関東近郊のおすすめトレランコース3選!コース選びのポイントや注意点も徹底解説

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トレランシーズン真っ只中の夏ですが、ランニングとは異なりどのコースを選んで走るかも重要なポイント。おすすめのトレランコースを探している方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は関東近郊のおすすめトレランコースについて、東京都立川市のトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長でご自身もトレイルランレースを走る朝長拓也さん、Runtripお馴染みのスポーツMC・岡田拓海さんとともにお届けします。

コース選びのポイント

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岡田:関東近郊のおすすめトレランコースをご紹介していきますが、コースを選ぶときのポイントはありますか?

朝長:まずは、ご自身のアクセスしやすい場所を選んでみてください。選ぶ際の注意点としては、そのコース・山に適した装備をしっかりと準備すること。さらにルートもしっかりと調べ、どのくらい時間がかかるのか、水場はどこにあるのか、エスケープルートはあるのか下調べが非常に重要です。

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岡田:水場、自販機、山小屋がどこにあるのか、営業しているかも重要なポイントですね。

朝長:平日営業していない山小屋もあるので、しっかりと調べてから向かいましょう。また、電車やバスで行く人は帰りの時刻も事前に調べることをおすすめします。

岡田:注意点をしっかりと意識して、トレイルランにチャレンジしていきたいですね。

1. 神奈川県丹沢エリア

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朝長:おすすめコースでまずご紹介するのは、神奈川県丹沢エリアです。

岡田:神奈川県を代表するエリアですね。

朝長:丹沢エリアは非常に広範囲に渡るのですが、メジャーな場所は塔ノ岳です。標高が1491mあり、シンプルなルートを作ることも、塔ノ岳を中心にルートを広げることも可能です。今回は、シンプルな塔ノ岳に登って帰ってくる往復ルートをご紹介します。

岡田:メジャーなルートですね。

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朝長:水場が途中に3か所あり、山頂でも水を買うことができる安心なルート。コースも整備されているため迷う心配もなく走れます。走る際のルート選びに不安があるランナーには特におすすめです。

岡田:他のルートもありますか?

朝長:往復ではなく、違うルートに周りたい方には塔ノ岳から東へ向かって新大日、三ノ塔を周りながら下って帰ってくる合計15.6kmのルートがおすすめ。切り立った尾根や鎖場もあり、バリエーション豊富なルートなので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

岡田:関東の中では、とても景色の良いエリアですね。江の島や富士山も見渡せますよね。

朝長:さらにもう1つ、三ノ塔からそのまま二ノ塔、ヤビツ峠まで行く『表尾根縦走コース』と呼ばれる合計13.8kmのルートもあります。距離はどれも大きく変わりませんが、往復コースは道に迷いづらい、ラウンドコースはスタート地点に荷物を置ける、旅のような気分を味わえるといった各コースにメリットがあります。こうしたポイントを参考にしながら、調べて行くといいでしょう。

岡田:登山アプリで調べると、過去に走ったランナーの目安タイムが分かるのもコース選びの参考になりますよね。

朝長:『ヤマレコ』や『YAMAP』などの登山アプリでは、実際のデータを見ることができるので非常に参考になります。

【丹沢エリアおすすめコース】

塔ノ岳ピストンコース
塔ノ岳-三ノ塔ラウンドコース
ヤビツ峠-塔ノ岳ワンウェイコース

2. 東京都雲取山

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岡田:雲取山は私も大好きな山です。東京都で一番高い山ですね。

朝長:そうですね。エリアとしては立川から西へ1時間ほどかかりますが、雲取山は丹沢よりもさらに高く2000mを超える標高(2017m)。2000mを超えると体感的にもさらに気温が下がり、風が強いこともあるのでより高い場所に来た感覚を味わえます。

岡田:標高の高い山を走ってみたい方にはおすすめですね。どのようにルートを作るといいでしょうか。

朝長:奥多摩駅から尾根伝いに走ることもできるのですが、片道20km、往復40kmのハードなルートになります。そのため、もう少し気軽に行きたい方には、奥多摩駅から鴨沢駅までバスで行き、鴨沢駅から雲取山まで約11kmのルートがおすすめです。

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朝長:雲取山付近に避難所はあるものの山小屋がないので、水などを買いたい場合は少し先の雲取山山荘まで行く必要があります。往復すると22kmのコース。鴨沢駅に戻るのではなく、奥多摩駅まで下る合計30kmのルートもおすすめです。

岡田:長い距離に自信がないという方には、良い距離ですね。

朝長:ご自身の走力と相談しながら、決めてもらいたいと思います。また、エスケープルートについては、水がなくなってしまう場合や体力的に厳しいケースなど早めに離脱できるルートのことです。奥多摩駅に向かうルートを予定していた場合は、バスに乗れる近いルートなどがエスケープルートに相当します。このように、どこから途中でやめることができるか、事前に調べておくことが大切です。

岡田:エスケープルートをしっかりと準備する。これも1つの対策ですね。丹沢や奥多摩などの標高が高いエリアに行くと、夏場の気持ち良さも体感することができていいですね。朝長さんの解説を聞くと行きたくなってきました!

【雲取山おすすめコース】

鴨沢-雲取山ピストンコース
鴨沢-雲取山-奥多摩駅コース

3. 神奈川県箱根

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朝長:箱根湯本から金時山まで登り続けるルートでもいいのですが、このコースでは登りが長くなってしまいます。そのため、金時山の麓までバスで行き、金時山に登った後の下りをメインとするルートがおすすめです。乙女口から乙女峠を通って金時山に登る、2.8kmと短めのルートです。

岡田:金時山は眺めも良く、フォトスポットもありますね。

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朝長:山小屋もあるので、ここでしっかりと水分を補給できます。ここから先は水場がなくなってしまうので、夏場はここでしっかりと水分補給しましょう。下りは東へと向かい、大倉沢峠、明神ヶ岳を通って箱根湯本まで戻ります。

岡田:なるほど。登りはバスで良い場所まで行き、登った後は一気に下るルートですね。

朝長:ワンウェイ18.7kmのコースで、かなり楽しめると思います。

岡田:良いルートですね。手軽に箱根エリアを楽しむことができそうです。温泉やご飯など、アフターもしっかり楽しむことができますよね。

【箱根エリアおすすめコース】

乙女峠-金時山-箱根湯本コース

関東近郊にも魅力的な場所がたくさんあり、トレランに行きたくなってきたのではないでしょうか。コース選びのポイントやご紹介したおすすめコースを参考にしながら、自分の走力に合わせて楽しんでいきましょう。

■動画はこちら

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朝長 拓也さん

トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走

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