シューズ底面の一部が“出っ張る”シューズとは?『ディスタンスⅤ』をレビュー
Aug 22, 2016 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
暑いですね・・・この時期のランニングは、時間と場所を工夫して取り組みたいところ。また、この時期は「弱点克服」にも最適なシーズン。昨シーズンの課題が、効率的なランニングフォーム獲得であったなら、今手をつけないと!マラソンシーズン中、ではもう余裕もないし、第一その定着も難しいでしょう。いつやる?「今でしょ!」ということですね!
そんな時、わたしは、ニュートンをオススメします!現在わたしは、ディスタンスⅤとモーションⅤを履いていますが、本日はディスタンスⅤをクローズアップしてみます。
通常、ランニングシューズのソールは、グリップ感を出すために、多少の凹凸があるものの、ほぼ地面に対して、フラットですよね。どこか一部が出っ張っていたりしたら?異物感があり、クレームものですよね。
ニュートンは、その異物感をうまく利用したスタイルのシューズです。シューズ底面の一部だけが、“あえて”出っ張っています。しかし、その出っ張っている場所がミソ、前足部踏み付け部にあります。それが「P.O.P1+プラットフォーム」の出っ張りです。
誰でも履けば、踏み付け部に“異物感”を感じるはずなので、それを軽く踏みつけてみてください。踏めば当然ですけど、自分の体が足の真上に行くでしょ?それを意識しながら使うことで体が自然と前に出るのです。足ではなく「体」がです。
基本的にランニングは足を前に出すスポーツではなく、体が前に進むスポーツ。そうなっていることが、「重心移動」として理想的な状態ですから、普段体が遅れてくるような動作になっている「前傾ができない」「かかとばかり減る」「膝が痛い」といったランナーの”体の重心移動”をスムーズにする効果が期待できるのです。
シューズのドロップは2~3mmと、ほぼフラットです。それも過度のヒールストライクを軽減しているため、かかとから着地をしても気持ちよくないです(笑)。だからこそ、自然に着地点がスムーズになります。ヒールストライクが強すぎたり、踏み込みが弱いランナーが履くと、P.O.P1+プラットフォームと合わせて効果テキメンなわけです。
結論としては、ニュートンはトレーニングシューズというより、ランニングの動作をより、テクニカルに変えようとするシューズとして考えるといいと思います。曲解するとベアフット。フォーム改善のためにも、トレーニングシューズとセットで使いたいシューズです。
わたしは、このディスタンスⅤをトレーニング前のウォーミングアップで良く使います。大事なトレーニング前のフォームを確認するにはうってつけ。このシューズでしっかり移動のクオリティーを確かめてから、レーシングシューズを履いてトレーニングしています。もちろんディスタンスⅤで、そのままフォームを意識しながらペースランもありです。
ディスタンスⅤは、エンジニアードメッシュで、これはシームレス(縫い目のない)素材です、足あたりが良くなり、フィット感の良さを感じられますね。シューズ前足部もほどほどに膨らみがあり、多くの方がフィットする靴型だと思いますよ。
一度履いたことがある方も、トレーニングシューズ=ニュートンと逆に思わないよう是非発想を切り替えてみて下さい。そうすることで、ご自身のランニングライフの中でニュートンが“はまる”居場所が必ずあると思います。