「1日休むと取り戻すのに3日かかる」という常識は非常識!? 大人の走り方を学ぶ

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突然ですが、皆さんは1週間で何回ランニングをしていますか? レース本番前は複数回しっかり走り込み、そうでない時は1~3回ほどといったところでしょうか。

株式会社アールビーズが実施したランナー世論調査(12934人が回答)では、1週間に走る回数について調べた結果が報告されています。最も多い回答は「週に3-4回」で40%、「週に1-2回」は35%、「週に5-6回」は15%、「週に7回」と回答する人もいました。ランニング実践者を対象とした調査とはいえ、皆さん、思っていた以上に走られている様子。

走ることが生活の一部になっているからこそ、仕事やプライベートなどの都合で走れなかった日は、なんだか消化不良。「走る日」よりも「走れなかった日」の方に気持ちがいってしまうことはありませんか?

学生時代に部活動に取り組んでいて、いま、ランニングにハマっている人ほど、休むことにネガティブな気持ちになる傾向がある。こう指摘するのは、書籍『やってはいけないランニング 速さと持久力が一気に手に入る走り方』の著者・鈴木清和さんです。

学生時代の部活動では「1日休むと取り戻すのに3日かかる」なんて教わっていませんでしたか? 今もその感覚でランニングしている人は、休むことにネガティブな気持ちになってしまいがち。

当時、なぜ私たちは厳しい練習を毎日取り組んでいたのでしょうか。鈴木さんは、「中学校、高校の部活の練習が連日きついのは、成長期の特徴を生かすためです。この時期の体は毎日、身長がミリ単位で伸びることがあるように、一晩寝るだけで超回復の時間になるほど、変化していく」と同書で解説してくれます。

なるほど、中高時代は体を追い込んでも、しっかりと回復し、それが成長にも繫がるんですね。

大人になった今、ランニングにハマって毎日ハードなトレーニングをしようものなら、傷ついた筋繊維の回復が追いつかず、いずれは大きな怪我に至ってしまいます。私たちに大切なのは、適度な休養を積極的に取り入れ、怪我なく走力を向上させることなんです。

「練習の48~72時間後には筋繊維が強化されて回復」と同書で説明されているように、ハードなトレーニングを実施した際には、しっかり、2、3日の休養を取り入れましょう。その間、どうしても動きたくなったのなら、のんびりウォーキングや軽いジョギング程度におさめておくことが、積極的な疲労回復になるのです。

「1日休むと取り戻すのに3日かかる」といった考えは、中高生の頃の話。今は、「1日走ると3日は休む」という考えで、ランニングライフを充実させてみてはいかがでしょう。

 


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