今さら聞けない!ランニングシューズのパーツ名称と専門用語を徹底解説

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ランニングシューズのレビューや商品説明を読んでいると、「ミッドソール」「ドロップ」「反発性」など、なんとなく意味はわかるけれど説明を求められると自信がない言葉に出会うことはありませんか。

これらの用語は決して難しい専門知識ではなく、シューズの機能性や走りやすさを言葉にしたもの。意味がわかれば、自分に合う一足かどうかを判断しやすくなります。この記事では、ランニングシューズを理解するうえで最低限知っておきたいパーツ名称と専門用語を、初心者にもわかりやすく解説します。レビューを理解しやすくなり、シューズ選びに迷わなくなるための入門ガイドです。

ランニングシューズの基本構造

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ランニングシューズは、大きく分けて以下の3つのパーツで構成されています。

アッパー:足を包み、フィット感を左右する部分
ミッドソール:クッション性や反発性を担うクッショニング素材、構造などが配される部分
アウトソール:地面と接する底面で、グリップや耐久性を高める役割を果たす部分

それぞれの役割を理解することで、用語の意味も自然とつながっていきます。さらに各部位の名称についても解説します。

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①アッパー

足の甲から側面、かかとにかけて足を包む部分の総称です。メッシュやニットなどの素材で作られ、通気性やフィット感、軽量性に大きく影響します。アッパーの作りが柔らかいほど足当たりは良くなりますが、反対にサポート性は控えめになります。しっかりした構造のアッパーは安定感がありますが、一方で窮屈に感じることも。最低限のサポートで十分なレース用なのか、安定性を求めるジョギングシューズなのか。シューズの用途に応じて、適したアッパーは変わります。

②シュータン

シュータンは、甲の上にあるベロ状のパーツです。シューレースによる圧迫を和らげ、足の甲を保護する役割があります。薄く軽量なシュータンはフィット感が高く、レーシングシューズ向き。一方で、厚みのあるシュータンは足当たりが柔らかく、快適性を重視したモデルに多く採用されています。甲の高さや締め付け感が気になる人は、シュータンの厚みもチェックしておきたいポイントです。

③シューレース(靴紐)

シューレースは、シューズを足に固定し、フィット感を調整するための紐状のパーツです。一見シンプルですが、締め方や素材によって履き心地や安定感に意外と大きな影響を与えます。シューレースを強く締めると足とシューズの一体感が高まり、ブレを抑えやすくなります。一方で締めすぎると甲が圧迫され、痛みや血流の悪さにつながることもあります。

最近では伸縮性のある素材や、結び目がほどけにくい加工が施されたシューレースも増えており、用途に応じた選択が可能です。フィット感に違和感がある場合は、シューズ自体を疑う前に、シューレースの締め方を見直すだけで改善するケースも少なくありません。

④ヒールカウンター

ヒールカウンターは、かかと部分を囲む補強パーツです。着地時のブレを抑え、足を安定させる役割があります。ヒールカウンターがしっかりしているシューズは、かかとが左右にぶれにくく、安定感のある走りが可能です。一方で硬さを感じることもあり、足に合わないと靴擦れの原因になることも。

初心者やフォームが安定しにくい人には、適度なサポートのあるヒールカウンターが搭載されたシューズがおすすめです。

⑤ミッドソール

ミッドソールは、アッパーとアウトソールの間にあるクッション材の層です。ランニングシューズの走り心地を決定づける最重要パーツといえます。素材や厚みによって、柔らかさ、反発性、安定性が大きく変わります。柔らかいミッドソールは衝撃吸収に優れ、硬めのものはダイレクトな接地感が特徴。用途や走力によって、快適さ重視か、スピード重視かを選ぶ基準になります。

また、同じ厚さでもスピード重視のシューズになれば、反発性が極めて高くなり推進力が大きくなります。モデルによってはクッション材だけでなく、カーボンファイバーやグラスファイバー製のプレートをミッドソール内部に搭載することでランナーの動きを前へと促すミッドソールもあります。

⑥アウトソール

アウトソールは、地面と直接接するシューズの底面部分です。主にラバー素材で作られ、グリップ力や耐久性に影響します。雨天時や路面状況によって、滑りにくさの差が体感しやすい部分でもあります。アウトソールのラバー配置によって、接地時の安定感やスムーズな体重移動が変わります。

走行距離が長くなる人ほど、アウトソールの耐久性も重要なチェックポイントになります。

ソールの形状タイプについて

①傾斜型

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傾斜型は、かかとからつま先に向かってなだらかに高さが下がっていく、もっともオーソドックスなソール形状です。ドロップによって自然と体が前に倒れ込み、その前傾が推進力に変わっていくため、シューズが走りをサポートしてくれる感覚が得られます。ドロップの数値によって前に進むサポートの強さが変わるため、自分の走り方や慣れに応じて選びやすいのも特徴です。デイリートレーナーを中心に、多くのランニングシューズで採用されており、初めての一足としても違和感が少ない形状といえます。歩行時も自然で、普段使いしやすい点もメリットです。

②船底型(ゆりかご型)

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船底型(ゆりかご型)は、ソール全体が前後に丸みを帯びた形状をしており、ロッキングチェアのように体重移動をスムーズに促す設計です。かかとで着地すると、コロンと前に転がるように体が自然につま先へと運ばれます。

HOKAのランニングシューズに代表されるこの形状は、着地から蹴り出しまでの流れが非常に滑らかで、接地時の衝撃を和らげながら前進できるのが特徴です。走りにリズムが生まれやすく、ジョグやロングランとの相性も良好。傾斜型と同様、歩きにくさが少なく、日常使いにも対応しやすい形状です。

③跳ね上げ型

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跳ね上げ型は、中足部からつま先にかけてソールが強く持ち上がった形状で、レーシングシューズに多く見られます。かかとで着地すると、カクンと前に倒れ込むような動きが生まれ、強い前傾姿勢を自然と誘導します。

速いスピードで走るためには体を前に倒していく必要がありますが、この形状はその動きをシューズ側が積極的にサポートしてくれます。その分、歩行時の安定性は低く、普段使いやジョグでは扱いにくさを感じることも。レースやスピード練習など、速く走ることに特化したシーンで力を発揮するソール形状です。

ランニングシューズの専門用語

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クッション性

クッション性とは、着地時の衝撃をどれだけ吸収してくれるかを表す言葉です。高いほど脚への負担は軽減されますが、反面、接地感が低くなることもあります。初心者や長い距離を走るランナーにはクッション性の高いシューズが向いています。

反発性

反発性は、着地したエネルギーをどれだけ前への推進力に変えてくれるかを指します。反発性が高いシューズは、テンポよく走りやすいのが特徴です。ただし反発が強すぎると、脚への負荷が増す場合もあります。走力や用途に合わせて選ぶことが大切です。

安定性

安定性とは、着地から蹴り出しまでの動作がどれだけブレずに行えるかを示します。ミッドソールの形状や硬さ、ヒールカウンターなどが影響します。フォームが安定しない初心者や、疲労が出やすい後半に安心感を求める人に重要な要素です。

ドロップ

ドロップとは、かかととつま先の高低差を数値で表したものです。ドロップが高いと高低差による傾斜で、前へ進む動作を促してくれます。一方ドロップが低いと自然な足運びになりやすく、前述した船底型ソールのようにコロンと進むような履き心地になることが多いです。

スタックハイト(ソールの厚み)

スタックハイトは、地面から足裏までのソールの厚みを指します。厚いほどクッション性が高く、薄いほど地面を近く感じます。近年はスタックハイトの高いモデルが増えていますが、厚ければ良いというわけではありません。安定性とのバランスを考慮することが必要です。

フィット感

フィット感は、足にどれだけ自然に馴染むかを表す総合的な表現です。アッパー素材、トゥボックス、シュータンなど、複数の要素が影響します。数値化しにくい分、試し履きやレビューの言葉が重要になります。

プロネーション

プロネーションとは、着地時に足が内側へ倒れ込む動きのことです。過度に倒れ込む「オーバープロネーション」の人には、安定性を補助する構造を備えたシューズが向いています。自分の走り方を知ることで、必要以上に難しいシューズ選びをしなくて済みます。

専門用語を理解して、自分に合ったシューズを選ぼう

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ランニングシューズの用語は、正解を探すための知識ではなく、自分の走りや好みを理解するための言葉です。すべてを覚える必要はありませんが、基本的なパーツ名称や専門用語がわかると、レビューの内容や店頭での説明がぐっと理解しやすくなります。言葉がわかることで、シューズ選びはもっとシンプルで楽しいものになるでしょう。

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