東京から船で24時間。日本最後の秘境、小笠原諸島へRuntrip
Feb 18, 2017 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
こんにちは、ランニングフォトグラファーの平池です!
さて、みなさんは日本最後の秘境とも呼ばれる、小笠原諸島を訪れたことはありますでしょうか?小笠原諸島へは、飛行機で行くことはできず、6日に1便しかでない船に乗って、24時間かけて行くしかありません。24時間です!丸1日です!!
場所としては、沖縄より少し北、東京の南南東にあります。ほとんど、沖縄と同じ緯度にあるため、一年中温暖で、冬は東京よりも温かく、夏でも東京より涼しいという、最高の環境が整っています。Google Mapで見ると、周りはほとんど海ですね。。。
確かに、小笠原へ行くには、長い船旅が必要ですが、それでも行きたくなってしまう魅力がたくさんあるんです!過ごしやすい気候はもちろん、山と海の壮大な絶景、みずみずしくて美味しい食べ物などなど。死ぬ前に一度は行ってみたい島ランキングで上位に入ってくるでしょう!
今回は、そんな小笠原諸島にラントリップしてきました。その様子をレポートしていきたいと思います。ぜひランと相性抜群の、爽やかな小笠原諸島をお楽しみください!
小笠原諸島の中心部を観光ランニング
さて、最初に走るのは、小笠原諸島の中心地となる、父島の街中に近い観光スポットを巡るランニングコースです。心地よい風を感じながら、いくつもの観光スポットを巡ることができる、コンパクトなコースになっています。「まずは父島の雰囲気を感じたい!」というランナーにおすすめです。
そして、小笠原を一緒に走ってくださるのは、ランニングアドバイザーの望月(もちづき)さんです!
望月さんは、東京の広告代理店でお仕事をされており、小笠原諸島の観光PRに多く携わっています。またサブスリーのランナーでもあり、ランニングアドバイザーとしても活動の幅を広げられています。そこで今回は、望月さんにお願いして、おすすめのランニングコースを一緒に走っていただきました。
スタート地点はこちら。クジラのモニュメントが目印になる、「二見港船客待合所」です。こちらは、東京からの船が到着する港からすぐ近くの場所になります。船旅を終えてから、すぐに走り出せるのもポイント。
「船の中で固まった身体をほぐすことが大切」と望月さん。確かに、長い船旅では、身体が縮こまってしまいがちです。私も十分に身体をほぐしてからラントリップ開始です!
まずは父島の市街地を走っていきます。ちなみに、このときは2月上旬なのですが、太陽が出てくると半袖でも過ごせるくらいに暖かいです。柔らかい日差しと、吹き抜ける風を感じながら走ることができます。
また、飲み物などを買うのであれば、この市街地で買っていくようにしましょう。小笠原では、自動販売機は少なく、飲み物を買えるポイントがあまり無いので、ご注意ください。
走り始めてほどなくすると、左手に公園が見えてきます。葉っぱの緑が鮮やかで、眩しいくらいです。小笠原の植物は色が濃いですね。
そして、この公園を抜けていくと
海を一望できるビーチが広がっていました!
もう、「美しい」と言うしかありません!!こちらは、毎年1月1日に、日本一早い海開きが行われることで有名な大村海岸。海開きは、多くの島民や観光客が集まる一大イベント。ウミガメの放流も行われるそうです。
波の音を聴きながら、しばしリラックスタイム。スマートフォンなどを持っていけば、良い写真が撮れるはず!
また、近くには小笠原ビジターセンターもあります。小笠原の歴史や、自然について学ぶことができますので、ランニングの途中に訪れてみてはいかがでしょうか。
さて、休憩が終わったら再び走っていきます。
市街地を抜けて15分ほど行くと、宮之浜に出ます。望月さんによると、「海中にはサンゴ礁があって、熱帯魚も多いから、シュノーケリングには最適だよ!」とのこと。休憩でちょっと海に入って、熱帯魚と一緒に泳げたら最高ですね。
この日はサーファーの姿も。こんな美しい海でサーフィンなんて(しかも平日)贅沢すぎですね。良い景色にパワーをもらって、また走り出します。
「ゆっくり走るね。」と言ってくれた望月さんですが、サブスリーランナーの「ゆっくり」ほど、あてにならないものも無いでしょう。。。予想以上のスピードで駆け抜けていってしまいます。
ちなみに、望月さんの背後に映っている街路樹は、トックリヤシという名前の、珍しいヤシの木です。父島では、様々なところで見かけました。幹の形がとっくりの形に似ていることから、この名前がつけられたそう。神秘的な力を持っているとかいないとか。
そうして15分ほど走っているうちに着いたのが、東京都小笠原水産センター。
「ここには、満足度90%以上のアクティビティがあるよ」と望月さん。そう言って、おもむろに水産センターの水池に近づくと、
おさかなに向かって棒を伸ばし始めました。何をしているのかわからなかったのですが、よく見てみると、
なんと、歯磨きをしてあげていました!
棒の先端には、人間のものと同じような歯ブラシがついていて、おさかなの歯を磨いているではありませんか!!おさかなも、歯ブラシを近づけると、嬉しそうに口をあけてこちらを見つめてきます。ちょっとマヌケな顔だけれど、それもカワイイ。。。
実際にやってみると、ゴシゴシと歯を磨いている感覚が伝わってきます。これは確かに楽しいし、盛り上がる。虫歯にならないように、私も丁寧におさかなの歯を磨いてあげました。
ちなみに、水産センターには、ちょっとした水族館もあります。ウミガメやウツボなども見られます。
水産センターで魚とのふれあいを終えたら、正面にあるトンネルに向かって走り出します。
トンネルを抜けると、スタート地点の市街地へと戻ります。山の周りをぐるっと一周してきたような形になりました。ちょっとした達成感に浸っていると、「まだ登るよ」と望月さん。そしてついていくと、辿り着いたのがこちら。
ぐるっと一周した山を登っていくようです。階段の数に圧倒されますが、望月さんはスイスイと登っていってしまいます。カメラをもって必死に追いかけて階段を上りますが、
この階段で終わりではありませんでした。まだまだ先があるみたいです。引き続き必死についていきます。途中で、神社があったので、お祈りだけしてきました。
望月さんが何をお祈りしたのかはわかりませんが、私は、Runtripが普及しますように、この記事がヒットしますように、素敵な出会いがありますように、幸せになれますように、と心の中でお願いしてきました。よろしくお願いします!!
そして、気を取り直してここからラストスパートです!
登っていると、だんだんと景色が見えてきます。しかし、望月さん曰く、「登っている時は絶対に景色を見てはいけない、頂上で初めて見るから感動するんだ!」とのこと。みなさんも、このコースを走るときには、心がけてみてください。「絶対に」よそ見をしてはいけませんよ。
そして、ついにゴール!
およそ10分くらい登ったでしょうか。ようやくの頂上からの景色に、望月さんも満足そうです!頂上にはこのように休憩ポイントもありますので、景色を見ながら水分補給も良いでしょう。
気になる頂上からの景色ですが、写真がうまく撮れなかったので、実際に見てもらったときの感動を邪魔したくないので、今回は載せません!ぜひ、このランニングコースを巡って、その最後に、小笠原の市街地と海を一望できる素晴らしい景色を味わってみてください。(最下部にコースの詳細画像とルートマップのリンクがあります)
いかがでしたでしょうか?小笠原ランの魅力を感じていただけましたか?街中を中心とした5km程度のコースでも、これほど見所に溢れているとは思いませんでした。他のランニングコースへの期待も高まります!
望月さんは、「小笠原ランの魅力は、誰にでも向いていること。景色を見ながら走るのも良いし、トレーニングとして坂道を走り込むのも良い。車も少ないし、信号もほとんど無いから、自分のペースで走ることができる。小笠原は、誰でも受け入れてくれる、ラン&リフレッシュの聖地なんだ。」と、小笠原の魅力をまとめられました。
来るものを拒まず、自分のペースを尊重してくれる小笠原ランニング。みなさんも、ぜひ小笠原へラントリップしてみてはいかがでしょうか!
今回走ったランニングコースはこちらです