片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

みなさん、こんにちは。藤原商会代表、シューズアドバイザー藤原です。

さて、今回はホカオネオネから新たなラインアップとして登場した『リンコン』をご紹介します。
人気の定番シリーズ『クリフトン』やカーボンプレート入りの『カーボンX』、『カーボンロケット』とは何が違うのでしょうか?

ちなみに……

The Rincon is the best Hoka you can buy right now.(リンコンはあなたが今買えるホカオネオネ のシューズの中でベスト)

とアメリカ『ランナーズワールド』誌で評され、2019年のエディターズチョイス(実質的な最高賞)を受賞しています。

サーフスポットとして世界的に有名なカルフォルニアのリンコンビーチにインスパイアされて作られた『リンコン』。デザイン性がとてもグッドですが、そのスマートな見た目以上に本格的なオールラウンドシューズです。

わたしは10月13日に開催されたシカゴマラソンで履いて、走ってきました。その感想もお伝えします。

軽量、とにかく軽い!ファーストインプレッション

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

リンコンは、とにかく軽い!! 片足218g(レディースは179g! )と、厚底のルックスとは裏腹にレーシングフラット(薄底)並みの軽量性を持ち合わせています。

ホカオネオネは、厚底のマシュマロクッションで革命を起こしたブランドというイメージ強いですが、ホカの代表的なシューズ『クリフトン(現在は6代目)』も他社の同じ用途のシューズと比較して、とても軽いです。今回の『リンコン』も軽さの面で、新たなサプライズだったと言えますね。

『リンコン』は『クリフトン』と比較して考えるといいでしょう。なぜなら、リンコンはクリフトンの良さはそのままに、さらに軽くなったシューズだからです。「クリフトンが好き」なランナーなら「リンコンも好き」になる確率がとても高いですね。

イベントで試し履きをしたクリフトン愛用のランナーたち。「やっぱりホカだなあ……」という言葉が印象的でした。とても魅力的なシューズです。

クリフトンとスタックハイト(ミッドソールの高さ)は同じ

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

見た目が厚く見えるのは、錯覚ではありません。実は、クリフトンとほぼ同じスタックハイトなんです。

(踵)32mm (前)27mmのリンコンは、(踵)33mm (前)28mmのクリフトンと同じバランスの5mmドロップです。※参照:RunningWhereHouseより

ミッドソールの厚さは、厚底、マキシマムクッションシューズの代名詞的存在のクリフトンと同じ。それでいて、片足30g以上軽いのですから、驚きです。

それに、ただ軽いだけではなく、アッパーからはみ出ているほどのワイドソールは、着地時の安定感を演出し、レーシングフラットのような接地感があります。

また、軽量化されたアッパーに足を入れてみると、梁が入ったテントのごとく “ピシ” と立体的かつ、足にフィット。軽量とフィット感が両立しています。

テンポアップする用途にピッタリなシューズ

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

では、255g(27.0cm)の軽いクリフトンをなぜさらに軽くする必要があったのでしょうか。
より軽量にすることで、足を速く、軽く動かす手助けをする、テンポアップシューズになりました。

わたしのようなサブ3ランナーにとっては、軽さとクッションのアドバンテージがあり、レースでも快適でした。特に、シカゴの街の硬い路面で助けられました。サポートの強いシューズしか持っていないというランナーには、はじめてのレーシングシューズとして最適です。

試し履きをしたランナーが「最後までクッションがとても良くて、今履いているデイリートレーナーを変えたい」、「トレーニングシューズではないの?」と言うくらいクッションがありますからね。

ランニングをしている皆が皆、大会のためにランニングをしているわけではないですよね。

カルフォルニアのビーチを想像してみてください。(わたしは、先日リンコンビーチを通り過ぎました!)サーファーが体力アップのために、上半身裸でランパン+レッド(バルバドスエアー/プレインエアー)のリンコンを履いて走っています。
女性ランナーなら、引き締まった体にブラトップ+ショートスパッツのカルフォルニアスタイルで、プレインエアー/プラシッドブルーのスカイブルカラーのリンコンでトレーニングしている姿が浮かびます。(キーカラーのカラー名にも、作り手のこだわりを感じますね!)

オールラウンドなシューズと言えるのが、リンコンというシューズです。タイムだけじゃない、ランニングの奥行きがある。日常的にランニングに触れているアメリカンランニングカルチャーから生まれた、そんなシューズですね。

気になるのは耐久性、クリフトンと併用しよう

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像そんな良いシューズなら、耐久性も気になるところ。靴底を見ると分かるのですが、クリフトンに比べて、アウトソールのミッドソールむき出し部分が多いですよね。走った分、摩耗します。これは、軽さの弊害です。良いことがあれば、その反面ネガティブな要素もあります。クリフトンは、大部分を黒い耐久性のあるラバーのアウトソールが配置されていますからね。デイリートレーナーとして、やはりアドバンテージです。

耐久性のあるクリフトンをはじめ、デイリートレーナー(トレーニングシューズ)と履き分けて、リンコンを使用するのがベスト。わたしもそうしています。クリフトン愛用者が、買いたくなる理由ができましたね(笑)

話題のカーボンXなのか、それともリンコンなのか?

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

では、テンポアップシューズとしてなら、カーボンプレート入りの『カーボンX』と、どっちがいいんだ?という疑問を持った方もいることでしょう。

答えは簡単です。

カーボンXは、よりメタロッカー機能を強化したモデルです。(ちなみに、ナイキヴェイパーフライのカーボンとは全く違う目的で作られたものです。詳しくはこちら。)フルやタイムを目指すウルトラより、長時間のレースにオススメですね。ランナーによっては、ハーフでもフィットすると思いますが、何れにしても、より長めのレースシーンがフィットすると思います。

対して、リンコンは、どこまでも自由かつ守備範囲の広いテンポアップランシューズ。
同じく代名詞のメタロッカー(踵も上がってロッキングチェアのような)はありますが、クリフトンと比べて、ぎゅっと詰まったクッションで、蹴り出しに重点を置いた硬さになっていて、さらにロッキングもカーボンXのように極端ではありません。接地感と前方方向へ体を誘導させるロッキング機能が両立してクセがなく、ほとんどのランナーにとって、フィーリングが良いテンポアップシューズと言えます。

構造的に、距離はあまり関係なく、10Kとかハーフとかでも履けると思いますし、フルマラソンでも履けます。カーボンXは、10Kレースでは履かないですね。接地感が少なく、より瞬発的なスピードを発揮したい用途には、ややマッチしない感じがします。10Kレースでカーボンプレート入りを希望する人は、カーボンロケットを履くべきです。

「リンコンはクセがなさすぎる」と満足できない方は、カーボンXを検討されてみると良いのではないでしょうか。

結論として、クリフトンが好きな方は、まず履いてください。それにつきますね。

ホカオネオネ リンコン

「片足218g「ホカオネオネ のベストシューズ」と受賞。『リンコン』で走ってみた」の画像

・価格:15,400円(税込)
・ヒールトウオフセット(ドロップ):5mm
・重量:メンズ 218g(27.0cm)、 レディース 179g(24.0cm)
<引用:ホカオネオネ ホームページ>
・ミッドソール:フルコンプレッションEVAフルレングスミッドソールは衝撃吸収と安定感を向上させます。メタロッカーをより早い段階聞かせるようなアーリーステージメタロッカージオメトリにより自然に加速する構造になっています。
・アウトソール:地面と完全に接地するフルグランドコンタクトソールを採用、ハイアブリエーションライトウエイトラバーを、シューズに目的合わせて戦略的に配置して、トラクションと耐久性のバランスを実現しています。
・アッパー:シングルレイヤーメッシュアッパーは通気性と軽量化を実現。ヒールプルタブが足入れをサポートしています。シュータンをシンプルなデザインにすることで、より軽量化することに成功しています。
<引用:RunningWhereHouse>

(写真 Eliana

藤原岳久が書いた新着記事
RUNTRIP STORE MORE
RANKING
「ITEM」の新着記事

CATEGORY