「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」発売 “ランナーの新定番シューズ”の予感!!

ナイキは、2018年の新製品となるランニングシューズ「ナイキ ズーム ペガサス ターボ 」をNIKE.COMと一部小売店で8月2日から世界同時に発売する。売価は¥19,440(税込)。ナイキは一般発売を前にして、7月11日に都内某所で「ナイキ ズーム ペガサス ターボ 」のグローバル製品発表会を行い、国内外からの多くのメディア関係者が参加した。

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©2018 Sushiman Photography ナイキランニングのグローバル製品発表会が日本で10数年ぶりに行われた

2018年ナイキランニングシューズの目玉

ナイキは2017年にナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%やナイキ ズーム フライ、そしてトップアスリートのみに行き渡ったナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートをリリース。駅伝シーズン、マラソンシーズンを筆頭に日本だけでなく世界中で“厚底シューズ”革命を起こした。今回発表された「ナイキ ズーム ペガサス ターボ 」は、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%や、ナイキ  ズーム ヴェイパーフライ エリートに搭載されている“ナイキ ズーム X フォーム”をミッドソールに使用した新製品である。

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©2018 Sushiman Photography

今回のグローバル製品発表会ではナイキ ランニング フットウェア ヴァイス・プレジデントであるブレット・ホルツ氏が登壇。ナイキの共同創設者、フィル・ナイトとビル・バウワーマンによるアスリートにフォーカスしてきたナイキのこれまでの製品づくりのストーリーの紹介から始まった。

ナイキの製品開発のコンセプトは、創業から50年以上経った今でも彼らの意志を受け継いでいる。現在では、マラソン2時間切りへの挑戦である“Breaking2”のレースを2時間00分25秒で走破したエリウド・キプチョゲなどのトップアスリートからのフィードバックをもとに日々新しいイノベーションを生み出している。

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©2018 Sushiman Photography ブレット・ホルツ氏による新製品のプレゼンテーション

ホルツ氏は「ナイキがこれまで35代にかけて築いてきた※ペガサスシリーズをベースに、ナイキ ズーム Xフォームをミッドソールに組み込み、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%とペガサスとの組み合わせが、このナイキ ズーム ペガサス ターボである」と説明した。

(※ナイキは2018年6月2日にナイキ ズーム ペガサス 35をリリースしたばかり)

「カーボンプレートのないヴェイパーフライ4%」

ここで注目されるナイキ ズーム Xフォームについて特筆すべき点は以下の3つである。

1:エネルギーリターンが85% – ナイキフォームの中で最も優れたエネルギーリターン

2:ナイキ最軽量のフォーム

3:ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%、ナイキ ズーム ペガサス ターボの3モデルに搭載

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©︎2018 Nike, Inc. 注目のズーム Xフォームがミッドソールに使用されている

2に関して、このナイキ ズーム ペガサス ターボの重量はメンズ28.0cmで238g、ウイメンズ25.0cmで195g。このシューズは35代続いてきたペガサスシリーズをベースに生まれた新製品であるが、先代のナイキ ズーム ペガサス34はメンズ28.0cmで291g、ナイキ ズーム ペガサス35はメンズ28.0cmで250g。今回、ナイキ ズーム Xフォームを組み込み、ナイキ ズーム ペガサス35から12gの軽量化に成功している。

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©︎2018 Nike, Inc.

ナイキ ズーム ペガサス ターボとナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%の共通点は、ナイキ ズーム Xフォームをミッドソールに使用していること(しかし、その割合は異なる)であり、前者と後者の違いは、前者にカーボンプレートが入っていないことにある。

後者に入っている、いわゆる厚底シューズのプレートの硬さがその独特の推進力を感じさせ、ランナーが地面から素早く“跳ねる”ことを促す。この時、速さと少しの硬さを感じることになる一方で、「カーボンプレートのないヴェイパーフライ4%」であるナイキ ズーム ペガサス ターボにはその硬さは特に感じられないが、ナイキ ズーム Xフォーム本来のナチュラルな柔らかさを感じるとることができる。

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©︎2018 Nike, Inc.

多くのナイキトップアスリートが愛用

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©︎2018 Nike, Inc. 来日時にナイキ ズーム ペガサス ターボを履いたキプチョゲ

厚底シューズを履いてBreaking2で活躍したエリウド・キプチョゲや、2017年のニューヨークシティマラソンでアメリカ人選手として40年ぶりに優勝を達成したシャーレーン・フラナガンは、ナイキの開発チームに「カーボンプレートがあるからこそマラソンレースに最適である一方で、日々の練習では一歩一歩ごとにそのような“跳ね”は必要ではない」と、意見を述べたという。

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©2018 Sushiman Photography フラナガン(左)は製品発表会のために来日。東京五輪のマラソンコース視察も兼ねている

ナイキ ズーム Xフォームは、どのナイキフォームよりも優れたエネルギーリターンを提供するため、日々の練習に好ましく、ランナーが望むような最適なキックを実現することができる。しかし、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%を履くアスリートは、毎日履くランニングシューズにも同等のテクノロジーを求めていた。そして、その声をもとに作られたのがこのナイキ ズーム ペガサス ターボというわけだ。

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©︎2018 Nike, Inc. 設楽悠太(中央)と大迫傑(右)がゲスト参加

今回の製品発表会でのトークセッションでは、2017年のボストンマラソン3位、福岡国際マラソンで2時間07分19秒で3位に入った大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)と、男子マラソン日本記録(2時間06分11秒)保持者の設楽悠太(Honda)がゲストとして登場。

ナイキ ズーム ペガサス ターボについて大迫は「練習によってシューズの使い分けをしているが、ジョグとロングランの間、ペース走などでこのシューズを使いたい」とコメント。一方の設楽は「昔は薄いシューズを履いていたが、時代が変わって今はクッションのあるシューズを履いている。このシューズは軽くて、クッションもあっていいシューズなので、今後の練習に使っていきたい」と述べた。

多くの市民ランナーの新定番となるだろう

実際にこの記事を書いている私もこの製品発表会の後にこのシューズを履いてみた。まず最初にかかと部分のサポートの良さ、足にすぐ馴染む履き心地と、ズーム ペガサス35よりも前足部がワイドな作りであることに気付いた。このようにトータルの履き心地の良さが想像を上回っていた。

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©2018 Sushiman Photography

また、実際に1マイル走をこのシューズで走ってみたが、ナイキ ズーム Xフォームがもたらす柔らかいクッションと同時に反発を得られることに気付く。ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%が弾むように反発を得られるの対して「ナイキ ズーム ペガサス ターボ 」は、弾むような感覚ではないものの、それに準ずる反発を得られた。

エリートランナーにはロングランやトラックでの長めのペース走などの普段使いに使えそうで、市民ランナーであればそれらのトレーニングに加えて、レースでも使いたくなる1足となるだろう。新たなイノベーションを搭載した「ナイキ ズーム ペガサス ターボ 」は8月2日発売。これから先の発売が待ち遠しい。

ナイキオンラインショップURL:https://www.nike.com/jp/ja_jp/

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