ヒマラヤ踏破を足がかりに最大の目標へ! 縁に従い動き続けるウルトラランナーの夢とは

「棺桶に入る時は、笑っていたい」

幼い頃の佐藤良一さんが、作文に書き残した言葉です。

「家族、親戚は一流のサラリーマンでしたが、自分も同じ様に過ごすのは嫌だと思っていました。安定して変化がなく、つまらなそうに働いている様に見えたんです。家族の為に働いているわけで、仕事というのはそういうものだとも思っていましたが、魅力は感じませんでした」

〝安定への抵抗心〟を内に秘めながら生きてきた佐藤さんですが、その気持ちが表面化したのはウルトラマラソンを走り始めてからだと言います。

「あ、自分を表現できる場所を見つけた、という感じ。それまでは自分のダメなところを隠して、虚勢を張って生きてきました。人と関わるのが苦痛で、一人で自転車旅行をしたり、山登ったり。でも、ウルトラマラソンは虚勢を張っている場合ではないんですよ。ボロボロになるまで自分をさらけ出さないとできない競技。だからそれを走り切って、殻が破れたという感覚でしたね。フルマラソンを走っていた頃はまだ気取っていたと思いますが、ウルトラはごまかしがきかないんです」

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Photo by Naoto Yoshida

走る理由に答えは出ない。終わりなき問答

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