【ホカ】「MACH 5」はクッション性と接地感を両立したテンポアップシューズ
Jan 07, 2023 / SHOES
Jan 07, 2023 Updated
ホカのテンポアップシューズ『MACH 5』。本記事では、前作からの進化や『RINCON』との使い分けなどについてRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんとレビューしていきます。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
「RINCON」との違い
大森:『MACH 5』はクッション性と反発性が両立している心地の良いテンポアップシューズですが、前作と比較してみるとスペックはほとんど変わりませんね。
藤原:そうですね。3g増えましたね。
大森:ただ、アップデートはありますので、藤原さんにアッパーから順にご紹介いただきたいと思っています。
藤原:大事なのは『MACH』と『RINCON』の使い分けだと思います。『エンジニアードジャガードメッシュ』のアッパーはミニマルで、ホカらしい柔らかい素材。足幅はわりとシュッとしてフィット感があるモデルです。
藤原:『RINCON』との大きな違いはソールですよね。ソールは2層構造になっていて、前作は上層が『PROFLY』、下層が『ラバライズドEVAフォーム』。今作は上層が『PROFLY+™』構造のソール、下層が『ラバライズドEVAフォーム』になっています。
『PROFLY』という素材を使っているということは、ポップにバウンドするシューズ。柔らかい素材がミッドソールの上層にあり、下層の『ラバライズドEVAフォーム』にはラバーのようにソールを守る素材が付いていないので、耐久性は低いです。
したがって、ジョギングをする際は『CLIFTON』を履くことをおすすめします。ただ、『MACH』には『CLIFTON』にはない接地感が備わっていて、地面の感触を非常に感じます。厚さがありながら接地感があるので、薄底を履いているような感触があります。
大森:クッション性と接地感を両立させているのが面白いですね。
おすすめのランナーやシーン
藤原:ジョギングで履くイメージよりは、テンポアップや速めのジョグ、ワークアウトで使ってもらいたい接地感。この点が『RINCON』と違うところです。『RINCON』の方が普段履きからジョグまで多目的に使えます。『MACH』は普段から走り込んでいるランナーにおすすめです。
大森:以前、試し履きをする機会があったのですが、上りも下りのどちらも推進力を感じました。坂を楽に走るというホカのフィロソフィーに通じるものがあり、それを体感できる良さもありました。
藤原:『MACH』はラバーがないことで、接地感を感じることができるのでスピードを出す場面で使ってほしいですね。多目的で使える『RINCON』や『CLIFTON』と比べると、テンポアップにフォーカスされています。
大森:価格を紹介しますと税込17,600円です。『CLIFTON』でジョグをして、『MACH』でテンポアップするという使い方がいいですね。
藤原:とてもおすすめです。
サイズ感について
藤原:サイズ感は、他ブランドのシューズと比べると長めに感じます。つま先部分が少し余ったので、私は普段と同じサイズのウィメンズモデルにしています。普段履いているシューズと同じサイズか、ワンサイズ小さめがおすすめです。
大森:ぜひ店頭で足を通してみることをおすすめします。
ここまでシューズアドバイザー・藤原さんによるホカ『MACH 5』のレビューをお届けしました。レースシーズンを迎えたこの時期、トレーニングのためのシューズとして足を通してみてはいかがでしょうか。
商品詳細
ホカ|MACH 5
・価格:¥17,600(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト