2015年12月13日

走る目的に変化!?データに見る2015年のランニングトレンド

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2015年11月30日(月)、ランニング雑誌「ランナーズ」を発刊するアールビーズ社が、記者説明会を開催しました。新サービスの紹介やランニング市場の変化などに触れる中で発表されたのが、独自調査による2015年のランニングデータです。

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手渡された冊子には、さまざまな項目について調べられたデータが。こうした結果に導き出される市場動向から、アールビーズ社は新たなランニングアプリ開発、そして海外展開などの取り組みについても積極的に取り組んでいます。

では、いったいどんなデータが出揃ったのか?興味深いものをいくつか抜粋してご紹介しましょう。

フルマラソンよりハーフマラソンが人気

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10kmからフルマラソン、そしてウルトラマラソンまで、国内外には実にさまざまな距離のマラソン大会があります。リレーマラソンやファンランイベントなど、大会の中身についても時代とともに変化しているようです。

「マラソンといえば?」

と聞かれれば、やはり最初にイメージするのはフルマラソン。ランナーの中には、フルマラソン完走を目標に掲げている方も多いはずです。

しかし驚きの結果が出ました。

『好きなレースの距離・種目は?』という質問に対し、最も多く回答を得たのは“ハーフマラソン”だったのです。わずか1.1%の差ではありますが、これは予想外に思われる方が多いのではないでしょうか。

フルマラソンより距離が短いため、初心者でもチャレンジしやすいハーフマラソン。ほとんどの大会は午前中に終わるので、時間を調整しやすいのも理由の一つかもしれません。

あたなは上位何%?ランナーのフルマラソンタイム分布

特にシリアスランナーならば、やはりタイムは気になるところ。調査によれば、フルマラソンの平均タイムは男子4:36:49、女子5:07:55だったようです。

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さて、皆さんは全体の何%に位置しているでしょうか?

一番のボリュームゾーンは、男女同じく5:00〜6:00。タイムが全てではありませんが、走力レベルを知るうえでは1つの参考になりそうですね。

ランナーはSNSの利用率が高い

 

レース中でも、スマートフォンを片手に走っているランナーを多く見かけます。またFacebookで「ランニング」などと検索すれば、たくさんのグループが出てくるでしょう。
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調査事態がRUNNNETを通じて行われているので、RUNNETがトップなのは必然。エントリーサイトやポータルサイトが大半を締めると思いきや、ランナーの使用WEBサービスにはSNSがずらり!情報収集はもちろん、ランナー同士のコミュニケーションなどにも広く使われているようです。

もちろん、全てランニング関連の利用に限定した調査ではないでしょう。しかし少なくとも、

  • ランナーのITリテラシーは高い
  • ランナーの多くはSNSを利用している

という点は明確。そう考えると、ランナー向けのWEBサービス、あるいはIT機器については、これからもニーズの高い市場といえるのではないでしょうか。

年間エントリー費は1〜4万円が中心

大会によって、エントリーに掛かる費用は異なります。私はつい“距離単価”を計算して長い距離を走りがちなのですが、距離が長いほど、どうしても費用自体は高くなるでしょう。

もちろん大会へ出場するためには、エントリー費の他にもお金がかかります。用具・補給食を揃えたり、移動・宿泊を伴ったり。「みんな、どのくらいお金かけてるの?」と気になる方は、次のデータを見てみてください。

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年間の大会エントリー費は1万円以上〜2万円未満が最多。1万円以上〜4万円未満を合算すると、5割弱を占めています。フルマラソンなら2〜8大会、ハーフマラソンなら3〜10大会程度でしょうか。だいたい、1人あたりの年間エントリー数も見えてきます。

ちなみに、私はだいたい年20本程度のレースに出場しています。取材を含めての数ですが、エントリー費…恐ろしくて考えられません。しかし20万円以上もエントリー費に使っている方がいるとは、どれだけ走るのが好きなのか。もはや、生き甲斐レベルなのかもしれませんね。

タイム思考から“楽しみ”思考への変化

走る目的やモチベーションは人それぞれ。しかし日本人の場合、やはり「いかに速く走るか」を基準にしている方は多いでしょう。確かにタイムが縮まれば嬉しいし、もっと上を目指したくなる気持ちは分かります。しかしランナー人口が急激に増えてきた中で、どうやらその目的も変わりつつあるようです。

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タイム重視なら、大会でも「いかにタイムを出しやすいコースか」が大切になってくるでしょう。しかしエントリー時に従事されているポイントを見ると、意外な結果になっています。特に次の回答…

  • 面白そうなレースかどうか
  • コースの景観

これらは記録を出すというより、“いかに楽しく走るか”という点にフォーカスした回答ではないでしょうか。タイム狙いで走った場合、恐らく景観なんてほとんど楽しめません。

あくまでこの質問は、大会に対するものです。しかしランニング全般における目的・モチベーションについても、“楽しむ”という思考が強まり始めているのではないでしょうか。例えば私は、よく温泉まで走って行ったり、旅先で景色を楽しみながらランニングしたりします。そういうレース外でのランニングを楽しむ人が増えれば、ランニングはブームから“文化”へと変化していくのかもしれません。

ウルトラマラソンへの注目が高まっている

「一度は走ってみたい」

そんな目標となる大会、皆さんはあるでしょうか?

TOP上位には、やはり国内外ともに誰もが聞いたことのある有名大会が並びました。東京マラソンなら、「当選したら走る!」という思いでエントリーする方もいるようです。

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そんな中、なんとウルトラマラソンが実に多くランクインしていることに気づきます。国内100kmマラソンの代表格ともいえる『サロマ湖100kmウルトラマラソン』は堂々の2位。これは、いったいなぜなのか。1つは、単に憧れとして「走ってみたい」という思いがあるでしょう。そしてもう1つは、ランニングブームによって増えたランナーが続々とフルマラソンを完走し、次なる目標としてウルトラマラソンを見据えていることが考えられます。

「ずっと目標だったフルマラソンが走れた…どうしよう?もっとタイムを伸ばす?それとも、距離を伸ばしてウルトラマラソンに挑戦してみる?」

といった感じ。実際、ウルトラマラソンは大会数も増えており、中にはエントリー開始すぐに締め切りとなる大会まで出始めています。なんとも驚異的ですが、紛れもない事実でしょう。

ランナー人口の増加は、どうやら落ち着き始めているようです。しかしランナーを取り巻く環境、そしてランナー自身の思い・考えは、どんどん変化しているのでしょう。これからのランニング市場からも、目が離せませんね。

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三河賢文が執筆した記事

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