トレーニング目的で訪れた国で「選手育成キャンプ」を設立することになった1人のアスリートの話
Dec 28, 2018 / COLUMN
Dec 28, 2018 Updated
世界一のランニングチームを目指します。
メンバーがワールドマラソンメジャーズなど世界のレースで活躍してもっと認知度が向上したり、取り組みを少しでも多くの人に知ってもらえたらと思っています。
ただこれは競技の面での目標で、大きな目標としてはケニア人の貧困問題の解決に少しでも寄与したいという思いもあります。僕ができることはランニングからこの問題を解決する。メンバーの家族や親戚、友達から始まって、もっとケニア人が豊かになって笑顔が増えたらなと思っています。
まず取り組みの第一歩として、10月から12月までメンバーが来日して、横浜マラソンを始めとするレースに出場したり、観光したり寮で生活したりと日本がどんな国かを知ったり、僕らの運営しているSPORTS SCIENCE LABで身体データを測定したり、ランニングチームに参加したりと交流する場も作れたので良かったです。今回の滞在で日本の人にも少しはRDC KENYAを知ってもらうことが出来たのではないでしょうか。
“知る”ことが第一歩
日本の私たちにサポートできることは何でしょうか?
まずは皆さんにRDC KENYAの活動に興味を持ってもらいたいです。
今まで僕自身もそうでしたが、ケニア人ランナーといえば「速い」というイメージしかありませんでした。実際に僕たちが名前を知っている有名ランナーは、ほんの一握りの日の目を浴びている選手で、ほとんどの選手はいつ掴めるか分からないチャンスのために日々トレーニングを行っていて、かなりの苦労をしています。
そういった選手を皆さんと一緒になってサポートしていく取り組みをしていきたいですね。
日本のランナーに伝えたいことはありますか?
日本はすごく恵まれた環境にいる選手が多いです。これは日本で競技を行う上での利点でもありますが、僕としては、いろんな世界を見たり体験することが人生において絶対にプラスになると感じています。このプラスを活かせるかどうかは、その後の取り組みによりますが、僕自身の経験からも一度はケニアに来てほしいですね。そのための宿泊施設も準備しているので。
僕はこのプロジェクトを通して、友人の貧困問題を少しでも解決したい。ケニア人ランナーが競技に集中できる環境を整え活躍の場を提供したい。さらに、日本の選手のサポートにも繋げたいと思っています。
僕は今29歳で、競技者として決して若くありません。ですが、若いうちからケニアでのトレーニングを経験したり、ワールドスタンダードの競技観をもつ事によって、きっと世界で活躍する日本人が増えるのではないかと思っています。だから僕がそのために少しでも力になれればと思っているし、今の僕の活動が日本の陸上界にとって良いものに繋がると信じています。
もちろん、これらの活動を自分の競技にも生かし、僕自身世界で活躍する選手になれるようトレーニングに励みます。
1人の日本のアスリートが、世界最速の地で新たな挑戦をスタートさせている。しかし、この活動はほとんどの日本人がまだ知らない。私たちはいつもアスリートに夢を見させてもらっているが、彼ら自身の夢を応援できる機会は多くないのが現状だ。
ぜひまずは、このRDC KENYAを”知る”ことで応援をしてほしい。
あなたも創設サポートメンバーに
このRDC KENYAの創設サポートメンバーの募集を目的にクラウドファンディングもスタート。
「一緒に創る仲間」として関わりたい方は、下記サイトより応募してみては。