「まさかの2位」と言われ奮起……國學院エースが語る箱根の裏側
Jun 25, 2018 / MOTIVATION
Apr 26, 2019 Updated
マラソン芸人のM高史さんと萩原拓也さん(ポップライン)が関東地区の大学陸上部を訪問し、チームの様子をレポートする当企画。第2弾は、正月の箱根駅伝で14位だった國學院大学にお邪魔しました。専門誌では見られない学生たちの〝素顔〟を、芸人2人が引き出していきます。
●インタビュアープロフィール

M高史(ものまねアスリート芸人、左)
駒大陸上競技部では駅伝主務として選手をサポート。2011年12月より「ものまねアスリート芸人」へ転身し、〝公務員ランナー・川内優輝選手のそっくりさん〟として注目を集める。國學院大の前田康弘監督(写真中央)が駒大コーチを務めていた時の教え子にあたる。
萩原拓也(お笑いコンビ・ポップライン、右)
かつて神奈川大陸上競技部に選手として4年間所属。卒業後は2年間の役者生活を経てお笑い芸人へ転身し、現在は設楽悠太選手(Honda)のそっくりさんとして駅伝ファンを中心に密かなブレークを果たしている。
箱根では現3年生が往路で快走!

駒大OBの前田康弘監督が指揮を執った2009年頃から力を伸ばし、2011年と2012年の箱根駅伝では2年連続で10位となりシード権(※)を獲得。2011年のアンカー10区では、当時1年生の寺田夏生選手(現・JR東日本)がコースを間違える珍事件を起こし、一躍話題となりました。
(※シード権……10位までに入れば、次回大会の予選会が出場免除となる)
今年1月の箱根では14位とシード権獲得には至りませんでしたが、当時2~3年生だった4人が区間5位以内で走破。次回大会への期待が高まるチームでもあります。
【2018年箱根駅伝成績】※学年は当時のもの、赤字は現役部員
國學院大學 総合14位 11時間18分06秒
1区 浦野雄平(2年) 区間2位
2区 向 晃平(4年) 区間20位
3区 青木祐人(2年) 区間5位
4区 土方英和(2年) 区間3位(区間新)
5区 河野敢太(4年) 区間18位
6区 臼井健太(1年) 区間19位
7区 内田健太(4年) 区間5位
8区 松永拓馬(4年) 区間16位
9区 熊耳智貴(4年) 区間14位
10区 江島崚太(3年) 区間5位
特に3年生エースの浦野雄平選手は、各校のエース格が集う1区で区間2位と好走を見せた後、4月の世界大学クロスカントリー選手権(スイス)では6位に入賞。5月下旬の関東インカレ2部5000mでは3位に食い込むなど、トラック、ロード、クロカンと幅広い活躍を展開しています。

部員数は長距離男子が56人で、その他にも男女短距離ブロックや昨年から強化が進んでいる女子長距離部員2名も在籍。長距離ブロックの主な練習場所は多摩川河川敷、たまプラーザキャンパス(神奈川県横浜市)のグラウンド、砧公園など。チームは7年ぶりの箱根シードへ向けて、日々の練習に勤しんでいます。
エース浦野はクロカン初心者ながら世界6位

現チームの注目株は、やはり3年生エースの浦野選手。箱根駅伝以降の活躍については前述の通りですが、普段はどのような練習をしているのでしょうか。チームの主務を務める吹切佳太さん(4年)にもお話を伺い、「浦野雄平」の人物像を明らかにしていきます。

(※浦野選手は謙遜しますが、インターハイでは3年時に1500mと3000m障害の2種目に出場。3000m障害は決勝15位という成績を収めている)
(土方選手・・・高校時代ベスト5000m14分43秒20→現在10000m28分44秒28)