グループランナーに抜かされてムキになる!? セッション初参加でわかった”中の視点”
Feb 23, 2018 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
先日発表されたアディダスの可動式ランニングステーション「adidas Mobile RUNBASE」。都内を運行するバスが、この日は駒沢公園に止まっていました。今回は、そんなアディダスが展開するランニングセッションに参加しながら、グループランの楽しさに迫ってみました。
コミュニティスペースやランナー向けのストレージスペースを完備されている「adidas Mobile RUNBASE」。受付場所になったり、荷物の保管場所になったり、参加者同士が談笑する場所になります。黒く塗られたバスは存在感があり、走る前からなんだか気分が上がってきますね。ランナーに高いモチベーションは必需品。
週末に開催されている「adidas Runners of Tokyo」のセッションでは、専属のランニングコーチによる、ユニークなトレーニングが体験できます。この日のランニングアドバイザーは安喰太郎さん。初めて集まる人同士が気持ち良く走れるように、気分をほぐしてくれます。
ランニングのレベルによってグループ化。駒沢公園の周回コースは約2.1km。これを1km5分ペースで走るグループ、6分グループ、7分グループと分けて、ランナーのレベルやその日のコンディション、目的別にグループを選ぶことができます。準備運動をした後に、周回コースへ。
グループランナーの”中の視点”には心配りがあった
さて、普段、一人で周回コースを走っていると、グループランナーに追い抜かされると、負けじとムキになってしまいがちな筆者ではあるのですが(まだまだ自分をコントロールできていない)、実際に団体になって走る側の目線はどうなのでしょう。
先導してくれるペーサーが、「このイエローのライン内を走りましょう」とコースを選定。
そして、できるだけかたまって、かつ、横に広がらないように列を組みます。グループランの中に入って気がついたことは、前にいる一般ランナーを追い越す際に「右から行きます」「左から行きます」と指示があると、前にいるペーサーは同じように後ろのランナーに追い越し方を伝えます。
また、人がたくさん集まった場所で追い越しが発生する場合は、一般ランナーとぶつからないよう、前にいるランナーは後ろのランナーに対して、手を伸ばして内側を走るように誘導。中にいると細かな気遣いがされていることがよくわかりますね。
この日は、1km:5分のグループで走ってみました。参加者の1人に話を聞くと、「久々のランニングでしたが、この速いペースで走るには個人ではなくグループでやった方が、最後まで頑張れます」とのこと。緩いペースでスタッフと会話しながら走るグループがある一方、自分を奮い立たせて走れるグループもあるのです。
新コンプレッションウエア「ALPHASKIN」着用し1周5分ペースでRUN
筆者はこの日は、アディダスから新しく登場したハイパフォーマンスベースレイヤーの「ALPHASKIN(アルファスキン)」を着用。同ウエアのコンセプトは、「人それぞれが生まれ持ったカラダのバランスを崩さずに、一部分だけでなく全身の筋肉を効率よく連動させること」。これを「筋連動」という言葉で表現しています。
そのために開発されたのが、アスリートの動きを妨げることなく”第二の皮膚”のような着圧感でカラダを360°包む「ボディラッピング」と、カラダの動きを意識して配置された「キネティックライン」。これらにより「筋連動」を意識することができるのです。
実際に着てみると、心地よい着圧は言わずもがな。自然と正しい姿勢に戻っていく感覚があります。普段、特に普段あまり意識していなかった上半身の位置が整ったように感じました。これまでは、腕やふくらはぎといった部分用のコンプレッションタイツを使用していましたが、上半身や下半身が繫がっているような「ALPHASKIN」の感覚は新鮮でした。
「プロアスリートのトレーニングにおいて、筋連動はすでに一般的な考え」と語る、中野ジェームズさん。
「アルファスキンを実際に着用して感じたことは、”不自然な姿勢や動きをとると違和感を感じるが、理にかなった正しい動きをすると快適である”という点です。つまり、アルファスキンを着ることで、自分にとって理想的な動き、つまり筋肉の連動を感じることができるのだと思います」(中野ジェームズさん)
アルファスキンが”第二の皮膚”の役割を果たしているので、カラダの動きとウエアとの動きにズレが発生しにくいというのがポイントですね。
仕上げは階段をつかった筋力トレーニングで
さて、駒沢公園でのセッションは、ランニング後に階段を使った筋力トレーニングで仕上げ。階段を上がるトレーニングなのですが、ステップ時の足の動きや目線、意識についてアドバイスをもらいながら、数回駆け上がります。
約2時間にわたって行われたセッションは、達成感のあるまま終了。今回は駒沢公園でのセッション参加でしたが、ほかの地域でも参加してみたいですね。可動式ランニングステーション「adidas Mobile RUNBASE」の登場で、セッションのスタート地点とゴール地点が異なっても対応可能なので、色んなコースがこれから登場しそうですね。非常に楽しみです。
何よりも楽しそうにしているスタッフの姿が印象的なランニングセッションでした。