シューズ底面の一部が“出っ張る”シューズとは?『ディスタンスⅤ』をレビュー

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

暑いですね・・・この時期のランニングは、時間と場所を工夫して取り組みたいところ。また、この時期は「弱点克服」にも最適なシーズン。昨シーズンの課題が、効率的なランニングフォーム獲得であったなら、今手をつけないと!マラソンシーズン中、ではもう余裕もないし、第一その定着も難しいでしょう。いつやる?「今でしょ!」ということですね!

そんな時、わたしは、ニュートンをオススメします!現在わたしは、ディスタンスⅤとモーションⅤを履いていますが、本日はディスタンスⅤをクローズアップしてみます。

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出典:http://www.newtonrunning.jp/

通常、ランニングシューズのソールは、グリップ感を出すために、多少の凹凸があるものの、ほぼ地面に対して、フラットですよね。どこか一部が出っ張っていたりしたら?異物感があり、クレームものですよね。

ニュートンは、その異物感をうまく利用したスタイルのシューズです。シューズ底面の一部だけが、“あえて”出っ張っています。しかし、その出っ張っている場所がミソ、前足部踏み付け部にあります。それが「P.O.P1+プラットフォーム」の出っ張りです。

誰でも履けば、踏み付け部に“異物感”を感じるはずなので、それを軽く踏みつけてみてください。踏めば当然ですけど、自分の体が足の真上に行くでしょ?それを意識しながら使うことで体が自然と前に出るのです。足ではなく「体」がです。

基本的にランニングは足を前に出すスポーツではなく、体が前に進むスポーツ。そうなっていることが、「重心移動」として理想的な状態ですから、普段体が遅れてくるような動作になっている「前傾ができない」「かかとばかり減る」「膝が痛い」といったランナーの”体の重心移動”をスムーズにする効果が期待できるのです。

シューズのドロップは2~3mmと、ほぼフラットです。それも過度のヒールストライクを軽減しているため、かかとから着地をしても気持ちよくないです(笑)。だからこそ、自然に着地点がスムーズになります。ヒールストライクが強すぎたり、踏み込みが弱いランナーが履くと、P.O.P1+プラットフォームと合わせて効果テキメンなわけです。

結論としては、ニュートンはトレーニングシューズというより、ランニングの動作をより、テクニカルに変えようとするシューズとして考えるといいと思います。曲解するとベアフット。フォーム改善のためにも、トレーニングシューズとセットで使いたいシューズです。

わたしは、このディスタンスⅤをトレーニング前のウォーミングアップで良く使います。大事なトレーニング前のフォームを確認するにはうってつけ。このシューズでしっかり移動のクオリティーを確かめてから、レーシングシューズを履いてトレーニングしています。もちろんディスタンスⅤで、そのままフォームを意識しながらペースランもありです。

ディスタンスⅤは、エンジニアードメッシュで、これはシームレス(縫い目のない)素材です、足あたりが良くなり、フィット感の良さを感じられますね。シューズ前足部もほどほどに膨らみがあり、多くの方がフィットする靴型だと思いますよ。

一度履いたことがある方も、トレーニングシューズ=ニュートンと逆に思わないよう是非発想を切り替えてみて下さい。そうすることで、ご自身のランニングライフの中でニュートンが“はまる”居場所が必ずあると思います。

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