数字で見るアディダス「アディゼロ アディオス プロ」の実力、RUNNING SCIENCE LABメンバーが語る
Nov 26, 2020 / SHOES
Nov 30, 2020 Updated
今回は、シューズアドバイザーの藤原岳久さん、RUNNING SCIENCE LAB(以下、RSLAB)代表の三田裕介さん、RSLAB選手兼研究者の三津家貴也さんを迎え、アディダスの『アディゼロ アディオス プロ』について、数値をテーマにご紹介します。
数字で見るアディダス『アディゼロ アディオス プロ』
数多くのシューズを研究している藤原さんは物理コスト、RSLABの三津家さんは代謝コスト分析を通して、『アディゼロ アディオス プロ』をレビュー。
アディゼロ アディオス プロについて藤原さんは、力を地面に伝えて戻せているかという『レッグスプリングスティフネス』の数値が高く、パワーが低く、ランニングエコノミーが高いと評価。
「垂直に跳ねる感じがある。履いて走り出すと、最初はなかなかうまく厚底が使えなかったんです。偶然、薄いシューズを履いたような踏み込みができて、それから良いタイムが出せました。スティフネス要素が非常に高い。履いたら良いタイムが出るだろうなという気持ちにさせてくれるシューズです」(藤原さん)。
RSLABでは、AT値(無酸素性代謝閾値)やVO2 Max(最大酸素摂取量)を指標としているそうです。
「アディゼロ アディオス プロを履いて立ってみて、やや不安定なのかなと感じました。その瞬間、どんな走りができるだろうと、ワクワク感に変わったんです。バーティカル(垂直)バウンドをすごく感じました。履いてすぐ、研究者の三津家に電話しました」(三田さん)。
電話を受けた三津家さんは、アディゼロ アディオス プロと他社のカーボンシューズ、薄底シューズを用意してすぐに呼気ガスを分析したそうです。
「薄底を0%とすると、他社カーボンシューズは3%向上、アディゼロ アディオス プロは4%向上しました。酸素からエネルギーを生み出すので、酸素利用量が少ないほど効率が良いんです」(三津家さん)。
少ないエネルギーで楽に走れるシューズという評価です。
高反発フォームのライトストライクプロが履き心地に影響。「カーボンに支配されていない。5本指カーボンの存在だけが際立つ感じではないんです」と藤原さん。「カーボンとクッションのバランスが良い」と三津家さんも頷きます。「これだけふわっとした感覚がランニングシューズから生み出されるものなのかと思いました。そこから、反発の良さがこのシューズにはある。接地時間が短くなるということは不安定になるので、このシューズも不安定さは残るんです。フィジカル面を鍛える必要はあります」と三田さん。
比較的速いランナーのフルマラソンや接地の感覚が良いランナー、サブ3.5くらいのやりこみを始めたランナーにおすすめのシューズです。
アディゼロ アディオス プロ
【商品詳細】
・サイズ:22.0 cm ~ 31.0 cm
・販売価格:27,500 円(税込)
・重量:225 g
・ミッドソールドロップ:8.5 mm
・カラー:ソーラーイエロー/コアブラック/フットウェアホワイト
・商品URL:https://shop.adidas.jp/products/H67504/
<取扱店舗>
・adidas アプリ
・アディダス オンラインショップ
(※2020年11⽉24⽇(⽕)よりadiCLUB会員限定で先⾏予約開始)
・アディダス ブランドセンター RAYARD MIYASHITA PARK
・アディダス ブランドコアストア 新宿、銀座
・ステップスポーツ 各店 / ステップスポーツ オンラインショップ
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト
RUNNING SCIENCE LAB
東京・表参道にある低酸素トレーニングジム。
ランナーやアスリートに対し、『生体データの測定』や『パーソナルトレーニングサービス』、『身体データに基づいたトレーニングメニューの提案』など、現代人のライフスタイルを汲んだ最先端のトレーニングを提供。
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