「歩くと遠いが自転車だと近い」、その間にある“ランニング”の魅力
Mar 01, 2017 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
道さえあれば、そこはランナーにとってフィールドになります。自分だけのお気に入りのスポットや観光名所をめぐることでワークアウトとお出かけを一緒に楽しめるのが「街ラン」の魅力。
お気に入りの場所に軽装で身を置くことで、心も身体も脳も軽くなりますよね。
そんなランニングにオススメの街をラントリップをご覧になっている皆様と共有し、もっと楽しいランニングライフを送っていただくために不定期連載でお届けしたいと思います!
第一回目は、23区外に住むランナーたちに街ランにオススメのスポットを聞いてみました。
オススメの街ランスポットと、その理由を教えてください
Tさん:『東京都国立市です。国立駅前からまっすぐに伸びる大学通りは「新東京百景」や「環境色彩10選」にも選定され、フランスのシャンゼリゼ通りを参考に作られた街並みは優雅な雰囲気があり、街ランにお勧めです。大学通りでは毎年「LINKくにたちリレーマラソン」も開催され、街の中でもランナーが増えつつあります』
Oさん:『街とは言えませんが…。多摩エリアです。都心からアクセスが良く、緑が多くて道が広い。大きな公園もあるので、走るのには最高のエリアです』
週にどれくらいその街を走りますか? ランニングの際に訪れるお気に入りのお店、名所などはありますか?
Tさん:『現在住んでいるので、週に4日ほど走っています。他の街にはない魅力としては片道約1.5kmの国立市メインストリート「大学通り」です。ここまで広い直線路は他にあまりないですし、通り沿いには桜とイチョウが並んでいるので、春には桜、秋には紅葉、冬にはイルミネーションと四季折々に楽しめるロケーションとなっています』
Oさん:『仕事でランニングをすることが多いですが、多摩エリアは週に1回、仕事ではなくプライベートで走っています。お勧めの立ち寄りショップはtakbeans(コーヒー)とcafé garden(ハンバーガー)。無類のコーヒー好きなので、ここのコーヒーを飲みに行くために走ることも多いです』
ランナーフレンドリーだと思うスポットやサービスがあれば、教えてください。
Tさん:『国立駅前にある地域密着の薬局「ナカガワファーマシー」では店長の板坂克二さんがトレイルランナーということもあり、店内には業界初のマルチカラーテープで有名な「GONTEX」や、アスリートの為の日焼け止め「Athlete X」などの取り扱いがあります。とても温かく出迎えてくれると思いますので、国立での街ランの際には是非寄ってみてください』
Oさん:『食べることが大好きなので、ランニングコースに美味しいカフェがあることはマストです。お気に入りのハンバーガーショップは、自然光が燦々と入る温かい店内、都心と比較するとさほど混んでいないので、リラックスして美味しいものを堪能してます』
整備されたランニングコースもいいですが、街ランをする魅力を教えてください。
Tさん:『街ランの魅力は”街をもっと好きになれる”ことです。歩くと遠い、自転車だと通り過ぎちゃう。そんな間に「ランニング」があると思います。今までの固定概念を捨てて、街の中を気ままに走ってみると、様々な発見をすることができます。
国立市でもオシャレな駅前に目がいきがちですが、南に下ると雰囲気はガラッと変わり、青柳崖線沿いの自然が出迎えてくれます。この崖線からの湧水を使い、国立市南部地域では農業が営まれており、里山や田園風景を見ながら走る事ができます。自分も走っているからこその発見でした。
一般社団法人L.L.LではSRC(Sante Running Camarade )というランニングクラブを運営しており、毎週国立市内のコースを皆でワイワイ走っています。トラックや公園をグルグル周るのも良いですが、皆で街ランをしていると、「こんなところあったんだ」なんて言いながら、すこしずつその街のことを知ったりして、いつのまにかその人のマイコースになってたり、最終的にはその街に引っ越してきたりするんです。
街ランをすることで、街の魅力を発見する。その街を好きになる。街と人が繋がる。それが街ランの魅力だと思います』
Oさん:『その街のカルチャーや空気を肌で感じることができるのが一番の魅力だと思います。走ることで行動範囲が広がり、広範囲で自由に街散策ができる。自分の足で走って、新しい発見があると、なんか得をした気分になれますね。ワクワク感がとてもいい。旅先でも必ず走りたいと思うのは、走ることで得られる新しい出会いや発見に魅了されているからだと思います』
街ランをするときは、どんなスタイル(ランニングウエア、シューズなど)で走りますか?
Tさん:『街はオシャレに走りたいですね。僕はstancesocksというデザイン性にとんだ靴下と、salomonのsonicproというロード用のシューズでいつも走っています。様々なデザインから選べるstancesocksはオリジナリティを出せる重要なアイテム。sonicproはグリップ力が強く、地面からの反発も受けやすい構造となっており、自然と足が前に進んて行く感覚が好きで愛用しています』
Oさん:『あまり本気すぎないコーディネートで走ることが多いです。僕の場合、そのままコーヒーショップやハンバーガーショップに立ち寄るので、そこでも時間もおしゃれに楽しみたいとという気持ちがあり、機能性はもちろんですが自分が着ていて”自分らしいな”と思えるスタイルで走っています』
そんなお二人が今後ラントリップしてみたい場所があれば教えてください。
Tさん:『様々な街をRuntripしてみたいですね。今までの価値観が変わるようなコースや景色が日本にも世界にもたくさんあります。その地域に出向いて、街ランをして、人と繋がって、その街を好きになる。そんなRuntripを楽しんでいきたいです』
Oさん:『僕はやはり千葉南房総ですね。手入れされていないエリアが点在していて、トレイルもクロカンもできる上に、海もある。走った後の美味しい魚介料理は何を食べても最高です。空も広く、近場なのにこんなにリラックス出来るエリアは南房総ならではではないでしょうか』
貴重なありがとうございました!お二人が共通して感じられている街ランの魅力は、『走ることで得られる新しい出会いや発見がある』ことですね。まさに、ラントリップの醍醐味でもあります。そして、いつも走っているからこそのローカルな情報も大変参考になりました!もっともっと街ランの魅力を広げていくために、これからも様々なエリアのコアな情報をお届けしたいと思います!