灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……

みなさんこんにちは!ラントリップ代表の大森です。
私は先日、茨城県土浦市で開催された「かすみがうらマラソン」に出場してきました。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

ひょんなことがきっかけで「サブスリーペース(4’12″/km)でどこまで押せるのか」ということにチャレンジすることになり(きっかけはラジオ番組「渋谷でRunTrip」)、急遽ドタ参でかすみがうらマラソンにやってまいりました。(ちなみに今の僕の走力は3時間30〜40分くらいだと思っています)

がしかし!

この日の気温はスタート時点ですでに21℃を超える状態。ゴール予想時刻には26℃へと達する見込み!まだ暑さに慣れていないこの時期に夏日の気温はこたえます。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

死刑宣告に近い天気予報を呆然と眺めながらスタートラインに向かいます。

スタートラインに並ぶともう暑い。人の熱気もあってとにかく暑い。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

スタート地点では、ものまねアスリート芸人・M高史さんの声援を見送りつつスタート。気温だけでなくテンションも上がり、この時点ではなかなかの盛り上がりを見せています。そうこの時点では……。

スタート〜5km地点

ろくな準備もせずに来てしまったことを後悔しつつ、サブスリーというものに対して今の自分の現在地がどこなのかを知るべく、とにかくスタートと同時に4分12秒を目指して走ります。今回、間違いなく最後までいけないことがわかっていたので、ダメになる瞬間の心境を実況しようと思い、要所要所で走りながらボイスレコーダーで録音してみました。

5km地点の実況がこちら

ハァハァ……え〜、ただいま5km地点を通過しました。サブスリーのペースで走ってみてわかることは、着地のたびに体がブレまくっています。かなり……すでに心拍も上がってきていて……え〜……あと5km、10kmまで行けるか……まずは目指してみたいと思います。

この時点でもう汗だく。もはやこれは10km地点まで行けるのか?というレベルで心拍が上がっていて、その先を考えると今すぐにでもペースを落としたくなる心境でした。でも、決めたことなのでとにかく4’12″/kmで行けるとこまで行ってみます。

8km地点

8km地点の実況はこちら

まもなく8km地点です。え〜……現在気温が22℃まで上がって来ています。若干のアップダウンもあって、すでに満身創痍といっても……え〜……過言ではありません。あと2kmちょっと、まずは頑張ってみます。

「いや、もう満身創痍かよ!」っと突っ込まれた皆様の気持ちはよくわかります。しかもいつのまにか目標が10kmになっているわけですが、本当にこの時点でもうボロボロです。今すぐストップしたいくらい息もあがり、汗も出し切ってます。

4’12″/kmってこんなにきつかったっけ……と、何度も何度も時計を確認しますが、バッチリ4’12″/kmで走っています……。まずは10kmまで。せめて10kmまで……と言い聞かせながら、その先に本当の恐怖が待っていることを考えないようにして進みました。

10km地点

10km地点の実況はこちら

ハァハァ、ただいま……10km地点を超えました……ハァハァ……え〜……ひとつ、驚いたことに……汗が完璧に止まっています……え〜……給水は……ハァハァ……紙コップを、3回倒してしまいました……ハァハァ……完全に……足が止まった瞬間でした……ハァハァ……。

予想外の出来事です。足と同時に汗が止まりました。こんなに暑いのに。朝から水分補給も意識してたのに……。もはや脱水手前です。

もうこの時点で10kmのレースをガチンコで走り終えたような感覚まで追い込んでいます。ここからは5’00″/kmくらいまでペースを落としてもはやクールダウン的に走ります。

13km地点

13km地点の実況はこちら

え〜今、13km地点で給水を取りました。この3kmめちゃくちゃ長く感じております。完全に風は……無風で……え〜……灼熱といったところです。頭から水をかぶって、ちょっと回復したいと思います。

本当にこの3kmが一番長く感じました。もう完全に干上がっています。でも忘れてはいけません。あと29km残されているのです。とにかく呼吸を落ち着かせて、水分を補給します。

15km地点

15km地点の実況はこちら

ただいま15km地点を通過しました。え〜……驚いたことに……再び……ハァハァ……汗が出始めて……恐ろしいほどの……空腹感に襲われています……。用意して来た、ジェルを今から飲もうと思いますが……後半で……30km以上で飲もうと思っていたものを、今使うことにちょっと抵抗があります……が、しかし、ちょっと厳しいので飲みます。

呼吸を落ち着かせて走っていたら、このあたりからまた汗が噴き出して来ました。と、同時にエネルギーが枯渇したような空腹感に襲われました。(15kmにして!)ここまでの強度が強かったので、グリコーゲンを使い果たし、脂肪をエネルギー源として切り替えた瞬間なのでしょうか。体の中で、明確に違うエンジンに切り替わったような感覚でした。

ハーフ通過

21kmのハーフ地点の実況はこちら

え〜ただいま、ハーフ地点、21km地点まで来ました。本当はここまで4分12秒ペースで来たかったのですが、もうもはや……見る影もありません。何度か足をつってしまっていて、今、ストレッチをしながらお話しています。あとは下りを終えてほとんどフラットというコースなので、このまま頑張って行きたいと思います。

この時点で確か1時間40分切りくらいだったと思いますが(ウォッチの誤作動でfinish後の保存ができてませんでした……)、着地するごとに足をつるかつらないかの狭間を行ったり来たりしている状態です。重心がちょっとでもズレたら足をつるような感じ。

後半戦は読めない看板とデスマーチ

このあたりから「どこでリタイアするか」を考え始める自分がいました。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

ここからはもう録音実況をする余裕がなかったため、写真を撮りながら進みました。こんな感じで、なーんにもないのどかで平和な景色の中を延々と進みます。

途中、手書きの応援看板がたくさん。でもこれはなんて書いてあるのか全くわかりませんでした。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像byエイドばあ

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像by牛

後半になると、ほとんどの人が歩いていました。もうデスマーチ状態。
「やめたい……けど、やめる場所がない……」これがおそらくみんなの気持ちだったと思います。20km台後半からは、そこら中に足をつって倒れこんでいる人を目にするようにもなりました。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

10kmで全て出し切り、15km過ぎから足をつっている僕にとっては、1kmという距離ですら信じられないくらい長く感じます。これまでつったことなかった部分(内腿の付け根)もつりながら、一歩一歩、歩を進めました。こうなってくると面白いもので、足の接地のポイントに敏感になってくるのがわかります。ちょっとでも接地が予想とズレたところになると足をつるためです。足の筋肉を使わない走りのトレーニングになりました。

「とにかく最後までやりきろう」と、自分に言い聞かせ、途中にもらったおしるこに元気をもらいながらゴールを目指しました。

我慢に我慢を重ねていると、目の前にいよいよゴールの看板が見えて来ました。これほどゴールが嬉しかったレースは記憶にありません。なぜだか涙が出そうになりました(笑)

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

ゴールタイムは

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像

気になるゴールタイムは……まさかの4時間40分!(サブスリーどこいった!)
でも、どれだけ僕が苦しんだかわかっていただけるのではないでしょうか……。途中、4時間のペースメーカーさんに追いつかれ、どれだけ粘ろうと思っても徐々に離されていくあの瞬間は本当に辛かったです……。

「灼熱のかすみがうらマラソンで、サブ3達成「4分12秒ペース」にCEOが挑戦したら……」の画像ゴール後は川内家の皆様と出会って記念撮影。

今回のチャレンジでわかったことは2つです。

1つは、サブスリーから逆算して、今の自分は達成率25%ということ。そしてもう1つは、当たり前ですが前半突っ込むとろくな事がないということ。みなさん、ほんとにマネしない方がいいです。

かすみがうらマラソン自体は、景色は確かに単調ですが、エイド給水・沿道の方々の応援、会場全体の雰囲気にとても温かみがあり、人気な理由も頷けます。また、後半フラットなのでタイムを狙いたい人も(気候さえ合えば)チャンスがあるのではないでしょうか。

 

さて、達成率25%のわたくしですが、今年中にサブスリーを本気で狙いに行きたいと思っていますので、もし同じ目標を掲げる方がいましたら、ぜひ一緒に切磋琢磨しながら頑張りましょう。

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