の本物なのですが、非常に手をかけていただいたシューズのひとつです」(有森さん)
「私の場合もシューズには非常にこだわりましたね。まず微妙に違う50足のシューズを作っていただきまして、第一次審査で残った25足は必ず30㎞以上は実際に履いて走ります。そこからさらに厳選し、レース当日には4足まで絞り、その日の朝の状態を考えて1足を選びました」(高橋さん)
ヨガセッションなど、さまざまな参加型アクティビティを企画
この記念式典以外にも、アシックスは5月30日から6月4日まで、創業者生誕100周年記念事業としてさまざまな参加型アクティビティを伊勢丹新宿店本館にて実施。30日には女性限定のヨガセッション「WELLNESS WEDNESDAY AFTERNOON SESSION by emmi x ASICS」が行われ、emmi yoga アンバサダーの乾 ふみなさんとともに、じっくりと汗を流しました。
これら一般向けアクティビティの詳細は、PassMarketのトップページより「アシックス」と検索。記念すべき節目を迎えたアシックスは、これからもアスリートやスポーツ愛好家の強い味方として進化を続けそうです。
■アシックス:https://www.asics.com/jp/ja-jp/
■アシックスタイガー:https://www.asicstiger.com/us/en-us/
■オニツカタイガー:https://www.onitsukatiger.com/us/en-us/
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