ランナー同士の待ち合わせに便利な「LINE」。辛酸なめこさん発案の「既読スルースルー」とは

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皆さん、今日も走っていますか。

この冬のレースに向けて一生懸命にトレーニングしている人もいれば、ダイエットや健康のためにマイペースでランニングを楽しんでいる方もいるでしょう。近くの公園を走っていても、それぞれの目的にあったスピードで、多くのランナーが走っています。

日本のランナーの平均年齢は46.1歳。また、ランニング歴は平均5.5年(ランニングポータルサイト「RUNNET」の『ランニングデータ2014』より)と、意外と平均年齢が高く、また、ビギナーの方が多いことが、この調査からうかがえます。

最近のブームの中で、ランニングを始めた方も多いでしょう。筆者もその中の一人で、ちょうどランニング歴が6年に。せっかく楽しい趣味を見つけたので、しばらく続けたいと思っています。

さて、ランニングをする際に仲間と一緒に走ることがあるかと思います。その際の連絡の手段はどうされていますか?

一昔前では、携帯メールが主な手段だったかと思いますが、そこからSNSを使う時代がやってきました。そして、最近の連絡ツールとしては、LINEを使っている方が多いのではないでしょうか。確かにグループを作ったり、後はメールよりもライトなコミュニケーションが可能ですので、予定を合わせるのにちょうど良いですね。

しかし、そんな大変便利なLINEですが、なぜかこの近代的なコミュニケーションツールを使ったことで、“残念な経験”をしてしまった人もいるようです。今回はそんなLINEの闇に迫ってみます。

まずは多くの方が経験したであろう、このシーンから。

何げなくスマホをさわっていて、LINEが目に入る。そして、誰からも連絡が来ていないことを確認し、誰が悪いわけでもないのに、プチ孤独感を得たことがあるのは、筆者だけではないでしょう。しかし、それを一日中やっているので、積み重ねたプチ孤独感は、立派な孤独感にふくれあがることも……。

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一日、何度もスマホを取り出して確認するも、届いているのは企業アカウントやニュースアカウントの投稿のみ。何かの間違いでは……と数分後に確認するも、状況は変わっていません。

続いて、友人のスマホに「未読のメッセージ」がたくさんあるのを見つけてしまった時。「そんなにたくさん友人がいるの……?」、と、羨望の眼差しで友人のスマホを眺めてしまいます。さらに、友人に次々とメッセージが届き、それの対応を始めると……、数時間前にやってきた孤独が、また、やってくるのです。

あまりの孤独感に過去のメッセージを読み返してみると、自分から発信して終わっているメッセージがなんて多いことか。つまらないメッセージを送ってコミュニケーションが絶えてしまった、まるで墓場のようなメッセージに、もはや孤独以上のダメージを受けてしまうのです……。

漫画家・コラムニストの辛酸なめこさんも、LINEをうまく使いこなせていないと自著『大人のコミュニケーション』で明かしています。同書は、処世をめぐるエッセー集なのですが、そこでLINEでの寂しさの筆頭、「既読スルー」「未読スルー」について語っています。

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辛酸なめこさんは、以前、LINEを使いこなしている女子高生に取材する機会があったそうで、その際に「既読スルーされても、そこで会話が終わったんだと思うことにしているます」と、大人の対応を学んだと言います。とはいえ、LINE慣れしていないとやっぱり気になるんですね。既読スルー。

「毎回自分のトークで終わると気になってしまいます。何か相手の気に障る発言をしてしまったのかと……。無視されるのが怖くて、できるだけ相手の送信で終わらせるようにしています。結果、私のほうが既読スルーしたことになって、ますます疎遠に……」(同書より)

これは大きな問題ですが、心当たりある人も多いのではないでしょうか。

辛酸なめこさんのスゴイところは、この既読スルーをスルーするための方法を思いついたこと。それは、「既読スルースルー」。つまり、既読スルーをスルーするために、LINEアプリを立ち上げないということです。

……いやはや、なんてコミュニケーションとは難しいのでしょうか。

何かと物議を醸すLINEでのコミュニケーションですが、ランナーの皆さんは上手に使われているのでしょうか。友人と一緒に走る際は、LINEのことなんて忘れてしっかり楽しみたいものですね。さて、余計なことを忘れて、今日も楽しい1日を過ごしましょう。

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