年収を上げるには「○○○○」が欠かせない? ある大学の研究結果が気になる

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数々の映画の中に、『長距離ランナーの孤独』という作品があります。これはイギリスの映画なのですが、タイトルにあるように、ランナーは孤独を感じやすいものですよね。

トレーニングとして走り出しても、誰も声をかけて応援はしてくれませんし、水や食べ物を差し出してはくれません。むしろ、ランニングは、「自分と向き合う時間」と割り切っている人も少なくないでしょう。

自分との対話を増やし、コツコツと距離を伸ばしたり、タイムを縮めたり……。なんともランニングは孤独な行いです。その結果、素晴らしい体力や戦略を練る頭脳を手に入れて、好タイムを出すのは、かけがえの無い瞬間と言えるのではないでしょうか。

ただ、この孤独なランニングに慣れすぎているとしたら……少し注意が必要かもしれません。

というのも、累計500万部を誇るベストセラー作家のレス・ギブリンさんは、「あなたが知っている中で最も成功しているのは、高度な頭脳と専門技術を持った人たちだろうか?」と問いかけています。

また、同時に、「少し考えてみれば、最も成功していて幸福にあふれているのは、人間関係の技術にたけた人たちだ」とも語るのです(自著『人望が集まる人の考え方』より)。

どうやら、「成功」と「幸福」を手に入れるためには、「人間関係」がポイントとなるようです。

同書では、面白い研究結果が紹介されています。これは、パーデュー大学を卒業した技術者に関する5年以上にわたる研究結果で、学生時代に最高の成績だった人と最低の成績だった人の収入と比較したもの。気になる結果は、「年収で200ドルの差しかなかった」というもの。

つまり、高度な専門技術を身につけたとしても、さほど年収に差が出なかったのです。また、このようにも紹介されています。

「人間関係の技術にたけた人は、優秀な学業成績を収めた人より収入が約15%上回り、人間関係の技術がつたない人より約33%も多くの収入を得ていた」(同書より)

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これは興味深いデータですね。年収の差は、専門技術や頭脳というよりは、「人間関係」に影響を受けているのです。全てのランナーが、上記と同じような結果になるとは限りませんが、この「人間関係」というものは、無視できませんよね。他人とうまくかかわらないままでは、成功して幸福を得ることができないのです。

孤独になりがちなランナーにとっても、一緒に走るチームメイトや、アドバイスをしてくれるコーチ、そして、自身のランニングを応援してくれる家族や友だちがいるからこそ、結果も幸福も得られるのでしょう。

つい、自分の中に入り込んでしまうランナーの皆さん、「成功」と「幸福」を手に入れるためには、「人間関係」がポイントとなるようですよ。

2016/7/14 レス・ギブリン (著), 弓場 隆 (翻訳)

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