2017年4月29日

ランニングを通じてヨガを提唱、ランニングヨギーニの伊藤ゆりさん

「ランニングを通じてヨガを提唱、ランニングヨギーニの伊藤ゆりさん」の画像
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華奢な身体ながらも、包容力を感じる美しいこの女性は、ランニングヨギーニとして多方面で活躍する伊藤ゆりさん。ヨガを通じてランニングを、ランニングを通じてヨガを提唱する数少ない存在。

そんな彼女に、なぜランニングとヨガという全く異なるスポーツを掛け合わせたスタイルを貫いているのかを聞いてみました。

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ヨガとランニングを始めたきっかけは?

もともとキャリアウーマンだったゆりさん。体調を崩したのをきっかけに友人にヨガを勧められスタート。それがとても自分に合っていると感じたことで、魅力を伝える立場になりたいと思い資格を取得。本格的にヨガティーチャーとして活動し始めたのは5年前だが、その際にランナーに向けたヨガを教えてほしいと東京マラソン財団から依頼があった。当時ランヨガというもの自体まだメジャーではなく、ゆりさん自身も初の試み。そして、そのクラスではヨガの後にランニングをすることになっており、ちょっとした興味から一緒に走ってみたことがランニングをするきっかけとなった。

「はじめは5km走ることさえも本当にしんどかったです。でも、第一回目のランヨガがとても好評で、走っている時にランナーの皆さんからヨガや身体のことなど、たくさん質問をいただいて2回目を開催してほしいというご要望をいただきました。

それなら、私も走らなくちゃ!って。実際に感じたことと知識を掛け合わせ、自分なりにアレンジしてアウトプットするのがプロとしてあるべき姿だと思っているので、ビギナーながらも生活の中にランニングを取り入れようと思いましたね」

日々練習を積み、ハーフマラソンやフルマラソン、そして柴又60kmマラソンに挑戦したゆりさん。全くランニングをしていなかったところから、フルマラソン以上の距離を走るという大きなチャレンジで感じたのは、本当に伝えたいのは速く走るための方法ではなく、ヨガを通して走ることを長く楽しく続ける方法なのだという気付きだった。

「タイムや順位にこだわらず、怪我や故障を回避しながら走ることそのものの楽しさ、チャレンジする意欲の素晴らしさを伝えたいと思いました。ランナーがどんな時に辛く苦しいと感じるのか、それでもチャレンジし続けるその気持ちに共感したい。それがベースにあってこそ、信頼感が生まれ、説得力が増してコミュニケーションの質が向上すると考えています。ただヨガのアライメントをランニングに置き換えて伝えることは簡単ですが、走り込んでいるからこその身体の疲労箇所や度合い、メンタル的な部分もしっかり理解できていないと本当に寄り添えているとは言えない。だから、わたしも走り続けることを決めたんです」

ランニングとヨガの相乗効果とは?

「複数ありますが、一つは身体機能の向上です。例えば、柔軟性がアップしたり筋肉がつくなどです。二つ目は、ヨガのポーズを伝える時に身体を正しく使うことを意識しているのですが、その意識を高めることで自分を外側から見る力が付いてきます。つま先と膝をまっすぐ同じ方向にするということを目視しないでできるようになるには、まずその感覚を養うことが必要ですよね。それを続けていくうちに、正しい筋肉が付いてくる。足先も指先も含めて全て感じることが、フォームを作っていくうえで重要だと考えています。」

フルマラソンなど長距離のレースになると、距離を踏むにつれて痛みが出る箇所が増えたり変化をしたりする。そんな時、その痛みを回避、または補いながら走り続けるにはどうしたら良いかという感覚は、自分のことをよく知っている人にしかないものではないか。ヨガはそういった感覚を養うにも適しているのだという。

また、ヨガをしながら哲学を学ぶこともスポーツをする人にとってメリットがある。一歩一歩着実に、できないことができるようになる喜びや楽しさ、自分のエッジをどう決めていくのか、頭と心のバランスの取り方など、スポーツのみならず日常生活にも生かせるナチュラルでシンプルな思考が身につく。逆に、スポーツを日々楽しんで感性が豊かであるがゆえに、ちょっとした瞬間に耳にしたり目にした言葉が心にダイレクトに響くこともある。ゆりさんはその度に、生涯学習をしていると感じ、感謝の気持ちが溢れると語ってくれた。

ランニングに効果的なヨガポーズ

実際に、ゆりさんがクラスで教えたり自身でランニングの前後にやっているというヨガポーズを教えてもらった。

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北川 麻利奈が執筆した記事

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