恋愛は走りにプラス?青学優勝の裏側は?【箱根OB座談会(後編)】
Dec 29, 2016 / COLUMN
May 22, 2019 Updated
クリスマスイブに行われた「箱根OB座談会」。箱根駅伝常連校のOB4名が集結し、様々な選手やチームの裏話を暴露してくれています。今回の記事は前編に引き続き、その約3時間の対談(という名の飲み会)の模様をお届けします。お酒も進み、ますます話は盛り上がります!
座談会前編はこちら
<メンバー>
法政大OB・大森英一郎さん(ラントリップ代表)、早稲田大OB・八木勇樹さん、城西大OB・玉澤悠輝さん、青山学院大OB・高橋宗司さん
青山学院大学初優勝のウラ側
大森
じゃあ八木くんとしては23㎞走ってる中で、どこがきつかったですか?
八木さん
横浜は覚えてますね。日差しも暑いし、勘弁してよと。沿道に人がめちゃくちゃいるじゃないですか。下手な走りもできないし、調子が悪いなかで最高の走りをしないといけない。ましてや優勝が懸かっている走りだから、「今日調子悪かったからダメでした」で済まされない。しかもそれ1年目で経験してるので。その時は僕が詰められて、次の8区で抜かれたんですよ。遊行寺の坂で。
高橋さん
懐かしい!
大森
遊行寺の坂ね。
八木さん
宗司といえば、箱根8区のイメージが強いよね。
高橋さん
箱根しか出てないですからね(笑)。
八木さん
僕と全くタイプが違って前半稼ぐタイプでもなくて、みんなが失速する中でフォームも変わらず淡々と押していくみたいな。
高橋さん
よくご存じですね。すごいうれしい(笑)。遊行寺の上り800mの坂、あそこ僕めっちゃサボるんですよ。上りが得意ではないので。8区って遊行寺の坂をがんばるイメージがあるじゃないですか。僕は「上りがダメなら下りでがんばればいい」っていう発想なので、下りだけがんばるんですよ。
八木さん
だから後半みんなが落ちる中で、落ち幅が少ない。
高橋さん
僕時計しないですからね、試合で。
大森
マジっすか!?
高橋さん
腕重くないっすか?
大森
重くないよ、別に!(笑)
高橋さん
靴とかも5回くらい文句言って作り直してもらってる。僕だけいつもマネージャーに怒られてました。「お前何でそんなに細かいの?」って。時計も、走りながら見る動作が無駄だなと。遅いと(ペース)上げちゃうじゃないですか。
大森
でも、遅いかどうかわからない不安の中で走るよりも、認識できた方がいいじゃないですか。それはないんですか?
高橋さん
いや、スタートラインに立つ時点で自分の認識よりも遅いってことはないんですよ、僕の中で。しかも4年目は後ろが8分以上離れてて、その時はさすがに着けなくても良くないですか?
八木さん
そこまで離れると、逆にやる気無くならない?(笑)
大森
どういう心境だったの?
高橋さん
前の日に学年LINEで、「宗司、明日がんばれよ」って。4年生2人しか出走しないので、2人に対しての学年の盛り上がりがすごかった。僕が「がんばるぜ!」って送ったら、川崎友輝っていう僕の同期が「もうがんばらなくて良くない?」って言ってくれたんです。すごい気が楽になって、「あ、がんばらなくてもいいんだ」って。
大森
じゃあリラックスできたから区間賞取れたんですか?
高橋さん
これいろんな説があるんですけど、「なぜ(ハーフ)64分13秒の高橋が区間賞取れたのか説」っていうのが……(笑)
大森
でもそれは本人が結論出してるんじゃないの?
高橋さん
ラントリップさんに前書きましたけど、好きな子に電話したかったって書いたじゃないですか。すべてはそれです。
※高橋さんの単独インタビューはこちらから
大森
恋?(笑)
高橋さん
恋ですね(笑)。
恋愛は競技においてプラス? マイナス?
大森
女性とか、好きな子がいることで、競技へのエネルギーに変わるかどうかっていう点ではどうですか?