新作「Ghost MAX」はブルックスらしさあふれる厚底シューズ。定番モデル「Ghost 15」との違いは?

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ブルックスのランニングシューズと言えば、15代目まで発売されている『Ghost(ゴースト)』シリーズ。これまでに試したことがある方、愛用しているランナーも多いのではないでしょうか。そして、その定番シリーズの派生モデルともいえる『Ghost MAX』が新たに登場。Ghost 15と同様の素材をベースにしながらも、見た目から分かるボリューム感はどのような走り心地をもたらしてくれるでしょうか。

そこで今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説していただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

満を持して登場した「鉄板シューズ」の進化版!

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:ブルックスの『Ghost』は、ロングセラーというか“鉄板シューズ”ですが、そのGhostが『MAX』になりました!

藤原:今回は船底型ソールになっているのが、非常に特徴的ですね。『Ghost 15』は12mmドロップで傾斜によるガイドが特徴でしたが、こちらは6mmドロップで比較的フラットなソール形状です。

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大森:この2つはどんな違いを生み出しますか。

藤原:車に例えると、Ghost 15は自然と前に進むオートマチックな走り心地です。逆に0mmドロップのようなベアフットシューズはまさにマニュアル車のように自身の脚で操っていくというイメージですが、『Ghost MAX』はその中間のようなモデルだと思います。

大森:なるほど、よく分かりますね。

藤原:自分で脚を動かすと、『グライドロールロッカー』と呼ばれる構造のゆりかご状に前後に揺れる感覚をしっかりと感じられますよ。

大森:ソールが厚くなったというよりは、Ghost 15の前足部を厚くしたのがこのシューズなんですね。

藤原:その通りです。

大森:このフラット感がこのシューズの大事な部分といってもいいのではないでしょうか。

藤原:Ghostは履きやすいんですけど、実がそれが本当に理想的な走りなのかは分かりません。特にアウトソールの1ヶ所が集中的に摩耗しているようなランナーは要注意です。ドロップの異なるシューズを履き分けることによって、違う筋肉が使えるようになるので、摩耗する位置が変わったり、トレーニング効果の向上や怪我の予防にもつながると思います。

大森:ドロップの感覚を変えるのが効果はありそうですね。ということは、この2つを履き分けるだけでも感覚は変わってきそうですね。

藤原:ずっとGhostシリーズを履いている方は、ぜひこれも履いてみてほしいですね。私は、ブルックスもそういう意図があってこちらのシューズを作ったのではないかと思っています。

素材は「Ghost 15」と同じDNA LOFT v2を採用

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大森:ミッドソールはGhost 15と同じDNA LOFT v2ですね。

藤原:そうなんです。クッションニングに優れたDNA LOFT v2を採用している点は同じですが、Ghost 15よりも厚底になっている点がやはりポイントになります。

大森:ミッドソールが厚くなったことによる、このシューズ自体の履き心地はいかがですか。

藤原:クッション材はGhost 15と同じですが、厚くなっているので“MAX”というシューズ名らしいクッションを感じられると思います。

大森:柔らかさが増しているイメージでしょうか。

藤原:実はそこまでソフトな感じではなく、柔らかすぎないクッションだと思います。DNA LOFT ⅴ2は樹脂系の素材を発泡させている構造なんですけど、中の気泡に補強がされていることによって、柔らかさというよりもバウンドの耐久性が高くなっています。

大森:Ghost 15よりもプラットフォーム自体も広がっている感じもあります。

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藤原:そうですね。フルグラウンドコンタクトによって中足部が広くなっています。かかと周りが広いので、接地方法を選ばないスタイルになっているのも特徴です。一方で、アッパーのラスト(足形)自体はGhost 15と変わりません。

大森:フィット感はいかがでしょうか。

藤原:アッパーの堅実性、クッション性、耐久性はブルックスらしさがしっかり残っているので、ブルックスな好きなランナーにはおすすめしたい1足ですね。

Ghostとの使い分けもおすすめポイント!

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大森:Ghost MAXはどんな使い方がおすすめでしょうか。

藤原:デイリートレーナーとして、幅広い用途に使えると思います。単純にロッカースタイルなんで、これまでのブルックスを履いている方には新鮮な感覚もあると思います。

大森:そうするとGhostユーザーこそ、履いてみると良さそうですね。

藤原:前足部が厚くなっているんで、Ghostよりも前に乗り込んでいく必要を感じられるので良いと思います。

大森:どちらかを履くことによって、もう一方の良さを改めて実感することもできそうですね。ブルックスを初めて履くというランナーにはどうでしょうか。

藤原:やはり、まずはGhostだと思いますが、昨今は厚底シューズが潮流ですよね。Ghost MAXから入るのもいいと思います。こちらから入って、そのあとにGhostも使ってみるとまた違う視点を見つけられるかもしれませんね。

***

Ghostシリーズの魅力である履きやすさを残しながら、一味違った走りを体感できるという履き心地は気になりますね。

Ghost MAXはRuntrip Storeでも販売中。Ghostヘビーユーザーはもちろん、ブルックスが気になっているというランナーも、ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

ブルックス|Ghost MAX

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価格:¥19,800(税込)
ドロップ:6mm
重量:285g(メンズ27.0cm片足)

※Runtrip Storeでは、本記事に掲載したカラー『ブラック/ グリーン』のお取り扱いはございませんので予めご了承ください。


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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長、販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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