【2023冬】トレイルランニングおすすめコーディネート3選!パタゴニア・ティートンブロス……気温別ウェアリングを徹底解説
Feb 10, 2023 / WEAR
Feb 10, 2023 Updated
冬のトレイルランニングを楽しみたいと思っている方も多いこの時期。目的地や距離、時間帯によっても最適なウェアリングは変わってきます。
今回は多くのトレイルランニングレース完走経験を持つトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長・朝長拓也さんがご自身の経験を基に、冬におすすめのトレイルランニングコーディネートをRuntripおなじみのスポーツMC・岡田拓海さんと紹介していきます。
あらゆるシーンで重宝する汗冷え防止のアンダーウェア
岡田:冬のトレランでは見た目が良いのが1番というわけにはいかないですよね。機能性とか状況によって変わってくるので、どんなものがおすすめとなるでしょうか。
朝長:今回は①-5℃から0℃の非常に寒い時、②5℃から10℃、③3月に暖かくなってきた時期の3段階でご紹介したいと思います。
岡田:行く場所や気温帯によって、考え方が分かれば応用が利きますよね。
朝長:冬場は暖かくしたいんですけど、寒くないことと同じくらい暑くなりすぎないことも重要なんですよね。ここが難しいところです。
岡田:これはなかなか難しいですね。厚くなり過ぎないことがポイントですね。
朝長:熱くなりすぎて、汗をいっぱいかいたあとの冷えが怖いので、冬こそなるべく暖かくなり過ぎない注意が必要です。スタート時は寒いかもしれないけどうまくバランスを取る必要があります。まずは素肌の上に着るアンダーレイヤーはミレー『ドライナミック メッシュ NS クルー』です。汗冷えを防ぐのに重要です。
岡田:これはどんな効果があるんですか。
朝長:水を含みにくく、汗を外側の速乾性が高いTシャツに移して、濡れたTシャツが肌に直接触れないようにしてくれる役割があります。真夏の暑いとき以外は基本的に着ています。
岡田:これはオールシーズンで使える不動のアイテムですね。とても大切です。
おすすめコーディネート3選
1.マイナス5℃から0℃のレイヤリング
岡田:0℃以下は非常に寒いときですね。
朝長:そうですね。寒い時は薄手のフリースがおすすめです。ニットのフリースになっているんですけど、とても薄手なんですよね。厚手のものを着てしまうと、厚くなった時に脱げません。ベースレイヤーは脱がなくても済むものが使いやすいですね。おすすめはパタゴニアの『メンズ・キャプリーン・サーマルウェイト』です。
岡田:アンダーレイヤーの1枚上は基本脱がないものを選ぶのが良いということですね。
朝長:もちろん、暑そうな時はもう1段階薄いロングスリーブにするのもいいですが、ポイントは「これだったら脱がずに保温性を保てて、かつ暑すぎない」ということです。
岡田:行動中はずっと着ているものですね。
朝長:追加でウィンドシェルやレインウェアの風を通さないものを着ます。おすすめはティートンブロス『Run with Octa』です。前面だけに綿が入っていて、風や熱を防げるウェアになります。軽くて保温性のあるものを着るコーデが良いでしょう。
岡田:風が強い山頂でもある程度保温性が高いですし、一方で発汗量が多い方であればシェルを着ずに体温をコントロールできますね。
朝長:下半身のコーデのおすすめは、ティートンブロス『Slick pants』です。
岡田:これも中が起毛しているロングパンツですね。
朝長:暑すぎる時は、前側が防風加工が施されているスカイトレイルパンツも良いです。薄いパンツよりは風を防いでくれます。
岡田:見た目は薄いロングパンツですが、前を守ってくれる機能はありがたいです。ストレッチもしっかり効いていて使いやすそうですね。
朝長:パンツでも気をつけてもらいたいのは、下は上と違って何枚も履かないじゃないですか。それで暖かいパンツを履いて、その下が下着だと脱げないので注意が必要です。
岡田:暖かくしすぎないように気をつけたいですね。
朝長:その通りです。組み合わせとしては薄手のロングパンツにレインパンツを持っていって調整するのが良いと思います。
2. 5~10℃のレイヤリング
岡田:この気温だと昼間の低山くらいでしょうか。こちらはどんな感じのコーデになるでしょうか。
朝長:ここはフリースではなく、ロングスリーブタイプのパタゴニア『メンズ・キャブリーン・ミッドウェイト・ジップネック』が良いですね。
岡田:こちらは起毛していないタイプですね。ここは脱がないところになると思うので、自分で厚さを選ぶことも重要ですね。
朝長:そうですね。そこにティートンブロス『Wind River Hoody』のような薄手のウィンドシェルを着るコーデで十分ですが、風を防げるものは必ず1枚用意することは大事だと思います。
岡田:下半身も気温に合わせて少し薄手になるイメージですか。
朝長:人によっては短パンでも良いかもしれませんが、ロングパンツスタイルならパタゴニア『メンズ・テルボンヌ・ジョガーズ』のような薄手のロングパンツも用意しておくといいでしょう。この辺は走るペースにもよりますね。
岡田:ロングパンツでもテルボンヌのように、薄くて透湿性が高いものは良さそうですね。
3. 3月は発汗のコントロールがポイント
岡田:3月だと15℃程度の暖かくなる日もありますが、そういった時はどうしますか。
朝長:汗だくにならない注意が必要です。ベースレイヤーはパタゴニア『メンズ・エアシェッド・プロ・プルオーバー』がおすすめです。かなり薄手ですが、風も防げます。
岡田:薄手で吸汗性もありそうですね。この時期だとアンダーウェアの上にこれくらいの薄手を着るくらいですか。
朝長:走っている時はこれくらいで十分ですね。人によっては普通のロングスリーブか半袖でも大丈夫な場合もあると思います。
岡田:だいぶ軽装になりますね。
朝長:そこまでシビアに考える気温ではなくなりますね。これだけで山に上がっていくのは非常時に不安なので、防寒具はしっかり持って行くようにしましょう。
岡田:もしもの時の備えは大切ですよね。
朝長:これはどの気温帯にも言えますが、行動時だけでなくて休憩時、留まらないといけない状況を考えると選びやすくなります。
岡田:具体的にはどのようなものを持っておくと良いですか。
朝長:ダウンであったり、中綿ジャケットですね。防寒具は山に行くまでに着ていることもできます。ザックに入れられないような厚みだと困りますから、ある程度軽くてコンパクトにできるようなものが良いと思います。
岡田:休憩中や移動時に着られる便利なものを用意しておくと良さそうですね。
朝長:行動時間にもよりますから、低山を3時間程度走るのか、50kmのように長めかによってもリスクは全然変わります。対応できるウェアの準備をしっかりしておくのが大切です。
最初寒いから厚着する方が多いんですけど、暑くて脱ぐのを面倒くさがると汗だくになってしまいます。「暑くなったら脱ぐ! 寒くなったら着る! 」のは調整してもらいたいです。1着で済むウェアはないですから。
快適で安全なトレイルランニングを楽しむためにも、レイヤリングによる体温調節は欠かせまん。ぜひ朝長さんのアドバイスを参考に、トレイルランニングの準備をしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1.ミレー|ドライナミック メッシュ NS クルー
・価格:¥5,060(税込)
ウィメンズ商品ページはこちら
2.パタゴニア|メンズ・キャプリーン・サーマルウェイト
・価格:¥14,300(税込)
・商品ページ:メンズ/ ウィメンズ
3.ティートン・ブロス|Run with Octa
・価格:¥26,400(税込)
・商品ページ:メンズ/ ウィメンズ
4.ティートン・ブロス|Slick pants
・価格:¥19,800(税込)
5.パタゴニア|メンズ・キャブリーン・ミッドウェイト・ジップネック
・価格:¥11,550(税込)
・商品ページ:メンズ/ ウィメンズ
6.ティートンブロス|Wind River Hoody
・価格:¥17,600(税込)
メンズ商品ページはこちら
7.パタゴニア|メンズ・テルボンヌ・ジョガーズ
・価格:¥13,200(税込)
8.パタゴニア|メンズ・エアシェッド・プロ・プルオーバー
・価格:¥18,150(税込)
・商品ページ:メンズ/ ウィメンズ
朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走