サロモン・スントもサポートするトレイルランナーの師は、元・箱根駅伝優勝メンバーだった――〝マウンテンプレイヤー〟眞舩孝道さんインタビュー・前編
Mar 28, 2018 / MOTIVATION
Apr 26, 2019 Updated
2017年12月6日、東京・市ヶ谷にて、とあるトークイベントが開催されました。
タイトルは『山に魅せられたからこそ…分かったこと』。主役は眞舩孝道さん(39歳)。サロモン・スントを始め多くの企業のサポートを受けながら、福島のフィールドを縦横無尽に走る〝マウンテンプレイヤー〟です。

山を走り始めたのは大学卒業後。そして、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、眞舩さんは福島のトレイルランニングシーンに不可欠な存在となっていきます。
なぜ、走り始めたのか、山に魅せられたのか。眞舩さんの半生を方向付けた〝3つの出会い〟を紐解きました。
寡黙な元・箱根ランナーに弟子入り

福島県は、南北に連なる阿武隈高地と奥羽山脈で、中通り、浜通り、会津地方の3区域に分かれています。眞舩さんは、中通りにあたる西白河郡西郷村出身。高校生までは野球少年。野球強豪大学への進学を考えていた眞舩さんですが、身体的限界と家族の反対もあり、野球から距離を置くことを決意。埼玉県の駿河台大学に進学しました。
「入学後の1ヶ月は寝ずに遊んでいましたが、どこか野球が頭に残っていたので、それを忘れたくて走り始めました。元々走るのは好きだったんです」
野球に代わる目標を渇望していた矢先、1つの出会いがありました。