ナイキ『ボメロ 18』『ペガサス 41』を徹底比較。初心者ランナーはどちらがおすすめ?
May 28, 2025 / SHOES
May 28, 2025 Updated
競争が激しいランニングシューズ業界で、ロングセラーモデルとして君臨し続けているナイキの『ペガサス 41』。そして、この春大きく生まれ変わって登場した『ボメロ 18』。今後、ナイキのデイリートレーナーモデルにおいて、人気が二分化する可能性を秘める2モデルを、今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底比較します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
横並びになった2足のデイリートレーナーモデル
40年以上の間、多くのランナーに愛されてきたペガサスシリーズ。現行モデルの『ペガサス 41』はミッドソール全面に『ReactX』フォームを採用。さらに反発性の高い『エアズームユニット』を組み合わせ、接地感と高いエネルギーリターンを感じられるモデル。以前のレビューでも藤原さんは「誰でも履ける“エブリワンシューズ”」と評しています。

一方、新たに登場した『ボメロ 18』は今作でガラッと様変わり。ミッドソールは高反発素材『ZoomX』フォームを全面的に採用しつつ、かかと&前足部にReactXを重ねた2層構造となっています。藤原さんは「前作まではプレミアムクッションモデルという位置付けでしたが、今作からデイリートレーナーとして、ペガサスと並列になった」と語ります。

「履いてみるとマックスクッションのような柔らかさを感じることができるけれど、走ると安定感も高くかなりしっかりしています。ドロップは同じ10mmですが、ガイド感には違いがありますね」
ボメロ 18は船底型の揺れるようにガイドしてくれるデイリートレーナー。一方、ペガサスはトラディショナルな坂道のように傾斜させてくれる走り心地のランニングシューズとなっています。
まずは自分の感覚を大切に、履き分けることのメリットも!

それぞれの良さを持つデイリートレーナーとして、気になるのは選び方。藤原さんは「まずは自分の感覚に合う方を選んでもらって良いと思います」と言います。
「ボメロ 18は前作までは初心者にはどうかなという柔らかさがあったけれど、シュータンは肉厚でヒールもしっかりした作り。ナイキを履きたい初心者は、ボメロ 18から履きはじめても良いですね」

「ペガサスは反応の良い接地感が特徴。すでに使用しているランナーも多いですし、これからもこちらをファーストチョイスにするランナーは多いと思います」と藤原さん。
一足目は自身のフィーリングで選ぶことを推奨しつつ、2足を履き分けることへのメリットも明かします。
「どちらもジョギングはもちろん、ある程度のテンポアップにも使えるし、ロングランにも良いですね。ただ、それぞれ異なる感覚が得られるので、走るアプローチが変えることができます。トレーニング効果の向上やケガの予防にもつながるので、ぜひ両方を履き分けてほしいですね」

選択肢が広がり履き分けることができるようになったのも、すでにナイキユーザーや、これからナイキを履いてみたいと思っている方にはうれしい限り。今後、デイリートレーナーカテゴリーを牽引しそうなボメロ 18とペガサス 41を履き分けてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した2足はRuntrip Storeでも発売開始しました。ぜひ、商品詳細をチェックしてみてくださいね。
詳細情報
1.ナイキ|ボメロ 18
・価格:¥16,500(税込)
2.ナイキ|ペガサス 41
・価格:¥16,500(税込)
商品ページはこちら
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【プロフィール】
藤原岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
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