2017年4月29日

ランナーが水泳をやるメリットとは!? デュアルキャリアの前田康輔さんが語る

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陸上と水中。全く異なる環境のため共通項が少ないと感じるランニングと水泳だが、一流スイマーもランニングをトレーニングの一環として取り入れていた。

前田康輔さんは、マスターズの日本記録を13個、世界記録を2個保持している社会人スイマー。2016年度の100m,200m自由形における世界ランキング1位で、現在も仕事と競技を両立しているデュアルキャリアの持ち主。仕事をしながら驚異的な結果を出し続けるために、ランニングをクロストレーニングの一環として取り入れている前田さんに、ランニングと水泳の相乗効果を聞いてみた。

 

水泳とランニングを始めたきっかけは?

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未熟児で生まれ、幼少の頃は身体が弱かったという前田さん。特に喉が弱く風邪をひきやすい体質だったことから、身体を強くするために3歳から水泳を始めた。

スタートは他の子供たちと同じだったが、小学校1年生の時に選手クラスへ。週3~4プールへ通い、28歳になった現在までずっと泳ぎ続けているという。

そんなエリートスイマーたちは、練習でランニングを取り入れることは少ない。3歳から水泳を始めた前田さんも、もともと走ることは避けていたが、下半身強化のために別のアプローチをしたいと考え、大学在学時にトレーニングの一環で陸上トラックで走り始めたのがきっかけだった。

しなやかさは備わっているが、キックを激しく打ち続ける水泳は下半身に乳酸が溜まりやすい。耐乳酸、筋持久力向上のためにと考え、走ることを続けた結果数多くの大会で優勝することができた。

昨年まではリオオリンピックを目指して実業団にも所属していた。大学の恩師に依頼して水中撮影をした動画分析を用いたりなど、科学的な視点からも自分の泳ぎを分析。社会人ながらも自らの記録を更新するために柔軟性を持ってトレーニングに取り組んでいたという。

「チームメイトがいたのですが、一人で納得感のある練習を積み重ねることを重要視していました。なので、水中だけのアプローチに限らず、ランニング以外にもヨガやピラティス、ウエイトトレーニングなどクロストレーニングを実践していましたね。限られた時間の中で結果を出すための環境を整備して、自分に必要なものを見極めて試しては削ぎ落とすという作業の繰り返しでした」

ランニングという陸上でのトレーニングを取り入れたことで、水泳への良い効果がたくさん生まれた。水泳のスプリント選手は脂肪がつきやすいが、陸上で有酸素運動をすることで体重の変動がなくなり安定するようになった。関節も強化され、バネがつくことで飛び込みやターンの質も向上し、心肺機能も強くなっていったという。

ランナーが水泳をやるメリットとは?

「たくさんあると思いますよ。水泳は筋肉だけでなく、全身の関節や腱を大きく柔軟に動かす全身運動です。陸上でダイレクトに自重がかかり、垂直に大きな負荷がかかるランニングの

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北川 麻利奈が執筆した記事

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