なぜ40kmじゃない? 中途半端な数字の「42.195km」は、あるワガママのせいだった
Aug 16, 2016 / COLUMN
Jun 02, 2017 Updated
ランニングを習慣にしている方なら、1つの目標にしている方も多いであろうフルマラソン。
でもよく考えてみると、走る距離は42.195kmと非常に中途半端な距離だと思いませんか。陸上競技は100、200、400、5,000、10,000mのようにキリの良い距離で競う種目が多いのですが、ことフルマラソンに関しては、なんとも言えない数字が並んでいます。
そもそもこのフルマラソンという長距離は、マラトンからアテネに走った故事から生まれました。紀元前490年、古代ギリシアの都市国家がペルシアの侵攻に遭ってしまいましたが、これをギリシアの連合軍はマラトンの地で勝利します。その報告をするためにギリシアの兵士がアテネに向かって走った距離が、約40kmだったのです。
ものすごい距離を走ったことから、第1回の「アテネオリンピック」でマラソンという競技が始まりました。しかし、マラトンからアテネへの距離を正確にはかったとき、実際には40km未満だったため、「約40km」ということに。なんともざっくりした距離ですが、それが42.195という数字になったのはあるワガママが関係しているようです。