【初心者必見】今話題のトレイルランシューズ3選!トレラン専門店・Trippers店長が徹底解説
Mar 12, 2023 / SHOES
Mar 12, 2023 Updated
春を迎え、トレランシーズンもこれから本格化。トレランを始めてみたい、レースを控えているという方も多いはず。
そこで今回は多くのトレイルランニングレース完走経験を持つトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長・朝長拓也さんがこの春おすすめのトレランシューズ3選を紹介。スポーツMCの岡田拓海さんとのおなじみコンビが各ブランド最新作を徹底解説します。
人気ブランドの定番モデル3選を紹介
岡田:今回はこの春注目のトレランシューズ3選をお届けします。紹介するモデルはアルトラの『LONE PEAK 7』、ホカの『CHALLENGER 7』、サロモンの『SENSE RIDE 5』ですが、各ブランドの定番モデルという感じがしますね。
朝長:そうですね。定番モデルがそれぞれアップデートして登場しました。
岡田:これからトレランを始めてみたい、春先に大会を控えているなど、シューズを新調したいと考えているランナーは新しいシューズをチェックする良いタイミングですね。
「LONE PEAK 7」は絶妙な厚さのオールマイティーシューズ
岡田:まずはアルトラ『LONE PEAK 7』です。今回はカラーバリエーションも豊富です。
朝長:LONE PEAKはアルトラの定番ですが、ミッドソールは厚すぎず、薄すぎずの絶妙なオールマイティシューズ。ワイドめな作りで足幅が広い方の受け皿になっていますが、今回大きく変わったのはアッパーとアウトソール、ヒールカップの3つです。
岡田:いずれもシューズの機能に欠かせない部分ですね。
朝長:アッパーは前作と比較すると補強がステッチから圧着に変わっています。それによって引っ掛かりがなくなりました。
岡田:確かに全体的に凹凸が少ないですね。
朝長:岩や根っこに引っかかった時のダメージも少なく、耐久性も良くなったと思います。硬いパーツを縫い付けていないこともソフトな履き心地につながっています。
岡田:フィット感が増したのは良いですね。アウトソールはパターンが変わりましたね。
朝長:そうですね。前作よりも接地面が広がり、グリップも向上しました。あとはラバーの素材も粘り気がアップしています。
岡田:走り心地も大きく変わってきそうですね。
朝長:あとはヒールカップです。TPUのパーツが入ったことで着地時の安定性が高くなっています。かかと内側の形状も肉厚になっているので、収まりが良くなった印象です。
岡田:価格は20,350円(税込)と少し上がりましたが、これは選んで間違いないシューズですね。
厚さ3mmアップも軽量化を実現した「CHALLENGER 7」
岡田:2つ目に紹介するのはホカ『CHALLENGER 7』です。
朝長:CHALLENGERシリーズはトレイルもロードも走れる全路面対応型シューズです。そして今回はミッドソールが3mm厚くなりました。また、かかと周りのシェイプが変わり、アッパーがダブルメッシュのタイプになったこともあって、フィット感が向上しています。
岡田:ダブルメッシュを使って、ミッドソールもボリュームアップしているのに上がっているのに軽くなっているんですね。
朝長:約15g軽くなっています。これはかなりうれしいアップデートですよね。
岡田:このモデルも毎回完成度が高くて愛用している方も多いですよね。
朝長:私も前作の『CHALLENGER 6』を履いていて、とても調子が良くて気に入っているんですけど、ロッカーの感じもよりスムーズになっています。
岡田:確かに前作よりロッカーも効いていて足が転がりやすそうですね。
朝長:走ってみたくなるシューズだと思いますね。
岡田:価格は18,700円(税込)。アップデートですがモデルチェンジに近いような感じにもなっている楽しみなシューズですね。
新素材Energyフォーム採用の「SENSE RIDE 5」
岡田:3足目はサロモンの『SENSE RIDE 5』、価格は18,700円(税込)です。こちらもサロモンの中でも大人気のモデルですよね。どんな特徴のシューズですか。
朝長:これはエントリーユーザーから、ロングを走る人まで幅広いランナーにおすすめの万能シューズです。
岡田:レベル、距離などオールラウンドで使えるのは良いですね。今回の出来栄えはどうですか。
朝長:良いと思いますよ!ミッドソール、アウトソール、アッパーが良いアップデートをしていると思います。
岡田:もう全部ですね!
朝長:そうなんですよね。ミッドソールに関しては、前作は最近のランニングシューズの柔らかめな感触に慣れている方だと少し硬めに感じるくらいで、中にオプティバイブという振動吸収材が入っていましたが、今回はEnergyフォームという柔らかくて反発性がある新しい素材を使っています。
岡田:触った質感でも違いが分かりますね。
朝長:今までの硬いという感触はなくなったと思います。ただ柔らかすぎないので、程よいフィーリングで今まで以上に安心して履けるようになったんじゃないかと思います。
岡田:確かにこれはミッドソールのボリュームも適度で、履き方や走り方を選ばないで使えるシューズという印象がありますね。それ以外のアップデート部分はどうでしょうか。
朝長:アウトソールはサロモン独自のcontagripを使っていますが、ゴムの配合を変えたことで耐久性がアップしています。
岡田:それはうれしいですよね。
朝長:ラグパターンは強烈にグリップが効くという訳ではないんですが、逆にロードも違和感なく走れる感じになっています。あとはかかと周りが肉厚になって、フィット感が高い設計になっています。
甲乙つけがたい3選。実際に足入れすることもポイント!
岡田:それぞれのブランドから代表するモデルがアップデートされたということでしたが、それぞれどんなシーンで活躍してくれるシューズですか。
朝長:各ブランドの代表的シューズなので、いずれも幅広いレベルやシチュエーションで使いやすいのは前提です。CHALLENGERはロード・トレイルどちらでも使いやすいと思います。一方、LONE PEAKはグリップが強くトレイルでしっかり使えるモデル、そしてSENSE RIDEがその中間という感じですね。
岡田:どれも万能型ではありますが、それぞれ少し味付けが違いますね。これだけ良いアップデートがされていますから、どれもおすすめだとは思いますが、選ぶポイントはどうでしょうか。
朝長:これらのモデルに限ったことではないですが、一番は足にしっかり合っているかどうかを足入れして確認して欲しいと思います。
人気ブランドのアイコニック的なモデルがより良いアップデートされたこの春。トレイルランニングの新たなパートナー選びに朝長さんの解説を参考にしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1. アルトラ|LONE PEAK 7
・価格:¥20,350(税込)
2.ホカ|CHALLENGER 7
・価格:¥18,700(税込)
3.サロモン|SENSE RIDE 5
・価格:¥18,700(税込)
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走