ナイキ『エアズームストラクチャー20』レビュー 20代目の大きなリニューアル!

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

先日神奈川ハーフマラソンに出場してきましたが、当日の朝から激しい下痢、だるさで久々にハーフで途中棄権してしまいました。菌がウヨウヨいるこの時期ですから、大会が近い方は、是非、意識的にうがい手洗い、マスク着用をオススメします!(ちなみにわたしは、丸1日死んだように寝むりこけて復活、2日後にひとりタイムトライアル10000mを実施!リベンジしました!)

さて、今回はナイキの定番トレーニングシューズ「ナイキ エアズームストラクチャー」が20代目になりましたので、そちらをご紹介しようと思います。わたしが持っているのはアニバーサリーカラーで、80~90年代にあった懐かしくも新しいカラーリングになっていますが、定番商品のカラーリングはいつも通り、普段履きにも通用するデザインです。このデザイン性は、ナイキのアドバンテージですね。

さて、このストラクチャーシリーズ、18~19代目の代替わりあたりで、「ダイナミックフライワイヤー」という、糸状のものが甲周りを包みこむものに形状が激変しました。これは、甲周りでとてもよく締まり、シューレースの効果を増すもので、従来のフィッティングの概念を大きく変えました。ですから現在のナイキラインナップでも多用されているシステムです。

また、このシステムは、シューズサドル部分の素材の軽量性にも繋がっています。アシックスのタイガーストライプやアディダスのスリーストライプは、マーク兼甲周りの補強です。つまり、ナイキのダイナミックフライワイヤーは、これを糸状のもので表現するという発想の画期的なものでした。

フィッティングの評価としては、良く締まる上に、シューズのラストも細かったので「やっぱりナイキはタイト、細いね」というランナーさんもいたはず。19代目は、6アイレットホール中、5ホールでダイナミックフライワイヤーを採用していたので、特にそう感じる方もいたでしょう。

しかし、今回の20代目は、全体ではなく最終5~6番目(足首に近いホール)の、しっかりかかとにホールド感を持たせたい部分に、その採用を限定しています。

19代目で、きつくて履くのやめたランナーの方、買わなかったランナーの方、ナイキ初心者の方、是非履いてみて下さい!以前とは違う印象のフィット感になっているはずですよ!

そして、ナイキストラクチャーのもう一つの特徴が「ソールユニット」です。ナイキストラクチャーは、基本的にオーバープロネイト(過回内)対策のシューズです。しかもそれはものすごい強力なものでした。もっと言うと、必要な人にはコレしかないシューズで、逆に必要ない人には、過度すぎて危なすぎるケースもあるシューズでした。

これに土踏まずを上げるような市販のインソールを、深い考えなしに入れているランナーさんを見かけましたが、やめた方がいいですよ、ってアドバイスしていたくらいです。

しかし、安心してください。これも今回の「ナイキストラクチャー20」では、内側方向に対する補強が、前作よりも弱まった印象です。ソール幅も大幅に広がり、安定性が上がったのも、その印象を後押ししているのかもしれません。とにかくトータルオススメ!とても良いシューズに仕上がっていると言えるでしょう。

逆に今までの細かったストラクチャーが気に入っていた方は、少しゆったり感じてしまうかもしれませんネ。そういう方は、プロネイト対策シューズであれは、同ブランドの「ルナグライド8」の方がそのままのすっきりラストです。

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メイン素材: 合成皮革, ゴム 表地: 合繊

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