【紫外線対策】夏の日差しから身を守ろう!紫外線が引き起こすダメージと効果的な対策4選
Aug 20, 2025 / COLUMN
Aug 20, 2025 Updated
青空の下で思い切り汗を流す爽快感が魅力的な夏のランニング。その一方で紫外線対策は欠かせません。紫外線はただ日焼けをするだけでなく、皮膚や目へダメージを与え、さらにはパフォーマンスの低下も引き起こすことがあります。快晴のときはもちろん、曇りの日のランニングでも十分な対策が必要です。

本記事では、スポーツMCの岡田拓海さんと、日本一走るアナウンサーの長谷川朋加さんから、ランナーが知っておきたい紫外線の影響と、夏の紫外線対策について紹介します。特に長谷川さんが実践している4つの対策は、ランニング前・後にすぐに実践できるものばかりです。夏のランニングを安全かつ快適に楽しむためのヒントとして、ぜひ活用してください。
目次
1.紫外線が身体に与える影響
紫外線を浴びるのは良くないこと……というイメージはなんとなくあるものの、どのような影響を与えるのかと知っている方は多くないはず。ここからは紫外線が与える具体的な影響について解説します。
①肌へのダメージ
・見た目の老化
紫外線は波長の長さごとに種類があり、地上にはUVAとUVBという2種類の紫外線が降り注いでいます。この2つのうち量が多いのがUVAで、肌の奥深くにある真皮まで到達します。そのため表面的な日焼けだけでなく、目に見えないダメージを引き起こすのが特徴です。
真皮には、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが存在しています。UVAを浴び続けると、真皮にあるコラーゲンやエラスチンが破壊され、シミ、そばかす、シワの原因になります。こういった紫外線ダメージの蓄積による見た目の老化を『光老化』と言います。
UVAの厄介な点は、肌への影響はすぐには表れず、数十年後にシミになって出てくるということ。10代、20代のランナーも今は大丈夫だから…と油断してはいけません。実際に、日常的に露出している部位の肌老化の多くは、光老化によるものと言われています。
・皮膚の炎症
一方UVBは、肌の表面にある表皮に影響します。長時間の日差しは表皮を傷つけ、赤み、かゆみ、ヒリヒリ感を引き起こします。特にここ数年の猛暑では、ジリジリと肌を痛めつけるような日差しを感じている方も多いのではないでしょうか。
②疲労の蓄積
紫外線を浴びると、いつもよりも体力の消耗が激しかったり、集中力や持久力が低下したりします。このようなパフォーマンス低下の原因の1つが、体内の『活性炭素』です。
人間は紫外線を浴びると活性酸素が活発に生成されます。活性酸素には免疫機能やからだの生理機能を保つなどの役割がありますが、過剰に増えると細胞にダメージを与えてしまいます。そのため筋肉の回復が遅れる、疲労感が長引くといった影響が出てしまうのです。
夏のトレーニングでの紫外線ダメージが、秋冬のレースにまで響く可能性もあるため、秋冬に向けてトレーニングを頑張っている方は特に気をつけましょう。
③目へのダメージ
目から入る紫外線にも注意が必要です。夏の日差しの中長時間屋外にいて、目が充血した、目が疲れたという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。長谷川さんもサングラスなしでフルマラソンを走ったことで、目が真っ赤になったり、ひどい眼精疲労を感じたりすることがあったとのこと。
また目から紫外線を吸収することで、肌が日焼けしてしまう可能性もあります。それだけでなく角膜炎や白内障、皮膚がんを引き起こすリスクも孕んでいるため、未来の自分のためにも適切な対策を行うことが大切です。
2.具体的な紫外線対策4選
紫外線の脅威を防ぐために、具体的にはどのような対策を行えば良いのかーー。長谷川さんが実践している方法を4つピックアップしました。
①紫外線を防ぐアイテムを着用
最も基本的な対策として、紫外線を物理的に遮断することが重要です。遮断するためのアイテムの1つがキャップ(帽子)。日差しが強い日はつばが長めのものを選ぶことで、顔への紫外線をしっかりと遮断できます。
気温・湿度の高い日はメッシュ素材がおすすめです。ただしメッシュの網目が大きいと日差しが通りやすくなるため、通気性とのバランスを考えて選びましょう。
また、目を守るためにはサングラスも欠かせません。長谷川さんはゴルフや日常でも使えるように『Eyevol(アイヴォル)』や『goodr(グダー)』といったブランドのものを使用しているとのことです。キャップ、サングラスは共にコーディネートの良いアクセントにもなるため、自身の気分が上がる、お気に入りのデザインを見つけてみてください。
②日焼け止め&日傘の使用
・日焼け止めを使い分ける
従来と比べて使用習慣が根付いてきていると言われている日焼け止め。実際に日焼け止め市場は年々拡大しており、岡田さんもここ2年くらいで日焼け止めを塗るようになったそうです。
しかし店頭には多種多様な日焼け止めが並んでおり、どれを選べば良いか迷っている方も多いはず。今回は、長谷川さんが普段から愛用している日焼け止めを2つ紹介します。

1つ目が『ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンス』。デイリーユースにおすすめの日焼け止めです。伸びが良く、サラッとした付け心地で、忙しい朝や広範囲に塗りたい時にもスムーズに塗ることができます。値段が手頃なのも普段使いには嬉しいポイント。

2つ目が『アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク』です。強力な日焼け防止効果をもつ日焼け止めとして多くの支持を集めています。長谷川さんは、フルマラソンやウルトラマラソンなど「今日は絶対に焼きたくない!」という時に使うことが多いそうです。
注意点としては、日焼け止めは開封すると少しずつ劣化してしまいます。製品ごとに劣化の度合いは異なりますが、効果や匂い、テクスチャなどに変化が生じる場合があるので、できるだけ1シーズンで使い切るようにしましょう。
・日傘の使用
より一層、紫外線を遮断したい場合は日傘が有効です。コンパクトで軽いものを選ぶことで、普段使いのバックだけでなく、ザックのドリンクホルダーにも収納でき、ランニング会場に向かう際にも使用できます。
機能面では、裏地が黒く紫外線カット効果が高いものを選ぶのがおすすめです。晴雨兼用傘であれは急な雨にも対応できますし、日陰を作ることで体感温度も下がります。
③ランニングウェア選びを工夫
長谷川さんは、夏でも基本的に長袖、ロングタイツ、ロングソックスを着用し、半袖の時はアームカバーを着用するスタイル。ロングタイツとソックスの間の足首だけが日焼けして「ミサンガみたいになった」経験から、必ずロングソックスを履くようになったそうです。
ソックスはスポーツ用だけにこだわらず、ゆっくり走る時は雑貨屋さんで購入した可愛いもの、レースの時は『feetures(フィーチャーズ)』『RETO』といったブランドの機能性に優れたロングソックスを選らび、シチュエーションによって使い分けているとのこと。
ただしウェアによる日焼け対策は無理をせず、涼しく快適に走れる服装を優先してください。例えば「長袖は暑くて無理!」という方には半袖とアームカバーのコーディネートがおすすめです。冷感タイプのものを使えばより快適に過ごせます。
④お肌のアフターケア
紫外線を浴びた肌は乾燥しやすくなっているので、お風呂上がりの保湿が重要です。保湿の方法としては、化粧水やパックなどがあり、ドラッグストアで売っている大容量でお手頃のパックでも十分な保湿効果を得られます。
日焼けして炎症が起きてしまった部位があれば、化粧水を染み込ませたコットン生地を肌のパックのように置き、クールダウンさせることで肌を傷つけずに保湿できます。
3.おわりに
体に様々な影響を及ぼす紫外線ですが、基本的な対策でしっかりと防ぐことができます。今まであまり気にしていなかったという方は、家にあるキャップを被ってみる、お風呂上がりの保湿をルーティーン化するなどご自身にとってのハードルが低いものからはじめてみましょう。
最後に「紫外線対策は未来の自分を助けること、そして日々頑張っている皆さんの秋冬のパフォーマンス低下を防ぐことにつながります。今の頑張りが10年後、20年後の自分を助けるんです。」と長谷川さんからメッセージがありました。
ランニングを長く楽しむために、この夏から紫外線対策をはじめましょう!
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