『もののけ姫』の“森”のイメージにもなった「白谷雲水峡」は走り抜けても気持ち良かった!!
May 23, 2016 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
宮崎駿監督の代表的な作品・映画『もののけ姫』に登場する原資の森の舞台になったと言われている、屋久島「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」。
この自然溢れるスポットは、トレッキング+ランニングにもってこいのコースでした。
今回はこの白谷雲水峡の魅力と、その頂上(太鼓岩)で待っている絶景をご紹介します!
日本には素晴らしいランニングコースはいくつもありますが、走り抜けた後に絶景が待っている贅沢コースは限られています。
そんな中、この白谷雲水峡~太鼓岩のランニングコースは満足度の高いコースと言えるでしょう。
その前に皆さんは、「月に35日間も雨が降る島」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
これは、屋久島を例えたもので、実際にとても雨の日の多い島なのです。
「せっかく旅行に行ったのに雨なんて嫌だな」と思う人も多いでしょうが、多くの雨が降っているからこそ形成された、他の旅先にはない魅力があります。
大量の雨は、屋久島の自然を驚くほどよく育てます。
そんな逞しく育った自然たちが、私たち旅行者を迎え入れてくれるのです。
白谷雲水峡~太鼓岩のランニングコースは、片道約2.5kmとなっており、標高差は約450mとされています(今回は最短ルートでの登頂を目指しました)。
入り口が既に標高600mのところにありますので、太鼓岩に到着するころには1000mになっています。
良い景色が期待できそうな標高ですね。
参考タイムは往復5時間となっていますが、写真や休憩などを入れるともう少しかかってしまうので、余裕ある行動をとってください。
それでは、スタート地点から解説します!
入り口付近は整備されており、非常に歩きやすくなっています。案内版も適度に設置されているので、迷うことは少ないかと思います。
橋を渡るといよいよ山の中へ。
ここから一気に緑が深くなるのを感じられるでしょう。
急な石段があったり、渓流を越えたりと、飽きのこないコース。
また、「自分的縄文杉」に認定しても良いくらいに立派な木が立っていたりします。
また、水滴のついた苔は非常に綺麗で、つい立ち止まって写真撮影をしたくなってきます。
山道は程良く整っており、走りやすくはあります。
ただ、同時にここは観光地でもありますので、ほかのお客さんの邪魔にならないよう注意が必要です。
また、登山道から外れて自然を踏み荒らさないようにしましょう。
随分と登ったと感じるころ、これまでとは雰囲気の違う一帯があらわれます。
緑が深く、あたり一面苔だらけ。
そうです、ここが「苔むす森」です。
鬱蒼とした苔世界を堪能できるポイント。
こんなに苔に囲まれた世界はなかなか遭遇できません。
宮崎監督が、森のイメージをつくったという情報に納得してしまいます。
一つ目の目玉が、苔むす森だとすると、もう一つは「太鼓岩」。
こちらを目指してさらに山道を登ります。
ここから太鼓岩までの参考タイムは60分ほど。
ここからはひたすら登り続けるルートとなります。
苔むす森で折り返すツアー客も多いので、人気が無くなってきます。
そういった隙間を狙ってランすると良いでしょう。
当日は、一組のだけ道中で遭遇しました。
辻峠は大きな休憩所となっており、ベンチも設置されています。
こちらで水分補給をしてから最後の登りにチャレンジ。
参考タイム20分の登りを終えると、大きな岩が待っています。
これこそが太鼓岩、その上に立つと絶景、どっかーんです。
眼下に広がるのは、屋久杉たち。
特に新緑の綺麗な5月でしたので、緑が生き生きとしており、モリモリっと生命力ある姿を見せてくれました。
太鼓岩の上でコーヒーを飲んだり、昼寝したり、ボーッと過ごしたりと、様々な過ごし方ができそうです。
遠くには九州最高峰である宮浦岳も見ることもでき、更に高い山があることに素直に驚くこともできます。
また、太鼓岩は標高が高い分、寒さを感じることもあるので、ランニング時は、雨具やゴアテックス、フリースなどの準備をお忘れ無く。
わたしは約75分で太鼓岩まで行って下山しましたが、初めて挑戦される方は余裕をもった行動と、しっかりとした準備が必要です。
トレーニングの締めくくりに絶景が堪能できる白谷雲水峡~太鼓岩コース。
いつものコースに変化を加えるなら、屋久島もおすすめですよ!
同島は自然だけでなく、食事もお酒も美味しいということを、最後に付け加えておきましょう。
ぜひ素敵なラントリップを!
白谷雲水峡~太鼓岩のランニングコースの詳細はこちら
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