トレランで活躍する機能がこの一台に。最新スマートウォッチ『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』を徹底レビュー
May 27, 2025 / OTHER
May 27, 2025 Updated
高性能な機能や先進的なデザインによるデジタルデバイスが、世界中でシェアを拡大しているHUAWEI(ファーウェイ)。そんな同ブランドから新たにリリースされたスマートウォッチ『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』がトレイルランニングにもフィットするらしい。
そんな噂を聞きつけ、早速フィールドで試してきました。「日常とアウトドアをシームレスに繋ぐ」とされるその魅力を、リアルな体験からお伝えしていきます。
着けていることを忘れる、驚きの軽さと薄さ

装着してみて最初に驚いたのは、その軽さと薄さです。具体的な数字としては、重量が約30.4g(ベルト含まず)で、厚みが9.3mm!
アクティビティの時間が10時間を越えることも珍しくないトレランにおいては、ちょっとした大きさや重さがストレスとなってパフォーマンスに影響を与えることも起こり得ます。その超軽量・超薄型のボディは大きな利点と言えるでしょう。

また風防(ガラス)にはサファイアガラス、ベゼルにはチタン合金を採用することで高級感と堅牢性を両立。ディスプレイは直射日光下でも視認性抜群な最高3000nitsという明るさを備えているので、どんな環境下でも情報をクリアに読み取ることができます。
さらに、通気性と肌触りに優れた「呼吸する撥水ナイロンベルト」が手首に心地よくフィット。汗をかいても蒸れにくく、長時間のアクティビティ中でも不快感を感じることはありません。
トレイルを走って実感、“頼れる”機能

今回は実際に山を走るにあたり、専用アプリからコースルートのGPXデータを取り込み、『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』を使ってコースナビゲーションを行いました。このモデルは、デュアルバンド(L1/L5)に加えてヒマワリ型アンテナGPSを搭載、さらには5つの衛星測位システムに対応し、高精度な位置情報の取得が可能です。実際、衛星の捕捉も非常に早く、狭い山道や深い谷間でも安定したトラッキングを維持してくれました。
さらに、高度・海抜・累積標高・気圧などの詳細データをリアルタイムで表示できるため、現在地の把握だけでなく、コースの全体像を常に意識しながら走ることができます。汗や雨にも強い高い防水性も備えており、自然環境の中を長時間走り続けるトレイルランニングにおいて、非常に頼りになる存在です。

また、心拍数や血中酸素レベルもウォッチ上で確認できるため、体調に応じてペース配分を調整可能。分岐点ではマップをすぐに確認して進路を判断できるため、初めて走るコースでも安心して進むことができました。地図表示も、よくあるモノクロの簡易マップではなく、スマートフォンアプリのマップと遜色ないカラー表示となっており視認性は抜群。加えて、ルートナビゲーションやルート逸脱時の通知機能も非常に正確なので、不慣れなフィールドでも迷う心配なく山を走ることができそうです。

個人的に特に便利だと感じたのは、スマートウォッチならではのBluetooth通話機能です。ランニング中に電話がかかってきても、スマホを取り出すのは面倒なことがありますよね。本モデルは通話ができるだけでなく、音声による文字入力にも対応しているため、文字を打たずにメールやLINEの返信ができるのも大きな魅力です(返信機能はAndroidデバイスとペアリング時のみ使用可能)。
ロングバッテリーで、どこでもアクティブに使える
『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』は、最大10日間という優れたバッテリー持続時間を誇り、アウトドアや長期間のアクティビティでも安心して使用できます。GPSを連続使用した場合でも約18時間の稼働が可能。
100kmを超えるようなロングディスタンスにはやや物足りないかもしれませんが、日常のトレーニングはもちろん、70km前後のミドルディスタンスであれば十分に対応してくれる性能です。
さらに、ワイヤレス急速充電にも対応しており、急な出発前でも短時間の充電で実用に足る稼働時間を確保できました。加えて、iOS・Androidの両方に対応しているため、スマートフォンとの連携も非常にスムーズ。通知の受信や音楽コントロール、各種アプリとの連動も問題なく行え、日常使いでも不便を感じることはありませんでした。
さらに、プログラム医療機器承認取得済み(※承認番号:30600BZI00035000)のECG(心電図)機能により、心臓の健康状態を日常的に把握が可能。独自のTruSenseセンサーが、ストレス・HRV(心拍変動)・睡眠・情緒を24時間モニタリングし、コンディション管理をサポートしてくれます。体調管理が気になるランナーにとって、これは非常に心強い存在になることでしょう。
用途や好みのデザインに応じて選べるモデル展開

シリーズモデルである『HUAWEI WATCH FIT 4』は、さらにライトな装着感とシンプルな設計を特徴としています。健康管理やランニング初心者向けに最適なエントリーモデルとして展開されているので、より手頃な価格でスマートウォッチデビューを考えている人にはこちらもおすすめです。
また、『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』の機能は、実は上位モデルである『HUAWEI WATCH GT 5 Pro』とほぼ同等。

その大きな違いはデザインにあり、“スクエアな盤面のFIT 4 Pro”か“ラウンドな盤面のGT 5 Pro”か、毎日着けられるギアだからこそ見た目が自分の好みに合うかは非常に重要です。自分のスタイルに合わせて選べるのも大きな魅力と言えますよね。
軽量で高耐久、そして高精度なGPS機能と優れた健康管理機能を兼ね備えた『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』は、トレイルランナーはもちろん、あらゆるアウトドアアクティビティを楽しむユーザーにとって、スマートウォッチライフを高いレベルで支えてくれる存在です。
新緑がトレイルを彩り、山を走るのがより楽しくなるこれからの季節、スポーツウォッチの買い替えを検討している方にとって、このモデルは有力な選択肢となることでしょう。
詳細情報
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro
価格 | ・ブラック(フルオロエラストマー):¥37,180(税込) ・グリーン(ナイロン):¥39,380(税込) ・ブルー(フルオロエラストマー):¥37,180(税込) |
サイズ・重量 | 約9.3mm/約30.4g(ベルト含まず) |
ディスプレイ | 1.82インチ AMOLED(最大3000nits) |
バッテリー | 最大10日間駆動/ワイヤレス急速充電対応 |
対応OS | iOS / Android |
防水性能 | 5ATM、40mフリーダイビング対応(ダイビングアクセサリー規格EN13319) |
(文:鈴木すず/写真:辻晋太朗)
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