ブースト史上最軽量かつ優れたグリップと反発性「アディダス アディゼロ サブ2」が3.16登場!!

アディダスは、adidas adizero Sub2(アディダス アディゼロ サブ ツー) を3月16日(金)より発売する。

今やスポーツショップやランニング専門店にいけば、アディダスのboost(ブースト)と名のつくシューズを見ない日はないだろう。2012年に、アディダスはそれまでのベンチマーク素材であったEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)よりも高反発でクッション性に優れたブーストフォームを搭載した「ブースト」と名のつくランニングシューズを世に送り出した。

ブースト5周年となった今、“ブーストライト”というブースト史上最軽量化を図った素材を使用したアディゼロ サブ2が満を持してリリースされる。

満を持して発売される「アディゼロ サブ2」

時は2011年。その年のボストンマラソンで2時間03分02秒という快記録(当時の男子マラソンの世界記録は2時間03分59秒。因みにボストンマラソンは非公認コース)で優勝したケニアのジョフリー・ムタイを見ていた、アディダスのプロダクトクリエイターのアンディー・バーは、ある気持ちを固めた。

「マラソンのサブ2を前提にして商品開発を進めよう」

バーは、2008年の秋にハイレ・ゲブレセラシエが、2011年の秋にパトリック・マカウが、それぞれ男子マラソンの世界記録を更新した時に履いていたアディダスのシューズを開発した人物である。そのシューズ、アディゼロ アディオスシリーズ(日本ではアディゼロジャパンシリーズという名でリリースされている)は、バーらによって作り出された名作であるが、バーはすでにその先をことを明確に考えていた。

その後、2011年の夏ごろにはアディダスのサブ2シューズへのプロジェクトがスタートして、その翌年には、先述したブーストフォームが世に送り出された。そして、アディゼロ アディオスシリーズにブーストフォームを搭載したシューズ(アディゼロ ジャパンブースト2)で、デニス・キメットが現在の男子マラソンの世界記録である2時間02分57秒という記録で2014年のベルリンマラソンを制した

「ブースト史上最軽量かつ優れたグリップと反発性「アディダス アディゼロ サブ2」が3.16登場!!」の画像

「アディダス アディゼロ サブ2」 グリップに優れるマイクロウェブ アウトソール(左上)と、通気性とフィット感を高め、さらに軽量化に成功したアッパー(右下)

それから2年半の歳月をかけて、初代アディゼロ サブ2が2017年の東京マラソンで登場。その頃から一般発売が期待されていたが、そこから半年をかけて現在のアディゼロ サブ2が完成した。アディダス内でサブ2を前提としたシューズ開発のアイデアが出てから実に6年の歳月を経て完成されたシューズが「アディゼロ サブ2」である。

ブースト史上最軽量かつ優れた「グリップと反発性」

このアディゼロ サブ2を履いて実際に走ってみることができた。

まず、着用時に感じたのは「軽い」ということ。今、どのメーカーのシューズでも記録向上のために必要不可欠となっている要素は「軽さ」である。ただ、“軽すぎてもいけない”というのはアディゼロ サブ2の開発にあたってのポイントでもある。クッション性、反発性なども軽量性と同じく、速さを求めるシューズを作るにあたってのポイントであるが、今のアスリートが求めるそれらの要素の最適なバランスを、このアディゼロ サブ2は備えている。

27.0cmで片足160gという重量であるアディゼロ サブ2は、今までのブースト系のシューズよりも重量をそぎ落とすために、軽量化されたアッパーとともに、“ブーストライト”というブースト史上最軽量化を図った素材を使用している。これは、今までのブーストシリーズのシューズを履いてきた人にとっては大きな違いに感じるだろう。

「ブースト史上最軽量かつ優れたグリップと反発性「アディダス アディゼロ サブ2」が3.16登場!!」の画像

雲から着想を得たというホワイトとシルバーのマーブル模様のブーストライト

このシューズはおもにレースでの着用がメインとなるシューズであることから、スピードを出したときに“どう感じるか”を感じたかったので、このシューズを履いてレースに近いスピードで走ってみた。すると、特に「グリップ」と「反発性」に優れていることが実感できた。

グリップに関しては、アディゼロ サブ2のマイクロウェブ アウトソールによってフラットな路面をきちんとダイレクトにとらえることができ、特に雨天など路面が滑りやすい悪条件では効果を発揮するのではないかと感じた。反発性に関しては今までのブースト系のシューズよりも明らかに反発があり、レーシングシューズとしての位置づけによりふさわしい、このシューズを手に取るすべてのものにとって特別な一足となると感じた。

アディダスとアスリートとの対話

マラソンの自己記録2時間03分13秒(世界歴代4位)を持つケニアのウィルソン・キプサングは、2017年の東京マラソンで「アディゼロ サブ2」を着用して、2時間03分58秒の記録で優勝。日本のみならず、アジアの歴代のマラソンのレースで初めてのマラソンのサブ2時間04分が「アディゼロ サブ2」とともに達成された。そんなキプサングはアディダスの契約アスリートであり、アディダスのプロランナーである。

彼はこの10年ほどアディダスの製品開発に携わっていおり、シューズだけでなくウェアの開発段階においてもアスリートの意見を反映させている。キプサングはアディゼロ サブ2の製品開発に関して、

「3回ほどドイツのアディダス本社に行って、様々なテストや開発チームとのミーティングを行った」

と話した。

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キプサングは「アディダスの製品開発力は素晴らしい」と自信をみせている

冒頭に述べたジョフリー・ムタイ(ボストンマラソン2時間03分02秒)や、世界記録保持者のデニス・キメット(ベルリンマラソン2時間02分57秒)らのアディダスのプロランナーたちとアディダス本社でテストを行ったことも明かした。続けてキプサングは、

「アディダスはアスリートの声を製品に反映してくれる。私はアディダスの製品開発力は素晴らしいと思っているし、自分の意見が反映されたアディゼロ サブ2は最高のシューズだと思っている」

とアディダスのサポート力を称えるとともに、アディゼロ サブ2の性能の良さに自信をみせた。先日の東京マラソンでは、数日前からの体調不良により途中棄権となったものの、今後もこのシューズとともに自らの記録更新や世界記録更新へのチャレンジを続けていく構えである。

世界記録はアディダスの手の中

先日の東京マラソンでは、男子マラソンの日本記録が設楽悠太によって16年ぶりに塗り替えられた。2002年のシカゴマラソンで高岡寿成が樹立した2時間06分16秒から、15年と数か月。日本のマラソンが長い時間をかけて進化を遂げようとしているこの期間で、世界のマラソン選手、特に東アフリカ勢のマラソン選手の高速化がより一層進んできた。それを牽引してきたのは、紛れもなく“アディダス”というグローバルブランドと“ベルリンマラソン”という高速レースである。

特にこの10年間は、4人の選手によって5度の世界記録更新が行われた。ハイレ・ゲブレセラシエ (2007年、2008年)、パトリック・マカウ (2011年)、ウィルソン・キプサング (2013年)、デニス・キメット (2014年)。しかもその全てがアディダスのプロランナーであり、その全てがベルリンマラソンでの記録更新であった。

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アディゼロ サブ2の開発責任者のマーティンズ・リチャード氏と笑顔をみせるキプサング

シューズの進化はレースでのパフォーマンスを上げることはもちろん、トレーニングでのパフォーマンスを上げることにも繋がった。特に、ゲブレセラシエは「自分はシューズの進化による恩恵を授かった張本人だ」と当時に語っている。科学的なサポートや、ペース配分、ペーサーの技術の成熟化はマラソンの高速化を大きく引き伸ばしたが、特にシューズの進化は、ゲブレセラシエが言うようにアスリート自身がその必要性を最大限理解している。

アディゼロ サブ2は、未だに見ぬマラソンのサブ2を達成するために作られたシューズでもあるが、まずは誰もが待ち望んでいるマラソンの世界記録の更新を立て続けに出すということが、マラソンサブ2への一歩につながる。この4月のロンドンマラソンでは男子だけではなく、女子でも世界記録更新の期待がかけられており目が離せない。

また9月のベルリンマラソンも毎年、男子においては世界記録更新の期待が持たれている。マラソンのサブ2を巡る論争やメーカー間のシューズ開発は加速しているが、まずは新しいマラソンの世界記録を、どこのメーカーのどのシューズが、そしてどの選手が樹立するか、というところが直近の注目点となる。

世界記録はアディダスの手の中。その流れをアディダスが継続させるのか。それとも他のメーカーがその座を奪い取ることができるのか。東京マラソンでの記録ラッシュに沸く中、アディゼロ サブ2とともに、このシューズを着用するすべてのランナーの今後のパフォーマンスに注目である。

すしマンが執筆した記事

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