ケンブリッジ飛鳥選手も参加、“ランと音楽の融合”の『ナイキ TOKYO GO フェス』

ナイキジャパンは、“ふわ・かる・びよーん”なランニングシューズ『ナイキ エピック リアクト フライニット』のリリースを記念して、ランと音楽が融合した新感覚イベント『ナイキ TOKYO GO フェス』を4月21、22日に開催した。このイベントの特徴は、ランニングで音楽体験をアンロック(解放)すること。会場に設置されたトレッドミルの上を走るランナーのリズムによって生み出された音で、アーティストたちが即興のフリースタイルラップをするなど、独自の試みで会場のオーディエンスは解放的な一時を過ごした。

「ケンブリッジ飛鳥選手も参加、“ランと音楽の融合”の『ナイキ TOKYO GO フェス』」の画像
©2018 Sushiman Photography

ランと音楽が融合した新感覚イベント

通常の音楽イベントは、アーティストが楽器を演奏したり歌でオーディエンスを楽しませ、その前に司会者が場を盛り上げるが、『ナイキ TOKYO GO フェス』では、それぞれのアーティスト出演前の司会進行に加えて、ランナーたちが「オープニングラン」としてトレッドミルの上を走る。オーディエンスの様子を見渡すと、いかにもランナーらしい人がチラホラいて、音楽イベントでありつつもスポーツイベントのような雰囲気。

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オープニングランは、トレッドミルの上を走る四人がそれぞれのゲージ100%になるまで走り続け、四つのゲージが100%になったところで会場全体の音響が反応。その後、アーティストが登場する流れ。ゲージが100%にならなければアーティストたちによるステージは見られない、というわけだ。

このオープニングランはオーディエンスの中で希望した人が司会者に選ばれ、その後ステージ脇のトレッドミルで走るので、誰でも参加できるようになっていた。トレッドミルの上を走るランナーは、オーディエンスを見ながら、“このイベントに参加している”という雰囲気を感じることができる。ランニングが音楽ライブの現場に舞い降りた斬新な瞬間である。

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ランナーたちがオープニングランを終えたら、いよいよアーティストたちが登場する。ここからは純粋に音楽ファンとして皆が楽しむ瞬間である。走ったランナーたちはテンションが上がっていて、ライブでも自然とノリノリに。このように各アーティストのステージの前にそれぞれのオープニングランが行われ、ランナーとアーティストによって『ナイキ TOKYO GO フェス』を盛り上げた。

『ナイキ TOKYO GO フェス』1日目はFAKY、Maika Loubté、環ROY、鎮座DOPENESS、iri、2日目はPAELLAS、Campanella、Young Juvenile Youth、Awichが出演。それぞれの熱いパフォーマンスでオーディエンスを湧かせた。

五輪メダリストもアンロック!

『ナイキ TOKYO GO フェス』の1日目には、陸上短距離のプロ選手で、リオオリンピック4×100mリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥選手が特別ゲストとして登場。ここでもランと音楽が融合。オリンピックメダリストのランだけあって会場は大盛り上がり。ケンブリッジ選手は0%からゲージを100%に上げていくスピードがケタ違い。ゲージが100%になれば、小休憩を挟んで次のセットへ。合計4セット走ったケンブリッジ選手だったが、短距離選手だけあってスピードは格別だった。

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「普段は洋楽をよく聴いています」というケンブリッジ選手。特にR&Bをよく聴き、Ne-Yoがお気に入りだという。

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ケンブリッジ選手は『ナイキ エピック リアクト フライニット』を普段から愛用し、“雲の上を新幹線で走っている”ように感じるこのシューズがお気に入りだという。「クッションもありつつ、反発性もあるのですごくいいシューズです」と話す。このシューズは短距離選手から長距離選手、市民ランナー、プロのトップアスリートまで全てのランナーにとって重宝する一足である。

「プロ選手になってから自分の時間が増えた」と話すケンブリッジ選手は冬にアメリカのアリゾナ州で2ヶ月半の合宿を行い、オリンピックメダリストの海外選手らとトレーニングを重ねた。今シーズンは3月31日にアメリカでシーズンイン。テキサスリレーの男子100mで10秒22(+4.1)の記録を出し、国内初戦となった4月29日の織田記念では10秒26(+1.3)で2位に入った。

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「今年は100mの9秒台を出したいと思っています。そして、2020年の東京オリンピックは選手として一番良い時期に迎えるので、競技人生の全てを出したいと思っています。そのためにもまずは今年頑張って、そして来年のドーハ世界選手権で結果を残したいですね」

ケンブリッジ選手は今後、6月の日本選手権で自身2度目の優勝を目指し、8月のアジア大会に向けて今シーズンを走り抜く予定である。

GO フェスのフリースタイルセッション

ケンブリッジ選手の登場で会場は一気にヒートアップ。しかし、『ナイキ TOKYO GO フェス』においてランがもたらす独自性はそれだけではなかった。それは、冒頭で触れた即興のフリースタイルセッションだ。トレッドミルの上を走るランナーのリズムによって生み出される“ビート”がアーティストたちのフリースタイルラップの骨組みとなる。四人のランナーはそれぞれのトレッドミルにハイハット、スネアドラム、バスドラム、ベース等の音が割り振られており、それらがそれぞれのランナーのリズムによって独特な“ビート”を創り出す。

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ランナーが適切なビートを刻む=良いリズムで走れていればパネルに“EXCELLENT!”の文字が表示されるが、リズムよく走れていなければ不規則なビートとなる。ランナーはリズムよく走ることを意識し、ビートを創り出す。アーティストは、そのビートに合わせてフリースタイルセッションを行うことに集中する。また、ランナーは適宜交代するので、ビートは少しずつ変化していったが、そこは持ち前のスキルでカバーしていた環ROYと鎮座DOPENESSの二人。まさに“ランと音楽が融合した”フリースタイルラップで、二人はオーディエンスを盛り上げた。

今までありそうであまりなかった、“ランと音楽の融合”を実現した『ナイキ TOKYO GO フェス』。今後もこのような刺激的かつ、ランニングで音楽体験をアンロックできるイベントが増えていくかもしれない。

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