エリート養成プログラムでベルリンに挑む市民ランナー【 私の練習日誌VOL.3】アディダス「SPEED SQUAD」

4月よりスタートしたSPEED SQUAD(スピードスクワッド)は、アディダスが全世界で展開しているランニングコミュニティ「AR(adidas Runners)」のエリート養成プログラム。選考により選ばれた男女9名のメンバーで活動がスタート。アディダス契約専属のランニングコーチやトレーナーのサポートのもと、メンバー個別ではなく、定期的な合同のトレーニングセッションを実施しています。メンバーたちは、9月のベルリンマラソンでの目標達成に向け、切磋琢磨しながら日々のトレーニングに取り組んでいます。前回の練習会の様子はこちらから。

4月より、9名のメンバーの日々のトレーニングを【私の練習日誌】としてご紹介しています。毎月の練習会での学びを持ち帰り、実践での積み重ねがベルリンマラソンに近づく一歩に。セレクションまで1か月。梅雨時期の6月をいかに過ごしたのか。笑顔の中にも真剣な眼差しが垣間見えるメンバーの個性溢れるパーソナリティもお楽しみください。

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私の練習日誌

「エリート養成プログラムでベルリンに挑む市民ランナー【 私の練習日誌VOL.3】アディダス「SPEED SQUAD」」の画像©2018 Sushiman Photography

青木 純(あおじゅん)
■月間走行距離:311km
■6月のトレーニング:
6/3 OSJ奥久慈トレイル30k 3時間11分16秒 <優勝(大会新)>,6/6 2000m(5’57)+1000m(2’57),6/9 記録会 1500m (4’07″43),3000m (8’53″4),6/16 adidas練習会 約10マイルペース走(54’31”),6/23 3000mSC(9’41″34),6/24 200×5(32)+300×3(48),6/29 6000mペース走(19’51),その他は8km程度の疲労抜きジョグ
■6月の振り返り:
優勝を目標にしていた2レース中、OSJトレイルで優勝することができた。試走やレースでのスタミナ作りや足腰強化が結果に繋がったと思う。富里スイカロードレースは、仕事でスタートラインに立てず、目標達成することができなかった。限られた時間で体調と相談しつつ工夫しながら練習を行なったが、個人練習が多かったため質が落ち、設定をこなせなかったメニューもあった。安喰コーチから上半身の使い方についてアドバイスをもらい、改善に取り組んだ。引き続き肩甲骨の動的ストレッチを行い、効率的なフォームを目指したい。
■7月に向けて:
400k前後走り込む。7月、トラックレースが一区切りするので、8月からのマラソンに向けて距離走やトレイル、クロカン練習を増やしていく。

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秋山 太陽(Taiyo)
■月間走行距離:455km
■6月のトレーニング:
3000m+1000m、400m×10本、4000m+3000m、16kmPR、8000mPR、1000m×5本、30km走、14kmクルーズインターバル、2時間走など
■6月の振り返り:
6/16のセッションで、中野氏からドローインで内側の筋肉が使えていないと指導いただいた。6月後半はより奥の腹横筋を意識して練習に取り組んだ。足が自然と前に出て、楽に走れる感覚が出てきた一方で、持久力がないので途中で緩んでしまう。7月の課題としたい。
■7月に向けて:20kTTで上手く走るため、実践的な練習を取り入れる。

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朝倉 和眞(クラクラ)
■月間走行距離:430km
■6月のトレーニング:
平日:週3〜4で朝夜にキロ4’30〜00ペースで40〜60分jog
土日:1000×6(2’55)、16km走、90分jog、トラックの試合に出場(1500m×2、5000m×1回)
■6月の振り返り:
5月以降の練習量アップや試合連続出場から来る疲労に悩まされた。今月は、実践的なスピード練習の質を下げつつ、距離走等の基礎的な練習に重きを置いた。週1日オフの日を作り、疲労を抜くことに努めた。トラックの試合結果は1500m(3’58)、5000mが(14’30)だった。
■7月に向けて:
セレクションに向け、調子を上げていく。その先を見据えて20km以上の距離走にもチャレンジしたい。

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木村 泉穂(Mizuho)
■月間走行距離:278km
■6月のトレーニング:
平日:週1でスピード練習<800×5本(ave 2’55)、(300×4本)×3本(ave 61)、(600+200)×3本>、他の日は30~60分疲労抜きjogやビルドアップ走などを実施
休日:120分jog、10km+5km(4’29-22/km)、800×6本(ave 3’01)、20kmペース走(4’39/km)
■6月の振り返り:
怪我なく、メリハリのある練習メニューをこなせた。距離はそこまで意識せず、インターバルで心肺機能を強化。苦手なペース走も複数回実施し、スピード持久力が身についたと思う。6/20の5000m記録会では(19’39″18)で自己ベストを8秒更新!最後まで粘りの走りができた。安喰コーチに指導いただいたフォームの改善ポイント(足の接地)は、jogのときに意識。自宅でも着地位置の矯正を心掛けている。これまでにないほど負荷の高い練習メニューをこなしているが、動的・静的ストレッチや温冷浴などの学んだことを実践し、疲労が溜まりにくい体づくりができている実感がある。
■7月に向けて:
身体のケアを入念にし、週1回のスピード練習と月1、2回のペース走を行い、スピード持久力を強化する

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属 美緒(みお)
■月間走行距離:208km
■6月のトレーニング:
平日:jogやサーキットトレーニング
休日:大会(3000m)やロング走
■6月の振り返り:
5月までの連戦の疲れか、走ることになかなか集中できず、効率良い練習ができなかった。初めて富士山に走りに行き、高地トレーニングや山の過酷さを痛感。1日に2レースに出場した際に体力の無さも痛感した。
■7月に向けて:
夏場なので200km。 セレクションに向けて20kmを走りきれる体力とスピードをつけていきたい。

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下島 千明(Chiaki/クララ )
■月間走行距離:250km
■6月のトレーニング:
ハーフマラソンに2週連続出場。スピード練習(1000m+300m×6セットや800m×10本など)は3’15/km程度、より速いペースを試みた。調整で出場した5000mのレースでは昨年のシーズンベストを更新。調子が上がってきている。レースを含めスピード練習は週2日程度。筋トレはスクワット、グッドモーニング、リバースランジなどハムを中心に強化。その甲斐あってかBikeでも重いギアで踏み込めた。練習の強度が上がった分、回復jogはゆっくり長く行った(2時間jog→150分jogなど)。
■6月の振り返り:
セレクションとデュアスロン世界選手権に向けた練習がメイン。暑さが苦手な私にとっては苦しい月となったが、目標の月間走行距離250kmを達成! ハーフマラソンに2週連続で出場し、前半突っ込み、後半上げることを意識。シューズも変えて感覚を確認した。今までの経験から、暑い時期の急激な走り込みは過労の原因と考え、7〜8月に300kmずつ程度に調整するが、現状フルマラソンの自己ベスト更新がかなり現実味を帯びてきている。7月はセレクションの前にデュアスロン世界選手権を挟むため、トラック練習やARセッションに積極的に参加し、インターバルで従来よりも速いタイムをこなした。収穫の多い月となった!
■7月に向けて:
デンマークへの遠征があるため、どこまで走り込みを実施出来るか不安もあるが、目標は250km〜300km。世界選手権は前回スペイン大会での39位を上回る順位でゴールし、セレクションでベストを尽くしたい。ここまで来たら、後はしっかり調整して自信を持って本番を迎えるだけである。旅の支度は大変だが、ここまでモチベーションを上げてサポートしてくださっている多くの皆様とadidasに感謝して走ります!

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日高 久登(ひさぽん)
■月間走行距離:367km
■6月のトレーニング:
週に3回のポイント練習を実施。①ペース走ービルドアップ走(20〜25km)、②インターバル走ー坂道300m×12本(65 Rest 60)、400×12本(80 Rest 40〜50)、800×6本(3’20/km Rest 80)
③レペティションー2km×3本、5km-3km-2km-1km
※ポイント練習の間はリカバリーjog(強度55%で8〜10km)②、③のどちらか1つと①を同じタイミングで実施するセット練習を取り入れた。スピード練習をやった後、負荷65〜75%を目安に距離走を組み合わせて実施した。
■6月の振り返り:
靭腸脛靭炎に悩まされていたので動的ストレッチ、お風呂上がりの静的ストレッチ、栄養学、アイシングなどを繰り返し実施。練習ができないときは、中野氏から学んだ補助トレーニングに集中。走れない事による焦り、焦って距離を伸ばすと悪化するという悪循環に陥っていたが、徐々に負荷を上げ、ようやく元の走りができるようになった。ランニングフォームが改善されたためか以前よりもテンポ良く走れて、スピードを上げても軸がブレなくなってきた。動的ストレッチやコアトレの効果が現れたのだと思う。故障予防やフォームの改善のため、走る前にバランスボールストレッチを取り入れた。
■7月に向けて:
300km走り込む。

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藤田 大夢(ひろむ)
■月間走行距離:600.8km
■6月のトレーニング:
1日2000m×3(3’10”-15”rest70”)、2日37km走(ave4’41″)、4日20000m(ave3’31″)、7日1000m×8(3’20”)、8日1000m×5(3’10”)、9日30km走(ave4’32”)、11日1000m×5(3’10”)、13日30000m(3’50”-40”)、16日adidas練習会、25日10000m(4’00”-3’30”)、27日20000m(ave3’47″)、29日1000m×5(3’20”)
■6月の振り返り:
30-35kmが大きな課題であること、それを改善しようとした学生時代の走行距離を超えること、忙しくても意外と走れること、他にも意地など総合的に考えて私には走行距離が必要だと判断し、今月は600kmやった。1日20km強は走ったのでスタミナがついたことは勿論だが、足に一切の不具合が起こらなかったことにも成長を感じる。ドローインや臀部の補強の効果が出てきつつあるのかもしれない。正直ドローインの感覚はまだわからないけれど。スピードが落ちないように工夫はしていたが、下旬からは遅筋が発達したのか夏バテか(暑すぎる)スピード持久力が落ちてきた。ただ、特に弱くなることをした覚えはないので、このままやっていけば自己ベストは最低限出るはずだ。
■7月に向けて:
走行距離450-500km。夏バテと貧血予防に走行距離は少し落とす。スピード練習と補強をメインにして、休日はゆったりしたペースで距離走。adidasの20000mに向けて準備。

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邊見 勇太(へんみったー)
■月間走行距離:221km
■6月のトレーニング:
平日:8〜10キロのjog
週末 :距離を意識したビルドアップ走など。6/9日体大記録会800m(2′00)、6/10日体大記録会5000m(16′17)
■6月の振り返り:
目標としていた200キロ+で25キロ。昨年の倍以上の距離を踏めて、とても充実した月となった。久しぶりの800mの記録会ではターゲットタイムよりも速く走ることができ、翌日の5000mも体が動かない中で大崩れせずにまとめることができた。スピードとスタミナ両方が定着してきた良いイメージ。練習会に参加できなかった事だけが心残りだが、次回のセレクションに向けて上々の仕上がり。
■7月に向けて:
250キロ。暑さに打ち勝つ走り。セレクションで勝つ走り。

それぞれの1か月を過ごしたSPEED SQUADメンバーたち。6月のセッションを経て、いよいよ7月はベルリンマラソン出場をかけたセレクション。どこまで理想の状態で仕上げられるか。己との闘いが続く。メンバーはこのSPEED SQUADのセッションの他にもAR(adidas Runners of Tokyo)のセッションをうまく活用しながら日々のトレーニングに励んでいる。全国各地から集まった勇者9 名の活躍から目が離せない。

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■adidas Runners of Tokyo(AR Tokyo)とは

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adidas Runners of Tokyoは、2016年9月に日本で発足。ランニング初心者から、シリアスなサブ3ランナーまで、様々なタイプのランナーに合わせた幅広いコンテンツを用意。プロのランニングコーチによるセッションや、フィットネスプログラムなど、「自分を高めたい」という思いを叶えるハイレベルなプログラムで、ランナーたちを更なる高みへと導く本格的なサポートをしている。また、ベルリンやソウルなど、海外のコミュニティとの共同セッションや、ヨガ・フットボールなどカテゴリを超えてのコラボセッションなど、ユニークなコミュニティ活動をきっかけにメンバー同士が深く繋がるなど、楽しみながら成長できるのも魅力の一つ。

【adidas Runners of Tokyo】:https://shop.adidas.jp/running/community/

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