“雲の上の走り”を実現した『On』 急成長の背景とビジョンをCOOマーク氏が語る

「アキレス腱を痛めていたオリヴィエが普段走っていたスイスの山で、土の上を走っているようなソフトな感触を得るためにはどうしたらいいのか。試行錯誤して生まれたのがこのクラウドテックです。着地したときに、シューズの底にあるふくらみが潰れることでクッション性を生み、潰れきると板になるので足の力を無駄なく地面に伝え、反発を生むのです」

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デコボコとしたシューズの底面「CloudTec」について語るマーク氏

こうして生まれた、CloudTec®をもとに次々と革新的なOnの新製品がリリースされている。マウラー氏は続けて、「2020年に向けて次の新しいシューズを開発しています」と自信をみせた。創業から8年足らずで次々と新しい製品を開発している今のOnには、勢いが感じられる。

そんなOnの快進撃の裏側には、創業者たちが掲げる理念ともいえる以下の4つの“コアバリュー”がある。

① Be different:変化を恐れず、楽しむ遊び心
② Deliver WOW:期待に応えること、驚かせること
③ Good is not good enough:失敗から学ぶアスリートスタイル
④ Start and finish as a team:“チーム”として誠実な関係を築くこと

ここで、マウラー氏は“チーム”の重要性を説いた。

「他とは違う良い製品を作っても、そのチームが良いチームでなければ成功はなく、どれだけ良いチームでも、良い製品を作っていなければ成功とは程遠いのです。我々はOnに新しい人を迎え入れる際に、その人の考えやスタイルがこれらのコアバリューにどのくらいフィットするかを重要視します。そして、人とは違う考え方ができる人、アスリートのマインドを持っている人(つまり勝ちに対してこだわれる人)、“チーム”で勝ちたいと願える人を我々のチームに迎え入れたいと考えています」

Onの思いや製品に共感してくれる人に履いてほしい

マウラー氏は「Onの製品は生粋のアスリートから生まれた製品」と話すが、Onの製品は、むしろアスリート以外の人にも気軽に履けるということも売りにしている。

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